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18話 レミューからの手紙
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「ねえなんて書いてあるの?」
「あのユンカルって飲み物はエリクサーではないのですか。だってさ」
「そうなの」
「んなわけないよ。
あれただの栄養ドリンクだから。
気力を覚醒させるものとか、眠気を覚ます物は入ってるけどね。
回復ポーションより効果は低い筈だよ」
「そうかなあ」
「何でそう思うの」
「だってルナシャの人達は、あれは上級ポーションだって言ってたもの」
「···」
そういえばケースごと持ってったよね、リーダーが。
「いやでも歩けなくなった脚までは治せないよ絶対」
「でもあれを飲んだ直ぐ後だったよ」
「う~ん、でもなあ」
「まあね秘匿にしないとね、あの飲み物は。
口止め料としてチョコレート一箱所望する」
「なんでそうなる」
今僕達はゆ~ちゃんの自衛隊員用のベッドにいる。
危険な場所にしか生えない薬草を採取する為、山奥の湖にゆ~ちゃんを浮かべ一晩過ごし、明日から薬草を探すのだ。
食事も済んで眠くなったのか、マリーは隣のベッドで寝息を立て始めた。
異世界の物は効果が高いとかあるのかな?。
寝る前に鑑定したら、ハイポーションとあった。
エリクサーで無くて良かったよ。
いやちゃうやろ。
そ~じゃ無いやろ。
その他レミューの手紙にはお礼の言葉が多かった。
夜間飛行の楽しさや海や町を空から見れた事は、本当に感動的だったらしい事。
それでも、ユンカルを飲んだ後には体中に魔力が巡り、滞っていた魔力の流れがはっきりと、脚に伝わって力がみなぎって、なんとなく立ち上がれるのが分かったと、書いてあった。
そこまでなのか?。
ちょっと驚きの事実だ。
前世の僕には、徹夜とか体がだるい時とか、風邪に罹患した時に飲んだ経験しか無く、偶に凄く効くけど歩けなくなった脚が、治った話は流石に聞いた事が無い。
そもそも前世に魔法やエリクサーなんて無い。
隣で寝てるマリーはアッパパの様なワンピースを着ている。
だけど寝相が悪いのか、足首より少し上まであるアッパパの裾がめくれ上がり、太ももが露わになっている。
修行の足りない僕は興奮したのか寝付けなくなっていた。
仕方ないので、ゆ~ちゃんの装備品の中で食べ物や飲み物を鑑定してみた。
ブランデー(ヘネシーVS五千円)3本
板チョコ一箱10枚✕30箱
ここらへんに特別な効能は無い。
それは既に知ってる。
スポーツドリンク500ml12本✕5箱
(中級ポーション)
なんじゃこりゃあ~。
まっまあいい。
これは一つ一つ渡すときに鑑定しておこう。
いちおう改めてブランデーも鑑定しとこうかな。
これが失敗だった。
(コーヒーやココアに3cc入れるだけで3時間身体を温める)
成る程。
板チョコ(一枚食べると3日間何も食べなくても平気)
媚薬効果あり。
うわあ~。
あかん、こりゃあかんわ。
これからは全ていちおう鑑定して渡そう。
「んっ···何でこんなものが?」
コンドーム(マリーと航平の為に)
うっさいわっ!。
絶対これは神様の悪戯やな。
「へっ?、粉茶。何で」
(パックご飯で茶粥を炊くと心を癒やす)
まあ僕なら癒やしになるけど、他の人に効くか、コレ。
しかも粉茶って紙パックで売ってたか?。
インスタント味噌汁。(アサリやしじみは精力増加。細胞の活性化に最適。含まれる亜鉛はマリーと航平の夜のお供に)
ベシッ!。
思わず機体の壁に投げつけたよ。
睡眠促進ミルク(精神安定、寝不足に効果。催眠作用有り)
粉ミルク•液体保存ミルク
(非常時の赤ちゃん用。液体ミルクはそのまま赤ちゃんに与えられる。マリーと航平の為にも必需)
もうええからそう言うの。
疲れたからここで止めた。
何だよこの鑑定さんは。
絶対神様わざとだろ。
何故か疲れたのでその後はよく眠れた。
(勿論マリーは見ないように背を向けて)
ヒルコ様は僕に試練をお与えだ。
「ふう疲れたね。それだけ有れば十分でしょ」
「そうだねそろそろ帰ろうか」
「魔物も3体狩れたしね」
ハイグレードボアとグリーンサーペントとミルクキャタピラー。
どれも美味しいらしい。
うんオ•イ•シ•イらしい、ミルクキャタピラー。
