異世界で最強魔導士はじめました

第23話「星を紡ぐ戦士たち」

アバドンとの戦いはタロウたちに有利に進んでいた。ルイの活躍でアバドンは大ダメージを受けていたのだ。

「くそっ...まだ諦めない...!」

アバドンはなおも戦いを挑んでくる。その度にルイの光の剣がアバドンを穿つ。

「光の刃よ、悪を裁け!」

アバドンは立ち上がれなくなり、戦意喪失の様子だった。

「如何だ、アバドン!俺達の絆の力が!」

タロウが迫ると、アバドンはわずかに残る力で逃亡する。

「逃亡か...まだアバドンの脅威は尽きてはいない」

ルイは警戒する。その時、天空が変わった。

「星が...消えている!」

そう、夜空の星が急速に消えていく。アバドンの仕業に違いない。

「アバドンを倒さなければ、世界は滅びるだろう」

ルイに導かれ、タロウたちはアバドンの本拠地へと向かった。運命の戦いの火蓋が切られたのだった。

アバドンが敗走した後、空の星が消え始めたことにタロウたちは気づきます。

「これはアバドンの仕業に違いない。世界を闇に飲み込もうとしている」

ルイの説明を聞いたタロウたちは、アバドンの本拠地へ向かうことを決意します。

辿り着くと、そこは暗黒の世界だった。飲み込むような暗闇と恐ろしい気配に胆をぬかれますが、みんな元気を出し合い前に進みます。

中心に待っていたのは、傷だらけのアバドンでした。

「来たか...よくもここまで俺を辛らつけた...」

「アバドン、お前の野望はここで終わりだ!」

タロウたちとアバドンの、世界の命運をかけた最終決戦が始まったのです。

タロウたちはアバドンの本拠地に乗り込み、決戦が始まりました。

アバドンは残った力を振り絞って戦いますが、タロウたちの前には及びません。

ルイとアリスの合わせ技でアバドンは翻弄され、タロウの奥義で追い詰められます。

「くっ...まさか、ここまで追い込まれるとは...」

アバドンは恐怖に驚愕します。

「悪はその命断つ!」

ルイが光の剣でアバドンに仕留めを刺し、ついにアバドンは敗北しました。

「この力が...我が...最期か...」

そう言い残し、アバドンは帰らぬ人となりました。

タロウたちは勝利を喜び合い、平和が戻った世界に平安が訪れるのを感じ取りました。

運命の戦いに勝利したタロウたちに、新たな未来が約束されたのです。

アバドンを倒し、タロウたちが勝利を喜んでいると、突如世界が揺れだしました。

「このままでは世界が崩壊する」

ルイが不安そうに言うと、タロウが尋ねます。「どうすればいい?世界は守れるだろう?」

「みんなの願いの力が世界を救う鍵となる。光の圏内に入って」

ルイの言葉に従い、みんなで手を取り合って円陣を作ります。

「願いを込めろ、世界を救うために!」

四人から光が放たれ、世界に広がっていきます。

やがて世界の揺れはおさまり、危機は去りました。

「救われた...」

タロウは安堵する。みんなの絆の力が世界を守ったのです。

こうして、長きにわたる戦いにピリオドが打たれ、平和が訪れました。