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本編
学校は広いです。
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全員廊下に出るとモーダルを先頭に2列になるように並んだ。もちろん僕はティルの隣だ。
「よし、みんな並んだね。皆もうわかってると思うけど、まずはここ、1年生のフロアだ。私たちはAクラスだから隣にBクラスの教室があるよ。Eクラスまでこのフロアに教室がある。1年生の間は実技も少ないから、大体このメンバーで教室で座学を行うことが多いよ。仲良くしようね。」
モーダルがにこりと笑ってみんなの顔を見渡す。ひそひそと話している集団がいて、そちらを見てみると先ほどニコラスを囲んでいたメンバーだった。その様子をモーダルが静かに見ていた。
モーダルさん、何か気づいたのかな。
「じゃあ、さっそく校内を見て回ろう。皆がいるこのフロアは基礎学習棟の3階だ。この建物は名前の通り基礎を学ぶ1年生、2年生の教室が集まっている。3階建てで3階が1年生、2階が2年生の教室になっている。1階は教員用の休憩スペース、学年問わず集まる談話スペースなどがある。2階はこのフロアと同じ作りだからまずは1階を案内しようかな。」
モーダルがみんなを引き連れてぞろぞろと階段を降りていく。階段とは別に自動でフロア間を運んでもらえる設備があるんだけど、今はクラス全員で人数が多いから階段で行くらしい。
1階につくと、くつろげるスペースが広がっていた。今日教室に上がってきたときはあまり周りを見渡す余裕がなかったから新鮮だ。
1階にはモーダルが言っていたように教員用の休憩スペースという教員専用の部屋があった。ドアの隙間から除くと机が並んでおり、何人かの教員が作業している。
休憩スペースというか普通にお仕事してる気がする…。
「ここが教員用の休憩スペースだ。後で説明するけど、教員は大体この部屋か研究等の研究室にいるから、教員に用事があるときは覗いてみてね。」
教員用の部屋の隣には広い空間があり、いくつかの丸テーブルとそれを囲うように座り心地のよさそうな一人用ソファがあった。一つの丸テーブルに対して4人程度座れるようだ。
「ここが談話スペースだ。誰でも好きなように使える。壁際のテーブルのものも自由に使っていいよ。ここは学年問わずだから上級生に分からないところを教えてもらったりしている生徒もいるみたいだよ。」
壁際にはテーブルクロスのかかった長いテーブルがあり、その上にはポットやカップ、簡単な茶菓子などが置かれていた。どうやら、ここでつまめるものを用意して談話スペースでお茶ができるようだ。
「すごいね、シーア」
「うん!すごいなぁ!」
「今度ここでお茶しようよ!おいしそうなお菓子もあるし!」
「わぁ、いいね、やりたい!」
ティルの耳がピコピコゆれて楽しそうなのが伝わる。
「あっでもお茶を入れる練習しなくちゃだめだね。」
「ほんとだ、僕も入れたことないなぁ。」
談話スペースにはお茶菓子は用意されているが屋敷にいるときのように使用人がいるわけではない。だから貴族の子息でも自分でお茶を入れなければいけないのだ。王子様とかだと周りの生徒が入れてくれそうだけど...。
1階にはほかにも簡易的な購買や保健室などがあり、それらを案内した後は他の棟を軽く見せてくれることになった。
「よし、みんな並んだね。皆もうわかってると思うけど、まずはここ、1年生のフロアだ。私たちはAクラスだから隣にBクラスの教室があるよ。Eクラスまでこのフロアに教室がある。1年生の間は実技も少ないから、大体このメンバーで教室で座学を行うことが多いよ。仲良くしようね。」
モーダルがにこりと笑ってみんなの顔を見渡す。ひそひそと話している集団がいて、そちらを見てみると先ほどニコラスを囲んでいたメンバーだった。その様子をモーダルが静かに見ていた。
モーダルさん、何か気づいたのかな。
「じゃあ、さっそく校内を見て回ろう。皆がいるこのフロアは基礎学習棟の3階だ。この建物は名前の通り基礎を学ぶ1年生、2年生の教室が集まっている。3階建てで3階が1年生、2階が2年生の教室になっている。1階は教員用の休憩スペース、学年問わず集まる談話スペースなどがある。2階はこのフロアと同じ作りだからまずは1階を案内しようかな。」
モーダルがみんなを引き連れてぞろぞろと階段を降りていく。階段とは別に自動でフロア間を運んでもらえる設備があるんだけど、今はクラス全員で人数が多いから階段で行くらしい。
1階につくと、くつろげるスペースが広がっていた。今日教室に上がってきたときはあまり周りを見渡す余裕がなかったから新鮮だ。
1階にはモーダルが言っていたように教員用の休憩スペースという教員専用の部屋があった。ドアの隙間から除くと机が並んでおり、何人かの教員が作業している。
休憩スペースというか普通にお仕事してる気がする…。
「ここが教員用の休憩スペースだ。後で説明するけど、教員は大体この部屋か研究等の研究室にいるから、教員に用事があるときは覗いてみてね。」
教員用の部屋の隣には広い空間があり、いくつかの丸テーブルとそれを囲うように座り心地のよさそうな一人用ソファがあった。一つの丸テーブルに対して4人程度座れるようだ。
「ここが談話スペースだ。誰でも好きなように使える。壁際のテーブルのものも自由に使っていいよ。ここは学年問わずだから上級生に分からないところを教えてもらったりしている生徒もいるみたいだよ。」
壁際にはテーブルクロスのかかった長いテーブルがあり、その上にはポットやカップ、簡単な茶菓子などが置かれていた。どうやら、ここでつまめるものを用意して談話スペースでお茶ができるようだ。
「すごいね、シーア」
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