【クソ彼氏から離れらんなくて】⑤クソ彼氏に振り回される日々。

あきすと

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休日の過ごし方も知らないで。

「良かった、まさか本当に…お隣に朔が引っ越してくるなんて、嘘みたい。」
『ここ、ネットも導入してあるから楽でいいよな。これからは、仕事でも
頻繁に使うだろうし、いちいち契約待ってるのも、しんどいからな。』

内見を終えた朔は、上機嫌だった。
契約の書類の記入や、住民票の手配をしたりして
忙しそうにしている朔だけど。

「さすがに、家に荷物取りに行けば?」
『…そうもいかない、俺のアッチでの荷物がそろそろ届くから、
まぁ、それを何とかしてからだな。』

「あ、そっか。それ俺も手伝うよ。たくさんあるの?」
『家具、家電はある程度備え付けだったから。あんまり来ないはず。着替えとか
細かい日用品詰めて来たくらいだ。後は、小銭に変えたし。』

元々、朔は海外好きなのは何となく知っていたんだけど。
家のイメージのせいもあって、古風なのが似合うと思っていた。

相変わらず、俺の部屋で朔は気兼ねなく生活してる。
「でも、決まって良かった。安心した。」
『面倒だから、壁ブチ破って一貫させるか?』
「…もぉ、朔は気楽だね。」
『そりゃ、そうだろ…結構俺の希望が叶っていってるんだし。央未とー元鞘になって、仕事はもうすぐ始まるし、
住む部屋は、央未の隣だろ?わぁ、贅沢…』

朔って、時々なんのてらいも無く
無邪気な、くすぐったい言葉を放つから。
俺は、面映ゆい気持ちでいっぱいになるのだ。

朔は、異性と付き合えば本当に最高な気がする。
ま、結婚からは逃げそうだけど。

「帰国して、ちょっと経つけど…どう?」
『ん?やっぱり快適だよ。そもそもすぐに通じ合える相手が側に居るって、
精神的にもかなり落ち着く。』
俺は、朔が買って来た、朔いわく
あんまりおいしくない、紅茶を淹れて
小休止を取っていた。

「お待ちどう様、あんまり美味しくない紅茶と、朔の作った
すんごく美味しいマフィンです。」
『俺のマフィンが美味しいのはね、アッチの会社に勤めて初日に持って行くために
頑張って作ったからだよ。』

「海外ドラマで見たことある、ドーナツとかね。ふふっ、いただきます。」
ソファに座って、マフィンを食べてみる。
『シトロンマフィンがオススメだけど、重めのチョコも美味しく出来たと思う。』
もぐもぐと、食べている姿を見ている朔が
だらしない笑顔でこっちを見ている。

『頬袋、ぱんぱんで可愛いね~央未』
「……(いま、返事はできないんだけど)」
『お口、相変わらず小さくて、オニイサン懐かしい事思い出しちゃった。』
朔は、まずい紅茶と言っている紅茶を飲んでみたけど。
どこがまずいのか派は、分からなかった。
「ん?何を思い出したの、朔」
『内緒…。俺ね、央未が食べてる姿見るの、なぁんか大好きなんだよね。』

言われてみれば、朔はよく俺の食べてるトコを見ては
ニヤニヤしてたかもしれない。

おかしな奴だとは、思って何にも言わなかったけど。

「いいよ?朔になら見られても平気。朔は、食べ方が少し落ち着いたけど、
男らしいよね。」
『まだ学生の頃さ、央未の夢見たことがまぁ、何度もあるんだけど。だいたい
その夢の央未は何か食べてて、俺に…美味しいねって言ってくるの。』
「平和な夢~」
『そうじゃないから、今でも覚えてるんだよ。…あ、やっぱり俺の作るマフィン
美味い。チョコレート、ビターにして正解だったな。』

休日の午後は、ただすることも無くて。
どこかに行くでもないし。何より、朔の体を休ませてあげたい。
帰国直ぐの頃は、時差ボケがひどくてずっと
眠そうにしていた。

本来寝る時間になっても、眠気が来ないとかでお酒を買って飲んでいたし
今はもうかなり、感覚が戻ったのか、飲むのを止めている。

「ちゃんと、夜に眠れるようになってよかった、朔。」
『央未が側にいるから、寝れる。』
「昔は、すーぐ寝ちゃってたのにね。」
『お前は、食べたらすぐ眠がるよな。』

「ほんの数日前の朔は、俺の部屋の前でぶっ倒れてたのにね。」
『しんどいのに、酒あおったからな。とにかく、どっかで寝たかった。』
朔のブルーグレーの瞳が、俺を見つめる瞬間が
とても好きだ。

「朔、おかえり。本当に、嬉しい…」
『央未の方に戻って来れて、安心した。』
朔が帰って来てからというもの、俺の中での愛おしさが
止まらなくなっていく。

「朔が素直だと、くすぐったい」
『俺は、本当の事しか言いませんし?』
「知ってる…」
視線をそっと朔からはずした。
『さっきから、ずっと…央未は俺に構って欲しそうな顔してて、
どうしようかな~って、悩んでるトコ。』

バレてる…、さすが、朔。察するのは上手いんだよね。
『俺を見て、ナニ考えてるのか、大体察しはつくけど。』
「人を欲求不満みたいに思ってない?」
『…どっちが、』
まだ、日の高い内から、さすがに流されるには早い気がする。

「だって、朔の目…見てたら、ドキドキしちゃうし」
『…あぁ、それは俺のせい、だね。』

朔の淡い笑みが、甘くて心の芯が溶けそう。
朔のせいにしてしまえば、俺が乱れても許されるなんて思わないけど。
すぐ側に座って来た朔の、苦みとほの甘さが混ざるキスをされれば
心も体も、朔を求めて密かに濡れた気がした。

ソファに身を沈めて、上にのしかかる朔の首に腕を回して
服の裾をまくり上げられると、
『央未、うつぶせになって…』
「ぇ、うつぶせ?」
朔の言うとおりに、体を反転させてみた。
すぐに、後ろから両手で素肌を抱き締められる。
「気持ちいぃ…」
『あ、あった。まだ…傷残ってんだな』

朔の指先は、俺の背中の傷跡をなぞった。
「ゎ…ぁ…」
『ぷっくりしてる、なんで?』

何の事かと思えば、数年前に朔のアパートの風呂場で
転んだ時の傷を言っているようだった。
『んー…ごめんなぁ、傷ものにしちゃって。』
朔は、傷跡へと口付けた。
何だか、不思議な気分だった。
一応、覚えてはいたんだなぁと思うと
朔の好きにさせてあげよう。

抗う事もせずに、しまいには舐め始めた朔に
驚きつつも、まるで動物の様にも感じる。
気が済んだかな?と思って、朔を見てみると
俺のショートパンツの裾を引っ張り始めた。

「そういえば、ゴムあったっけ?」
『…え、もうないの?』
「12個入ってた?はず」
『俺ら、そんなにしたの…?帰国してからまだ四日くらいしか経ってなくない、』
「後、2つか…まぁ、大丈夫でしょ。」
『10回…しゅご…、』

いやいや、これでも大学生の頃よりかはかなり
回数減ってるからね。
あの頃は、めんどくさくてネットでまとめ買いしてたもんな。
「昨日の今日だけど、ローション使って。」
『央未、準備良すぎ』
「ソファのポケットに入れておけって言ったの、お前だろ…。」
『覚えてませんし』
「この、クソ彼氏…」
ぐいっと下着ごと剥かれて、双丘にひやっとする感触が放たれた。

『んじゃ、クソ彼氏に…ガン堀りされちゃってね、央未…。』
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