悪党の食卓。 --王妃の実家は、たぶん黒幕説。--

マイネ

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号泣デコイ劇場。

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 サイド:愚かなデコイ・ミーナ


 
 みんなが席に座って、騎士の格好良い人達が公爵の…イリスのパパの後ろに立ったら、イリスのパパが話し始めた。


「…それで、男爵。私が来た理由は、わかっているよね?」

「…い、いえ…何のことだか、け、検討もつきませ…ん」



「そうか。では、これはどうかな?」



 そう言ってイリスのパパは、何かをテーブルの上に出した。


「あぁー!ミーナのお菓子だ!」


「正解だ。ミーナ嬢のお菓子だ。イリスに頼んで、1つ持ってきたんだ」


 それを見て、パパとママはホッと息をついて安心した表情をしていた。

 知ってるものが出てきて、安心したのかなぁ?



「そ、それは、知っております。ミーナが作っているのを知っております」

「え、ええ。毎日頑張って作っておりましたもの…」

「うん!ミーナ頑張ったよぉ?」



 イリスのパパは、にっこりと綺麗な顔で笑ってくれた。

 イリスと似ていて、格好良い!大人になったイリスみたいっ!



「…では、そのミーナ嬢の作った菓子に、毒が入っていた事はご存じかな?」



「…えっ?」

 何を言っているの?毒が入っていたの?

 なんで?ミーナのお菓子に?



「なんて事をしたんだ!ミーナ!」

「毒を盛るなんて!恐ろしい!!そんな事をするなんて!!」

 パパとママは、いきなり大きな声をあげて、ミーナを責め始めた。


「…ミーナそんな事してない!!!パパ、ママ!どうしてそんなこと言うの!?なんでミーナを信じてくれないの!?」


「黙りなさい!悪い事をしたら、償いなさい!」

「そうよ!貴女は許されない事をしたのよっ!」


「酷いっ!パパもママも酷いよぉおお!!!!
 ミーナやってないのにぃ!ふぇええん!!」



「…あぁ。本当に酷いね…。可哀想に…。

 だが、ミーナ嬢。残念ながら、君の作った菓子に、毒が入っていた事は、紛れもない事実なんだ」

 イリスのパパは困った顔をして、ミーナを見ていた。


「そんなっ!!ミーナやってない!!毒とかわかんないもん!!…でも、ミーナが悪い事しちゃったの?…どうしよう…。

 ミーナみんなに喜んで欲しかっただけなのにっ…うぇえん…悲しいよぉお…でも、でも、…ごめんなさぁいっ!!!」



「ミーナ!謝って済む問題じゃない!」

「残念だけど、貴女がしてしまった事よ!命を持って償いなさい!」

 パパとママは、泣いてるミーナにもの凄く酷い事を言ってきた。



「…イリスの言っていた意味が、ようやくわかった…」

 イリスのパパが小さい声で何か言ってたけど、泣いてるミーナには、聞こえなかった。



「…どうやら男爵夫妻は、この件には、関与していないという主張らしい。

 男爵夫妻の関与は別としても、毒を盛った当事者であるミーナ嬢には、当然罰を受けて貰わないといけない。

 だが、彼女の罪は大きすぎて、彼女の命だけでは、到底償いきれないだろう。

 当然、親である男爵夫妻も連名になる」



「縁を切ります!コイツはもう私の!我が男爵家の子ではない!!」

「ええ!ミーナ!貴女は、今から他人です!!」



 うぇえええーん!!!!!ミーナ悪い子だから、捨てられちゃったよぉおおー!うぇえええーん!!!!



「では、ミーナ嬢は男爵家から籍を抜こう。
 この件は、私に一任してくれるかな?」


「ええ。お任せ致します!」

「煮るなり、焼くなり、お好きにしてください!」


「では、契約書と委任状を…」


 そして、文字がいっぱい書いてある紙に、ミーナのパパと、イリスのパパがサインした。


「…では、これで菓子の件は、解決だ」


「我が家の娘だった者が、申し訳ありません」
「ええ。しっかりと罪を償わせてください」



「ああ。約束しよう。
 逃がすつもりも、許すつもりもない」

 そう言って、イリスのパパは綺麗に笑った。



「…で、では、これで私達は失礼します…」
「…え、ええ。要件は済みましたものね…」


「ああ。これでこの件は済んだ。

 では、次の件に入る前に……まずは拘束しようかな?」



 イリスのパパの合図ですぐに、私とイリスとイリスのパパ以外の全員が、いきなり入ってきた騎士様達に捕まっちゃった。


 突然のことで、ビックリする。



「こ、公爵何を!?」
「ぐ、ぐえっ、くるしぃわ」


 イリスのパパは綺麗に笑うと、
 ミーナのパパとママに向かって口を開いた。


「安心してくれ。君達は贈り物だ。だから、丁重に扱うよ」


「パパ…ママ…」


「ミーナ助けてくれ!!公爵にやめろと言ってくれ!!」
「そ、そうよミーナ!やめてって貴女からも言って頂戴!!」



「…そろそろ恥を知った方がいい。いい加減、不愉快だ」

 イリスのパパの合図で、パパとママは口に何かを噛まされて、ウーウーと騒ぐだけになった。




 …そうだ。もうパパとママって、呼んじゃダメなんだった…。


「…パパ…だった人と、ママ…だった人、ミーナ悪い子でごめんなさい…。だから…だから、ちゃんと反省するね…?今までありがとう…大好きだよ…」


 そう言ってミーナは、自分が言った言葉を理解して、悲しくて、また涙が止まらなくなっちゃった。


 そんなミーナに、イリスがそっとハンカチを渡してくれた。イリス優しいー。大好きー。ハンカチ良い匂いするぅ…。ふぇぇえん。


 愚かなデコイ ミーナ 編 fin
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