収納した、いちおう。
そして拠点の港町アルーラに帰って来た。
「あらコーヘーにマリーちゃん久し振り」
「キャサリンさん久し振りです」
「おひさ~」
「おう、コーヘー元気か」
「あっ、···リーダー久しぶりです」
「···まさか名前忘れてね~よな」
「そんなあ覚えてますよお。ダルさん」
「そりゃ覚えてるわよね、最初チンピラみたいに絡んだものね」
「おうコーヘーお帰り」
「え~と···」
「落ち込むな」
「そうよ誰だってど忘れはあるわ」
「あっ、マルクさんだ」
「ありがとうコーヘー思い出してくれて、でもなああれだけ救助に参加して、ゆ~ちゃんに何度も乗ってんのに」
「ごっごめんなさい」
「まあマルクは影が薄いからね」
「キャサ酷い」
「おおミルクキャタピラーじゃねえか、旨いぞこいつ」
「そっそうなんですか···」
「すげえ旨え出汁が出て、魚の白子みてえな味がするぞ」
「グリーンサーペントは皮は高いし、身も美味しいわよ」
「蛇かあ~」
「あらコーヘーは食べた事無いの」
「シー・サーペントはあるよ」
「全然肉質が違うわよ」
「マリーは有るんだ」
「高級食材だけどね、いちおうあるわ」
「ハイグレードボアも食べれるの」
「「「「それ、この中で一番旨いぞ」旨いわ」」」
「そっそうなんだね」
「超高級豚肉って感じだな」
「そうそうコーヘーに絡んだ時も、これの確保に失敗してね、荒んでたのよ私達」
「傷付けたけど逃げられちまったなあ」
「金貨80枚はするからなあ」
「「「ごめんなあ~」」」
「いえいえ、昔の事ですから」
薬草を納品したあと、解体場でそんな話に明け暮れていた。
成る程ミルクキャタピラーは美味かった。
まるで鱈の白子。
グリーンサーペントは···びっくりした。
ほぼ鰻。
ハイグレードボアは鹿児島黒豚って処か。
いや食べた事無いんだけど。
因みにハイグレードボアの額には大きな傷があり、ルナシャの皆は項垂れていた。
···何故だろう?。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
高松宮記念予想してみました。
当たるも八卦当たらぬも八卦。
3→2→1•6三連単2点で。
これでいい野田阪神。
「あのユンカルって飲み物はエリクサーではないのですか。だってさ」
「そうなの」
「んなわけないよ。
あれただの栄養ドリンクだから。
気力を覚醒させるものとか、眠気を覚ます物は入ってるけどね。
回復ポーションより効果は低い筈だよ」
「そうかなあ」
「何でそう思うの」
「だってルナシャの人達は、あれは上級ポーションだって言ってたもの」
「···」
そういえばケースごと持ってったよね、リーダーが。
「いやでも歩けなくなった脚までは治せないよ絶対」
「でもあれを飲んだ直ぐ後だったよ」
「う~ん、でもなあ」
「まあね秘匿にしないとね、あの飲み物は。
口止め料としてチョコレート一箱所望する」
「なんでそうなる」
今僕達はゆ~ちゃんの自衛隊員用のベッドにいる。
危険な場所にしか生えない薬草を採取する為、山奥の湖にゆ~ちゃんを浮かべ一晩過ごし、明日から薬草を探すのだ。
食事も済んで眠くなったのか、マリーは隣のベッドで寝息を立て始めた。
異世界の物は効果が高いとかあるのかな?。
寝る前に鑑定したら、ハイポーションとあった。
エリクサーで無くて良かったよ。
いやちゃうやろ。
そ~じゃ無いやろ。
その他レミューの手紙にはお礼の言葉が多かった。
夜間飛行の楽しさや海や町を空から見れた事は、本当に感動的だったらしい事。
それでも、ユンカルを飲んだ後には体中に魔力が巡り、滞っていた魔力の流れがはっきりと、脚に伝わって力がみなぎって、なんとなく立ち上がれるのが分かったと、書いてあった。
そこまでなのか?。
ちょっと驚きの事実だ。
前世の僕には、徹夜とか体がだるい時とか、風邪に罹患した時に飲んだ経験しか無く、偶に凄く効くけど歩けなくなった脚が、治った話は流石に聞いた事が無い。
そもそも前世に魔法やエリクサーなんて無い。
隣で寝てるマリーはアッパパの様なワンピースを着ている。
だけど寝相が悪いのか、足首より少し上まであるアッパパの裾がめくれ上がり、太ももが露わになっている。
修行の足りない僕は興奮したのか寝付けなくなっていた。
