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銀狐の章
第007話「お風呂で禊ぎ ②」
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「ななな、何してんだ!?」
オレは彼女の【 ・ ・ 】と【 Y 】を凝視したまま固まってしまった。
いや、別にオレはロリコンじゃないし。ハダカなんて見たって――どどど動じてないし。
昔は姉や妹と一緒にお風呂に入っていた時もあるのだ――十年以上前だが。
今さら裸の一つや二つ、どうってことないさ。
「お主様、どうしたのじゃ?もしかして我様の裸に欲情しておるのか?」
仁王立ちのままシェンはにやりと笑った。
おいおい、見くびってもらっちゃ困るぜBABY。
「べべべ、別に欲情なんかしてないし」
落ち着け――オレ!
こいつはオレをからかって楽しんでいるだけだ。そもそも恩返しっていうのが怪しい。
どこかに隠しカメラがあって「実はドッキリでした!」って落ちにならないだろうか。なってくれないだろうか。
――これがドッキリでありますように……
願い事がまた一つ増えた。
とにかくあまりじろじろ見るのもよくないと思いオレは背中を向ける。
そうさ。昔の風呂は混浴だったていうじゃないか。それを考えれば全く問題ない。
問題ないったら問題ない。
「ではいざ、風呂に入り奉る!」
大仰な祝詞と共に――
ちゃぷん。
シェンが湯船に入ってきた。
ドキン!
鼓動が一瞬高くなる。
何をドキドキしているんだオレ、落ち着けオレ!
そうだ。こういった時には素数を数えれば落ち着くと聞いたことがある。
――二、三、五、七、十一、十三……できるか!
「お主様……」
ぴっとりと小さな身体が密着してくる。
シェンの息遣いすら聞こえてきそうな距離だった。
「ひ、ひゃい?」
変な返事をしてしまった。
「もう少し……もう少しだけ」
シェンのすべすべとした肌の感覚すら感じてしまいそうだ。彼女の手がオレの背中に当てられた。
何も感じない。何も感じないぞ!
背中の感触――ふんわりとしているのは肉まんだ。つんとしているのは野イチゴだ。
去れよ邪念!
彼女の手に力がこもる。
その小さな唇が耳たぶに触れるか触れないかの距離まで迫る。
シェンがぽつりと呟いた。
「端の方に身体を寄せてくれんかのう。狭くてかなわん」
……そんなことだろうと思いました。
だいたい、日本の風呂なんて基本狭いもんなんだよ。二人だ入れるだけでもありがたく思え。
結局、シェンと肩を並べて湯船につかることになりました。
「ふ~っ、極楽極楽」
こんな狭い風呂で極楽気分とは……まあ、オレも似たようなものだが。
隣にはシェンの小さな顔があった。
こうして黙っていればふわっふわなかわいい女の子なのだが、どうして毎回結果が残念なのだろう。
「何を辛気臭い顔をしておる」
シェンが首を傾げる。
「いや、いや何でもない」
オレはそれだけ言うと湯船から上がった。
どうせストーキングでオレの身体は見られまくっているのだ。
普通にしていよう。いつものように……いつものように……
じ――っと視線を背中に感じた。
振り返ると不思議そうな顔でこちらを見ているシェンと目が合った。
「お主様、どうしたのじゃ?」
不思議そうに訊いてくる。
「どうしたもあるか。風呂に入ったら体を洗う。常識じゃないか」
オレは石鹸で泡をたてながらシェンに説明した。
「おお、そうかこの時代の湯あみとはそういうものじゃったのう」
昔の風呂はサウナみたいなものだったそうだ。今でこそ湯船につかるというスタイルだが、そもそも昔はお湯を沸かすことが重労働なのだ。それを考えると石川五右衛門の釜茹での刑はなんと贅沢は処刑方法だったのだろう。
まあ、体感したくはないが。
「よいしょ」
ざぱんとシェンが風呂から上がる。
シェンは嬉しそうにオレの背後に回り込んだ。
ふわふわの尻尾がシュンとなってしまっている。なんだかとっても残念な気持ちになった。
「どれ、我様がお主様の背中を流して進ぜよう」
物珍しそうに泡を手にしたシェン。仕方ない本人がやりたがっているのだからここはやらせてみよう。
「……じゃあ、背中を洗ってもらおうかな」
オレはボディタオルを手渡す。
「……ん?なんじゃこれは?」
不思議そうな顔でシェンが訊いてきた。
「それに泡をつけて泡をつけて体を洗うんだよ」
オレの説明にシェンは「ほほう」と感心したように頷いた。
「そうか。そのようにして身体を洗うのじゃな。我様はてっきり身体に泡をつけて洗うのかと思ったぞ」
それをさせた瞬間、オレは鬼畜決定の烙印を押されるだろう。
――しれっと恐ろしいことを言いやがった。
「じゃあ、洗うとするかの」
オレはシェンに背中を洗ってもらった。
「コンコンココン♪ コンコンココン♪」
鼻歌交じりにオレの背中を洗うシェン。
背中以外にも洗おうとする彼女――オレはかたくなにそれを拒んだ。
「なぜじゃ、なぜに我様の洗いを断る!」
背中を洗いながら身体を密着させてくる。
何か二つの突起が背中に当たっているんですが!
