もどかし遊戯

あきすと

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自分の体の奥に誰かの存在を感じるのは
璃端には悪いけど、これで2人目な訳だ。

実は璃端が海外に行っている間に
俺は意とせず、元セフレの玲との
セックスの夢を見た事があった。

一応、付き合いをしてた期間は、俺は
玲とだけ関係を持っていたし。
一度別れた相手でもある、璃端の事を
そりゃ時々は思い出したりもした。

恋でも憧れでもないなら、玲との関係って
何だったのかと思う。
俺の無茶なお願いを聞いてくれて、
ちゃんと優しく最後まで
抱いてくれた事は確かに嬉しかった。

玲は決して非情な訳でもなければ
貞操観念が壊滅的な訳でもない。

ただ、目の前で心が冷えてて
寂しそうな人間を放っておけないんだ。

優しさと優柔不断で出来てる。
断る事で相手を傷つけやしないかと
きっと心で怯えていたんだろう。

交際してても、すごくよく尽くして
くれるし。
なんなら、特別な扱いもしてくれた。

璃端は、特別以外にはわずかながら
怜悧さも持ち合わせている事で
バランスが取れている。

俺はこの璃端と玲に甘やかされながら、
今日も過ごしている。
顔が良くて、教養も高いし
将来は有望でしかない。

そんな璃端の最も雄らしい部分が、
今、俺の中に納められているのかと
思うと…気がクラクラしそうだ。

「っく…ぅ……ッん…」
久しぶりの内側からの圧迫感に、なんだか
心までもが満たされていく。
璃端に下腹部を手のひらで撫でられて
言葉にならない。

ゾクゾクが止まらない。
『ココに、有るって分かるね…要。』
うっとりとした璃端の綺麗な笑顔。
向かい合って、キスを交わしながら
ゆっくりと突かれる。

ゴムのローションの滑りで、突き上げられ
反らす胸の突起を引っ張られる。
「ンっ…!ンぁ…ぁ…イく……ぅ…ッ」

何にも考えられなくて、唇が離れたせいで
唾液が顎をつたい落ちる。

おかしくなりたい、
おかしくなりたい。

いや、違うっけ?

もう、自分が自分じゃなくなればイイ。
って思いながら達する。

何もかもから自由になって
溶けてしまいたかった。
体も心もイッて、もう戻って来れなくてもいい。

初めてだった、こんな気持ちは。

俺は失神したらしい。
体がどこか窮屈な気がして目を覚ました。
『要…!』
視界に映る璃端は、やっぱり綺麗だ。
キラキラした瞳と長いまつ毛が
涙?で少し濡れている。

ごめんなさい、璃端。
俺はやっぱり璃端を傷付けたり
悲しませてしまう存在だ。
「ゴメン…、りふぁ…」

優しい手のひらが俺を抱き締める。
余計に心が辛くなっていく。
『無理をさせたのは僕です。ごめんなさい、要。びっくりしました、急に貴方が僕の方へと倒れ込んで来て…』

とりあえず、着替えまではしてもらってた
事にただ申し訳なさがよぎる。

「最近さ、あんまり寝れてないんだよ。」
『え、何か悩みか心配事でも?』
「数時間ごとに目が覚めて…寝るのが苦痛になって来そうで。」

『まさか、悪夢にうなされてたり?』
一瞬ドキッとした。
いや、悪夢と言うにはさすがに…
気が引けるけど。

玲との夢を見てしまうのは否定しない。

「俺、その…確かに夢見があんまり良くなくてさ。」
『どんな夢なんですか?』
「セックス、する夢…」
『…僕、じゃ無いって事ですね。相手は。』

察しがいい璃端に、思わず苦笑いをする。
「俺、嘘つけないよ。ゴメン璃端。あのさ、玲が出てくるの。」

正直に告げると、一気に璃端から発せられる怒気を感じた。
まぁ、そりゃあそうだよな。

玲は、この璃端のプライドをズタボロに
したと言っても良い相手だから。
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