仕方ないので、ゆ~ちゃんの装備品の中で食べ物や飲み物を鑑定してみた。
ブランデー(ヘネシーVS五千円)3本
板チョコ一箱10枚✕30箱
ここらへんに特別な効能は無い。
それは既に知ってる。
スポーツドリンク500ml12本✕5箱
(中級ポーション)
なんじゃこりゃあ~。
まっまあいい。
これは一つ一つ渡すときに鑑定しておこう。
いちおう改めてブランデーも鑑定しとこうかな。
これが失敗だった。
(コーヒーやココアに3cc入れるだけで3時間身体を温める)
成る程。
板チョコ(一枚食べると3日間何も食べなくても平気)
媚薬効果あり。
うわあ~。
あかん、こりゃあかんわ。
これからは全ていちおう鑑定して渡そう。
「んっ···何でこんなものが?」
コンドーム(マリーと航平の為に)
うっさいわっ!。
絶対これは神様の悪戯やな。
「へっ?、粉茶。何で」
(パックご飯で茶粥を炊くと心を癒やす)
まあ僕なら癒やしになるけど、他の人に効くか、コレ。
しかも粉茶って紙パックで売ってたか?。
インスタント味噌汁。(アサリやしじみは精力増加。細胞の活性化に最適。含まれる亜鉛はマリーと航平の夜のお供に)
ベシッ!。
思わず機体の壁に投げつけたよ。
睡眠促進ミルク(精神安定、寝不足に効果。催眠作用有り)
粉ミルク•液体保存ミルク
(非常時の赤ちゃん用。液体ミルクはそのまま赤ちゃんに与えられる。マリーと航平の為にも必需)
もうええからそう言うの。
疲れたからここで止めた。
何だよこの鑑定さんは。
絶対神様わざとだろ。
何故か疲れたのでその後はよく眠れた。
(勿論マリーは見ないように背を向けて)
ヒルコ様は僕に試練をお与えだ。
「ふう疲れたね。それだけ有れば十分でしょ」
「そうだねそろそろ帰ろうか」
「魔物も3体狩れたしね」
ハイグレードボアとグリーンサーペントとミルクキャタピラー。
どれも美味しいらしい。
うんオ•イ•シ•イらしい、ミルクキャタピラー。
収納した、いちおう。
そして拠点の港町アルーラに帰って来た。
「あらコーヘーにマリーちゃん久し振り」
「キャサリンさん久し振りです」
「おひさ~」
「おう、コーヘー元気か」
「あっ、···リーダー久しぶりです」
「···まさか名前忘れてね~よな」
「そんなあ覚えてますよお。ダルさん」
「そりゃ覚えてるわよね、最初チンピラみたいに絡んだものね」
「おうコーヘーお帰り」
「え~と···」
「落ち込むな」
「そうよ誰だってど忘れはあるわ」
「あっ、マルクさんだ」
「ありがとうコーヘー思い出してくれて、でもなああれだけ救助に参加して、ゆ~ちゃんに何度も乗ってんのに」
「ごっごめんなさい」
「まあマルクは影が薄いからね」
「キャサ酷い」
「おおミルクキャタピラーじゃねえか、旨いぞこいつ」
「そっそうなんですか···」
「すげえ旨え出汁が出て、魚の白子みてえな味がするぞ」
「グリーンサーペントは皮は高いし、身も美味しいわよ」
「蛇かあ~」
「あらコーヘーは食べた事無いの」
「シー・サーペントはあるよ」
「全然肉質が違うわよ」
「マリーは有るんだ」
「高級食材だけどね、いちおうあるわ」
「ハイグレードボアも食べれるの」
「「「「それ、この中で一番旨いぞ」旨いわ」」」
「そっそうなんだね」
「超高級豚肉って感じだな」
「そうそうコーヘーに絡んだ時も、これの確保に失敗してね、荒んでたのよ私達」
「傷付けたけど逃げられちまったなあ」
「金貨80枚はするからなあ」
「「「ごめんなあ~」」」
「いえいえ、昔の事ですから」
薬草を納品したあと、解体場でそんな話に明け暮れていた。
成る程ミルクキャタピラーは美味かった。
まるで鱈の白子。
グリーンサーペントは···びっくりした。
ほぼ鰻。
ハイグレードボアは鹿児島黒豚って処か。
いや食べた事無いんだけど。
因みにハイグレードボアの額には大きな傷があり、ルナシャの皆は項垂れていた。
···何故だろう?。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
高松宮記念予想してみました。
当たるも八卦当たらぬも八卦。
3→2→1•6三連単2点で。
これでいい野田阪神。
応援ありがとうございます!
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