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第四章「カルネアデス編」
第197話「アンナ ④」
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「……ノゾミ様」
アンナが肩を寄せてくる。
同じ布団の中。
同衾(どうきん)である。
「男女七歳にして同衾せず」と第三新東京市を守っていた赤い人が言っていたが正しくは「男女七歳にして席を同じうせず」だ。
「どんな気持ちだ?」
「幸せです」
即答だった。今までのアンナの態度からすれば一変したといっていい。
「ここがノゾミ様のおられた世界だというのは理解しましたが、なんだか不思議な感じです」
魔法世界からしてみればこの世界は異様に映るだろう。
「でも、この世界の知識もあるので、それほど違和感はないです」
矛盾をなくすために無理やり詰め込まれた知識だったが、それなりに役に立っているらしい。
「アンナこの世界から早く脱出するために協力して欲しい」
「もちろんです、ノゾミ様の進む道であれば、たとえ破道の道でも共に歩む所存です」
オレは別に破道を歩むつもりはないのだが、アンナは時々極端なたとえをしてくれる。
それにしても頼もしい。彼女がいてくれるだけでなんと心強い事か。
「アンナ、ミーシャも元に戻してあげたいんだ」
「もちろんです」
アンナはあっさりと同意してくれた。
「それと、まだ見つかっていない仲間も探さなければならない」
「システィーナとアメリアですね」
さすがアンナ話が早くて助かる。
「システィーナは分かりませんが、アメリアなら見かけましたよ」
「…………はい?」
見かけた……だと?
「学校帰りに近くのスーパーで買い物してました」
そんな近所の奥様みたいなことをしていたのか。
「でもよくわかったな」
「ええ、耳以外はほとんど元の世界のままでしたから」
アンナの話によると、学校帰りにスーパーで買い物をするアメリアを見かけたそうだ。
かわいいし金髪だし、ちっちゃいし街中だとかなり目立っていただろう。
「そうですね。だから覚えていたんだと思います」
魔法世界の記憶がなければなかなか声をかけようという気にはならないだろう。
「そうか」
近くにいるなら合流したい。
あのか細い身体を思いっきり抱きしめたい。
「あの――ノゾミ様?」
不思議そうに見つめるアンナと目が合った。
おおっと、どうやら自分の世界にひったっていたらしい。
「アメリアは明日探すとして……」
「そうですね。アメリアとシスティーナ捜索のためにもミーシャの力は必要になるかと思います」
彼女の意見はもっともだった。それにミーシャを取り戻すのはもともとの計画の内だ。
「しかし、もう夜も遅いので明日以降にすべきだと思います」
アンナが腕にしがみついてきた。
「そ、そうだな。夜遅くに行くのも失礼だよな」
「はい。その通りです!」
アンナは元気よく返事した。
「では!」
アンナがオレに覆いかぶさる。
「今夜は……寝かせませんよ」
アンナが肩を寄せてくる。
同じ布団の中。
同衾(どうきん)である。
「男女七歳にして同衾せず」と第三新東京市を守っていた赤い人が言っていたが正しくは「男女七歳にして席を同じうせず」だ。
「どんな気持ちだ?」
「幸せです」
即答だった。今までのアンナの態度からすれば一変したといっていい。
「ここがノゾミ様のおられた世界だというのは理解しましたが、なんだか不思議な感じです」
魔法世界からしてみればこの世界は異様に映るだろう。
「でも、この世界の知識もあるので、それほど違和感はないです」
矛盾をなくすために無理やり詰め込まれた知識だったが、それなりに役に立っているらしい。
「アンナこの世界から早く脱出するために協力して欲しい」
「もちろんです、ノゾミ様の進む道であれば、たとえ破道の道でも共に歩む所存です」
オレは別に破道を歩むつもりはないのだが、アンナは時々極端なたとえをしてくれる。
それにしても頼もしい。彼女がいてくれるだけでなんと心強い事か。
「アンナ、ミーシャも元に戻してあげたいんだ」
「もちろんです」
アンナはあっさりと同意してくれた。
「それと、まだ見つかっていない仲間も探さなければならない」
「システィーナとアメリアですね」
さすがアンナ話が早くて助かる。
「システィーナは分かりませんが、アメリアなら見かけましたよ」
「…………はい?」
見かけた……だと?
「学校帰りに近くのスーパーで買い物してました」
そんな近所の奥様みたいなことをしていたのか。
「でもよくわかったな」
「ええ、耳以外はほとんど元の世界のままでしたから」
アンナの話によると、学校帰りにスーパーで買い物をするアメリアを見かけたそうだ。
かわいいし金髪だし、ちっちゃいし街中だとかなり目立っていただろう。
「そうですね。だから覚えていたんだと思います」
魔法世界の記憶がなければなかなか声をかけようという気にはならないだろう。
「そうか」
近くにいるなら合流したい。
あのか細い身体を思いっきり抱きしめたい。
「あの――ノゾミ様?」
不思議そうに見つめるアンナと目が合った。
おおっと、どうやら自分の世界にひったっていたらしい。
「アメリアは明日探すとして……」
「そうですね。アメリアとシスティーナ捜索のためにもミーシャの力は必要になるかと思います」
彼女の意見はもっともだった。それにミーシャを取り戻すのはもともとの計画の内だ。
「しかし、もう夜も遅いので明日以降にすべきだと思います」
アンナが腕にしがみついてきた。
「そ、そうだな。夜遅くに行くのも失礼だよな」
「はい。その通りです!」
アンナは元気よく返事した。
「では!」
アンナがオレに覆いかぶさる。
「今夜は……寝かせませんよ」
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