魔法剣士のはじめての冒険

くま太郎 雅臣

文字の大きさ
44 / 50

40 新たな旅路

しおりを挟む
 仄暗い森の戦いから今日で3日目、私たちは賢者の森ヴァリエッタさんの所でこれからどうするのかを話し合っていた。状況は深刻でヴァリエッタさんは書庫で治療法を探している、なぜ賢者の森に居るのかそれは・・・


  ★   ★

「私が援護するのでリエリーはクロスを縛る影を」
「わかったのじゃ」

 カナは斬撃を飛ばしアリスを攻撃する、その隙を突いてリエリーは走りクロスを救出に成功した。相手は2人だが強さのレベルが違いすぎる、誰もが分かっていた、しかしルルは村を壊した仇が目の前にいることで自分を抑えることが出来ず暴走気味になる。

「うわぁぁぁ~~~~!覚悟しろ!雷帝~~!」

 ルルは全身に闘気を纏い襲いかかる、雷帝は攻撃が見えているのか全て避けルルを地面に叩きつける、アリスはすかさず影を伸ばし動きを封じ、危険を察知したカゲトラは鬼門を開き助けに入ったが、アリスの剣はルルの腹部を貫いていた。

「あはは♪次はだ~れ♪」

 カゲトラとクロスはアリスを攻撃しようと前に出るが雷帝の蒼雷が2人を襲う。ルミナスは足が竦みリエリーは炎魔法が使えない自分に苛立っていた。カナは冷静に周りを見て動き出す。刀を抜き一気にアリス懐に入り込む、隙を突かれたアリスは少し驚いた表情をした、攻撃が当たりそうになった時、影はカナを突き飛ばしアリスの剣がカナを襲う。

「カナ!危ない」

 クロスが間に入りアリスの剣は心臓の近くを貫く。

「ぐはぁ・・・」
「クロスしっかりして大丈夫」

 クロスが刺されたのを見たカゲトラは怒りに我を忘れアリスを攻撃する、スピードは上のはずなのにカスリもしない、雷帝はカゲトラの背後に回り蒼雷を撃ち込む、カゲトラは意識が飛びかけている時、アリスは胸と腹部の二ヶ所突き刺した。

「あはは♪これで3人目~~♪」
「おいアリス、狙いはあの銀髪の女だろ、遊びはこれまでだ一気にやるぞ」

 アリスと雷帝がカナ達に近づく、その時バンシーが何やら地面に書き始めた。

「負傷した人達を連れてこの中に」
「バンシーさんコレは?」
「説明は後、これで全員?行くよ、転送の陣、発動!」

 閃光が包み込み、気づいた時には緑豊かな森の中だった、どこか見覚えのある森、鳥の鳴き声が響き渡る。周りを見渡すと木の陰からこちらを見る1人の女性がいた。

「あれ?ヴァリエッタさん?」
「あぁ~カナさん達ですか」
「ここは・・・」
「賢者の森ですよ」

   ★   ★

「あはは♪逃げられちゃった♪」
「遊んでるからだ」
「でも大丈夫♪あの3人はthe endよ~~♪」

   ★   ★

 負傷した3人を連れヴァリエッタさんの家に行くことにした、着いたその日は傷の手当をしたが3人とも高熱を出している、変化が出たのは2日目の朝だった。

「えっ・・あれ・・なぜじゃ」
「リエリーどうしたの?」

 昨日まで、うなされていた3人が今は石化している、それを見たリエリーはクリスタの出来事を思い出し動揺する。それを見たヴァリエッタが石化した3人を見て一冊の本を取り出した。

「これは古代魔法ですね」
「古代魔法?」
「現代魔法において石化は禁術になっています」
「助かる方法は無いってこと?」
「ありますが・・・」

 ヴァリエッタの話だと助けるには魔王の力が必要だと言う、魔王とは魔術に長けた者の名称、今の時代、魔王どころか魔術に詳しい人など存在しないと言う、ヴァリエッタは悩み腕を組みながら部屋を歩き出す、その時ルミナスの首飾りを見て何かを思い出したようだった。

「ルミナスさん、その金縁のシルバープレートは」
「えっ・・あっ・・これは・・剣王が入ってます」
「剣王ですか・・蛇王じゃ無いんですね」

 バンシーは金縁のシルバープレートについてヴァリエッタに話をしていた。過去に1枚だけ見たことがあると言う、それが蛇王かどうかは定かでは無いが、探してみてはと提案していた、それを聞いたヴァリエッタは書庫に入り3日目になろうといていた。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

クゥクーの娘

章槻雅希
ファンタジー
コシュマール侯爵家3男のブリュイアンは夜会にて高らかに宣言した。 愛しいメプリを愛人の子と蔑み醜い嫉妬で苛め抜く、傲慢なフィエリテへの婚約破棄を。 しかし、彼も彼の腕にしがみつくメプリも気づいていない。周りの冷たい視線に。 フィエリテのクゥクー公爵家がどんな家なのか、彼は何も知らなかった。貴族の常識であるのに。 そして、この夜会が一体何の夜会なのかを。 何も知らない愚かな恋人とその母は、その報いを受けることになる。知らないことは罪なのだ。 本編全24話、予約投稿済み。 『小説家になろう』『pixiv』にも投稿。

異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~

タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。 時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま! 「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」 ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは―― 公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!? おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。 「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」 精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

処理中です...