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たまには、2人でまったり温泉旅行。
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こちらの美祢と、安芸は現代設定となっています。
美祢
日頃は、小料理屋を出して腕をふるっています。ほぼ、幕末時より確実に安芸の嫁に近い。
安芸とは、同棲中。
最近、女性下着の購入を迷っている。
安芸
ニヒルな警察官。
時おり美祢が警察署に弁当を持ってくるのが怖い(職場の連中には、美祢を見せたくない=可愛いので)意外に手先が器用。
季節は、9月くらいだと思って下さいませ。
【まったり温泉旅行】
「あれ?」
「‥あ。」
お店の帰り道、寄ったスーパーで、なんだか目立つ背格好の男の人。
紛れもない、安芸。
嬉しい偶然。
安芸も俺に気付くと、微笑んでくれる。
ちょっとニヒルな安芸は、やっぱり格好いい。
人目を引く。
「よう、今帰りか?」
「うん。安芸、珍しいね…スーパーなんか来るなんて。」
「生活安全課のでな…」
「!あ、お仕事?ごめん、邪魔する前に帰るね」
慌てて踵を返すと、不意に腕を掴まれて…固まる。
「ちょ……っと…安芸?」
内心、ヒイィィィィとか思ったり、見られたりしてないか恥ずかしくて。
「もう、俺も帰るんだよ。だから、買い物に付き合う。」
もう、もう……
「あ…うん。いいよ。」
周りを、気遣いながら半刻程をかけてゆっくり店内を見てまわった。
のは、いいけど。
安芸は、終始俺の身体に触れていた。
というか、腰に手やったりするのは…きっと無意識で。
おそらく、いかがわしい意味は無いんだろうけど…。
たまーに、安芸って…日本人ぽく見えない時があるのは、そのせいか?
「でね、しばらくお店お休みにして出掛けたいなぁって。」
遅い夕飯を、円卓に並べて安芸が黙って聞いてくれるのを良いことに、話をすすめる。
「しばらく……。どのくらいだ?」
「3日くらいかな。湯治が目的だし。安芸、お休み取れそう?」
これは、昔から二人で恒例にしている。
二人で、ゆっくり…しっぽり。
「有給は、たまってる。わかった、今月中に行こう。」
「じゃあ、貼り紙後から書いておこ…」
「いつもの宿だな…?予約は日にち決まったら俺の方から連絡しとく。」
ずっと何年も泊まりに行く宿で、夫婦として見られている。
間違っては無いけど、なんだか慣れないその感じに最初は恥ずかしくて安芸の後ろに居たけど。
今では、泊まりの際に浴衣を貸してもらったり、他愛ない話をするようになってきた。
安芸いわく、
『美祢のこと、可愛いって女将さんが言ってた。娘が、いたなら美祢みたいな子が良いって』
そう、ありがたい事に思われてたみたいで。
『お似合いの夫婦で、見てるだけで微笑ましいって』
誉めすぎ…。
でも、嬉しい。
ちゃんと、自然な夫婦として見られてるなんて…ちょっと自信がつきそうで。
「あーっつい!」
腰まである髪が、異常に暑い。
宿に着いてから、振る舞われたおもてなしの冷たいお茶と水まんじゅう。
「髪、縛れって言っただろ?こっち来い…」
安芸は、荷物の中のポーチから、櫛とピン、ゴムを手にして。
安芸の傍に寄り、
…………………………
「ん…できた。」
髪を2つに分けて三編みをし、それをコアラの耳みたいに丸く結わえてピンで留めた。
「手先器用…」
「これくらいは…縄の縛り方の方がまだ難しい。」
「なわ…?あ、そっか…安芸は、そうだよね。」
安芸は、船にも昔乗ってたから。
「コアラ…ヘア。」
「コアラだね♪コアラは‥えーと……………えいっ!」
ぎゅっ、と安芸の腕に抱きついて。
別に、安芸はユーカリでもないんだけど…
「!」
「暑いだろうけど…我慢だよ?」
不意に、いつもみたいに大切そうに抱き締められて、胸がキュンとする。
「美祢……………」
間近に、深く綺麗な安芸の瞳。
その目が、何を望んでいるか…知らないわけじゃない。
「安芸、なぁに…?」
ちゅ、と…安芸の頬っぺたに口づけた。
それが、合図みたいに…ぱったりと体は押し倒されて…ぼんやりと天井を背にした安芸が目に映る。
「ずっと…大切にするつもりなのにな、自制心がグラグラする。美祢相手だと。」
「嬉しいよ、だって…俺も安芸と一緒にいると幸せで、ドキドキもするし…」
