ホワイトチョコは好きですか?

春山 一貴

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①3月13日 夕方

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 美咲みさきは小学校からの親友である京香きょうかを最寄りの駅の側にある日喫茶店に呼び出した。

「どしたの、みさき?急に呼び出して」

「うん…ちょっとね…」

「新田君のこと?」

「…うん。…えっ?どして?」

「いやいや(笑)分かるよ普通に(笑)」

「そ、そう?」

「うん(笑)。それで、どうするのー?結局三年連続渡せなかったじゃん?」

「えっ?」

「バレンタインチョコレイト!」


喫茶店中に京香の声が響き渡る。


「ちょ、ちょっと!声おっきいって…!!」

「ごめんごめん(笑)」

「…。」

「それで?」

「うん…。」

「うんじゃないよー!」

「あ、うん、ごめん…!」

「もう…あんたね!このままじゃ後々になって、あーあこんなに後悔するならちょっとくらい怖くても告っときゃよかったー!とかってなるよ?」

「いやぁ、ま、大丈夫だよ」

「大丈夫じゃなあーい!!」

再び喫茶店中に京香の声が響き渡る。

「ちょ、京ちゃんー…!!」

「あ(笑)ごめんね(笑)」

「もう…」

「もうはこっちのセリフだよ!だからー、あんたね、今頑張っとかないと後で一生後悔するから」

「えー…」

「知らないよ。十年後の同窓会で、新田君と再会して、そういえば中学の時は俺、高山のこと好きだったよ、とか言われて一生後悔してもしらないよ」

「そんなわけないでしょ」

「あったらどうすんの?」

「ないよ…!!」

「ないほうがいいの?」

「いや、そういうわけじゃ…」

「あった方がいいんでしょ?」

「…。」

「いーんでしょ?」

「…うん。」


 京香は何かを悟り微笑みながら一呼吸置いて美咲に告げた。


「なら明日、告白しなさい」
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