農業魔法の加護使い

reki/zero

文字の大きさ
9 / 10

脱出

しおりを挟む
「じゃあ今度こそ行くぞー!」
俺は胸を張って言った。
「その前にシンジが使える魔法を知っておきたいんだけど」
「えーと、確か農業魔法なら全て使えるぞ。 その中でも一番戦闘に向いているは筋力強化魔法かな? でもまあ手で土を掘れる程度しか強化出来ないんだけどね(笑)」
「クソ使えないなお前」
こいつ顔に見合わず怖いな。
牢屋の鍵を開けた俺たちは通路を歩き始めた。
「そういえば、お前ってどこ出身なの?」
「ん? 日本のとあるゲームだよ」
日本? ゲーム? こいつはなに言ってるんだろう?
まあ、気にしないで置こう。
するとその時、頬の隣を何かが通りすぎると、後ろの壁に刺さった。
「な、なんだこれ、芋けんぴ? いや、よく見たら針だ」
それは凄く小さい芋けんぴに似た針だった。
「こんなもの、一体どこから飛んで来たんでしょうね?」
いや、よく考えればすぐわかることだ。
ここは敵の本陣、いつどこから攻撃が飛んできてもおかしくない。
って、あれ?
なんで追撃が来ないんだろう?
まずなんで、この針は芋けんぴに似せているんだろう?
くそ! 謎が深まるばかりではないか!
「で、どうする? このまま進む?」
「あ、ちょっと待って。 『創生』」
レインがそうつぶやくと、隣にあった石の壁が消えて、外に続く通路が出来た。
「えっ、なにこれ⁉」
それで、この目の前にある男性像は何なんだろう?
「言ってなかったっけ? 私の創生は近くにある物質の形状を変化させて作るのよ」
「それって創生じゃなく形状変化じゃないの?」
「創生です」
「本当に?」
「創生です」
「う、うん。 わかったよ。 それで、その消えた石はどこにいったんだ?」
「そこにあるナイスガイな男性像だけど」
「これ、お前が作った物だったのかよ⁉」
そう言い放ってから一拍置いた後、後ろの方から大量の矢が飛んできて、俺の体中にかすった。
「なんだこいつら、脱走者か⁉ 捕まえろ!」
後ろを向くと、矢を放った本人らしき盗賊が叫んでいた。
「や、やばい! 逃げよーぜ!」
俺達は外に急いで逃げた。

第10話に続く

あとがき
読むのをやめよーとしているそこの君! 待つんだ、まだ終わってない。
こんにちは、VXロード(作者)です!
途中から作風を変えたためなんか変になっちゃってすいませんm(_ _"m)
実はスキルとかが全然、思いつかないので感想でスキル名とその効果を募集しています。
どうか、お手伝いお願いします!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

処理中です...