にゅ、と豊かな胸に安芸の手が重ねられて、内心…気が気じゃない。
後編に続きます。
美祢
日頃は、小料理屋を出して腕をふるっています。ほぼ、幕末時より確実に安芸の嫁に近い。
安芸とは、同棲中。
最近、女性下着の購入を迷っている。
安芸
ニヒルな警察官。
時おり美祢が警察署に弁当を持ってくるのが怖い(職場の連中には、美祢を見せたくない=可愛いので)意外に手先が器用。
季節は、9月くらいだと思って下さいませ。
【まったり温泉旅行】
「あれ?」
「‥あ。」
お店の帰り道、寄ったスーパーで、なんだか目立つ背格好の男の人。
紛れもない、安芸。
嬉しい偶然。
安芸も俺に気付くと、微笑んでくれる。
ちょっとニヒルな安芸は、やっぱり格好いい。
人目を引く。
「よう、今帰りか?」
「うん。安芸、珍しいね…スーパーなんか来るなんて。」
「生活安全課のでな…」
「!あ、お仕事?ごめん、邪魔する前に帰るね」
慌てて踵を返すと、不意に腕を掴まれて…固まる。
「ちょ……っと…安芸?」
内心、ヒイィィィィとか思ったり、見られたりしてないか恥ずかしくて。
「もう、俺も帰るんだよ。だから、買い物に付き合う。」
もう、もう……
「あ…うん。いいよ。」
周りを、気遣いながら半刻程をかけてゆっくり店内を見てまわった。
のは、いいけど。
安芸は、終始俺の身体に触れていた。
というか、腰に手やったりするのは…きっと無意識で。
おそらく、いかがわしい意味は無いんだろうけど…。
たまーに、安芸って…日本人ぽく見えない時があるのは、そのせいか?
「でね、しばらくお店お休みにして出掛けたいなぁって。」
遅い夕飯を、円卓に並べて安芸が黙って聞いてくれるのを良いことに、話をすすめる。
「しばらく……。どのくらいだ?」
「3日くらいかな。湯治が目的だし。安芸、お休み取れそう?」
これは、昔から二人で恒例にしている。
二人で、ゆっくり…しっぽり。
「有給は、たまってる。わかった、今月中に行こう。」
「じゃあ、貼り紙後から書いておこ…」
「いつもの宿だな…?予約は日にち決まったら俺の方から連絡しとく。」
ずっと何年も泊まりに行く宿で、夫婦として見られている。
間違っては無いけど、なんだか慣れないその感じに最初は恥ずかしくて安芸の後ろに居たけど。
今では、泊まりの際に浴衣を貸してもらったり、他愛ない話をするようになってきた。
安芸いわく、
『美祢のこと、可愛いって女将さんが言ってた。娘が、いたなら美祢みたいな子が良いって』
そう、ありがたい事に思われてたみたいで。
『お似合いの夫婦で、見てるだけで微笑ましいって』
誉めすぎ…。
でも、嬉しい。
ちゃんと、自然な夫婦として見られてるなんて…ちょっと自信がつきそうで。
「あーっつい!」
腰まである髪が、異常に暑い。
宿に着いてから、振る舞われたおもてなしの冷たいお茶と水まんじゅう。
「髪、縛れって言っただろ?こっち来い…」
安芸は、荷物の中のポーチから、櫛とピン、ゴムを手にして。
安芸の傍に寄り、
…………………………
「ん…できた。」
髪を2つに分けて三編みをし、それをコアラの耳みたいに丸く結わえてピンで留めた。
「手先器用…」
「これくらいは…縄の縛り方の方がまだ難しい。」
「なわ…?あ、そっか…安芸は、そうだよね。」
安芸は、船にも昔乗ってたから。
「コアラ…ヘア。」
「コアラだね♪コアラは‥えーと……………えいっ!」
ぎゅっ、と安芸の腕に抱きついて。
別に、安芸はユーカリでもないんだけど…
「!」
「暑いだろうけど…我慢だよ?」
不意に、いつもみたいに大切そうに抱き締められて、胸がキュンとする。
「美祢……………」
間近に、深く綺麗な安芸の瞳。
その目が、何を望んでいるか…知らないわけじゃない。
「安芸、なぁに…?」
ちゅ、と…安芸の頬っぺたに口づけた。
それが、合図みたいに…ぱったりと体は押し倒されて…ぼんやりと天井を背にした安芸が目に映る。
「ずっと…大切にするつもりなのにな、自制心がグラグラする。美祢相手だと。」
「嬉しいよ、だって…俺も安芸と一緒にいると幸せで、ドキドキもするし…」
にゅ、と豊かな胸に安芸の手が重ねられて、内心…気が気じゃない。
後編に続きます。
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