魔法剣士のはじめての冒険

くま太郎 雅臣

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30 森の中の女の子

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「はぁ・・はぁ・・誰か・・助けて・・」

  ★    ★

 クロスはお風呂にいたカゲトラ似の女の子から桶を投げられ気絶した。

「いててっ・・・」
「目を覚ましましたかクロスさん」
「あれっ?女の子は?」

 周りをキョロキョロと見渡すが、女の子の姿は無かった、それを見たカゲトラはモジモジして気まずい雰囲気をしていた。

「クロスさんの見間違いじゃないですか?」
「そうだったのか?」
「そうですよ」
「ところで修行はどうだった?」

 カゲトラは修行の事を話していると、1人の男性が家を訪ねてきた。

「おぉ~アヤメ久しぶりだなぁ~」
「あぁ~~わぁ~~わぁ~~!」
「えっ?アヤメ?」

 カゲトラは全ての事を話し出した、それを聞いたクロスは驚いきカゲトラの身体を触った。

「ちょっ・・やめてください」
「ごめん・・本当かと思って」
「何が本当なんですか、ちなみにカゲトラは忍名です僕の名は鬼道院アヤメ、カナさん達には秘密ですよ」

 今まで男の子だと思っていたクロスはなんだか気まずい雰囲気になり、どう接したらいいか悩みだした。

「別に今まで通りでいいですよ」
「でも、どうして男のフリをしてたんだ?」
「えっ・・あぁ~それはカナさんみたいに胸が大きくないし、リエリーみたいに女の子っぽくないし・・・まぁ~いいじゃないですか2人だけの秘密ですよ」

 クロス達は忍びの里の入り口付近を歩いていると門の所に1人の女性が立っていた、クロスはその人を見た途端震えだした。

「クロスさんどうしたんですか?」
「いやぁ・・鍋の時の事を思い出して・・」
「大丈夫ですよ」
「あらあら2人とも、もう行っちゃうのね」
「姉さ・・お姉ちゃんは何故ここに?」
「今ね悪い情報が入ったのよねぇ~」

 ツバキからクリスタ崩壊と王、王妃殺害を聞いた2人は動揺した、リエリーとカナは無事なのか心配になり急いで忍びの里をでた。

「クリスタ方面に行った2人は大丈夫ですかね」
「たぶん大丈夫だと思うけど、カナよりリエリーが心配だな」
「そうですね」

 2人は森を走っていると遠くから声が聞こえてきた、誰かが助けを求めている、2人は足を止め周りを見渡す。

「向こうからですね」
「行ってみよう」

 声が聞こえる方へ行くと、1人の女の子がモンスターに襲われていた。

「誰か・・助けて~~!」

 クロスは剣を抜きモンスターを斬りつける、聖剣の威力は凄まじく一撃で仕留める事ができた。

「大丈夫?」
「は・・はい」

 女の子はここら辺では珍しい格好をしていた、黒い巫女服にトンガリ帽子なんとも変な格好である。

「クロスさん、カブリスまでこの子を案内しましょう」
「その方がいいな」

 モンスターに襲われたのがよほどショックだったのか、女の子は終始無言だった、クロスは心配になり声をかけると、女の子はクロスの服の袖を掴んできた。

「た・・助けてくれてありがとう・・お兄ちゃん」
「????」

 3人は森を抜けカブリスに着くとカナ達は先に到着していた、クロス達はリエリーの髪の色に驚き、カナ達はクロスの服の袖を掴んでいる女の子に驚いていた。

「なんじゃ?その子は」
「さっき森で助けたんだ」
「お兄ちゃんこの人たちは誰?」
「???お兄ちゃんじゃと???」

 オラリスを出てからの情報を整理する為、クロス達は近くの食堂に入ることにした。

「ねぇクロス、その子は誰なの?」
「えぇ~っと・・ごめん名前は?」
「わたしはルミナス・ルナ・フィールズ」

 ルミナスが自己紹介をした時、トンガリ帽子から黒い球体が飛んできた、それを見たクロスは両眼を隠し叫んだ。

「みんな目を隠せぇ~~!」
「どうしたのクロス」
「その丸いのアーリマンだ!」












 
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