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焦らし

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気持ちいい。綺麗な肌をしてるのは
相変わらずだけど、手触りが特に良くて
肌理の細かさを感じる。
「寒くない?」
『うん。あったかいよ…ふふっ、朔優しいね。ありがとう』

薄い胸に淡く色付く胸の突起を
愛撫すると、央未の声が変わる。
欲しがって求めてるのが、痛切に
伝わってくる。
腕に絡む指の力、俺を見つめる視線と
薄く開く唇は何度見ても
惹きつけられる。

きゅっ、と眉根が寄ったかと思えば
身体は快楽に弱く溺れていく一方だ。

張り詰めた突起は、これ以上ない程に
硬くなっていて指で擦り寄せると
刺激に耐えかねるみたいに
央未はかぶりを振る。

舐めたい、と素直にそう思う。
近頃の央未が愛しくて、たまらなくて
なんだか舐めてみたくなるんだ。
この前は、目も舐めたりしたけど
驚きはしてたものの
恥ずかしそうに央未は笑ってくれた。

多分、意味合いを知ってるんだろうなぁ。
湿った音を立てながら、央未の胸の
突起を舐めたり口に含んだりして
ゆっくりと追い詰めていく。

変な話、泣く程の快楽を…央未には
味わわせたい。
俺もかなり、どうかしてるとは言え。

央未にしか自身の性の食指は反応
しない。
多感な思春期はひたすらに、恋する
気持ちを自制しながら
できるだけ近くに居たくて
我慢の日々だった。
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