やめろ。頼むからやめてくれ。
絶対こいつワザとやっているだろ!
背中に感じる感触をオレは無視する。
しかし、無視すればするほどに逆に敏感になる。
悪霊退散!神狐退散!
「今はダメだ。とにかくダメだ!」
今、私、下半身、大変アルヨ!色々ト、爆発スルアルネ!
「よいではないか。よいではないか!」
おのれ悪代官め!
彼女は隙あらば全身を洗おうとしてくる。背中から「おおっと、手が滑ったのじゃ」とか言いながら首すじ、胸周りと手を伸ばしてくるのだ。とんだスキンシップ魔だ。
こいつと風呂に入るのだけはよそう。
落ち着いて風呂にも入れない。
――落ち着いてお風呂に入れますように。
何故だろう。普段の日常がひどく懐かしい。
□■□■□■□■用語解説□■□■□■□■
【素数】
1とその数以外に割ることのできる数字が存在しない数字の事。
ちなみに1から100までの間の素数は「2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97」となっている。法則性はなく無限にあるとされている。
【コンコンココン♪ コンコンココン♪】
非常にわかりづらいがシェンは『犬のおまわりさん』を歌っている。歌は表現しにくい。
何故シェンがこの歌を知っているかは……謎だ。
【よいではないか。よいではないか!】
主に時代劇で見られる歴史的変態行為。 悪代官などが囚えた娘の着物を剥ぎ取る時の下劣な決まり文句。 時代劇の鉄板。
えっ、一度はやってみたい? お主も悪ようのう。
オレは彼女の【 ・ ・ 】と【 Y 】を凝視したまま固まってしまった。
いや、別にオレはロリコンじゃないし。ハダカなんて見たって――どどど動じてないし。
昔は姉や妹と一緒にお風呂に入っていた時もあるのだ――十年以上前だが。
今さら裸の一つや二つ、どうってことないさ。
「お主様、どうしたのじゃ?もしかして我様の裸に欲情しておるのか?」
仁王立ちのままシェンはにやりと笑った。
おいおい、見くびってもらっちゃ困るぜBABY。
「べべべ、別に欲情なんかしてないし」
落ち着け――オレ!
こいつはオレをからかって楽しんでいるだけだ。そもそも恩返しっていうのが怪しい。
どこかに隠しカメラがあって「実はドッキリでした!」って落ちにならないだろうか。なってくれないだろうか。
――これがドッキリでありますように……
願い事がまた一つ増えた。
とにかくあまりじろじろ見るのもよくないと思いオレは背中を向ける。
そうさ。昔の風呂は混浴だったていうじゃないか。それを考えれば全く問題ない。
問題ないったら問題ない。
「ではいざ、風呂に入り奉る!」
大仰な祝詞と共に――
ちゃぷん。
シェンが湯船に入ってきた。
ドキン!
鼓動が一瞬高くなる。
何をドキドキしているんだオレ、落ち着けオレ!
そうだ。こういった時には素数を数えれば落ち着くと聞いたことがある。
――二、三、五、七、十一、十三……できるか!
「お主様……」
ぴっとりと小さな身体が密着してくる。
シェンの息遣いすら聞こえてきそうな距離だった。
「ひ、ひゃい?」
変な返事をしてしまった。
「もう少し……もう少しだけ」
シェンのすべすべとした肌の感覚すら感じてしまいそうだ。彼女の手がオレの背中に当てられた。
何も感じない。何も感じないぞ!
背中の感触――ふんわりとしているのは肉まんだ。つんとしているのは野イチゴだ。
去れよ邪念!
彼女の手に力がこもる。
その小さな唇が耳たぶに触れるか触れないかの距離まで迫る。
シェンがぽつりと呟いた。
「端の方に身体を寄せてくれんかのう。狭くてかなわん」
……そんなことだろうと思いました。
だいたい、日本の風呂なんて基本狭いもんなんだよ。二人だ入れるだけでもありがたく思え。
結局、シェンと肩を並べて湯船につかることになりました。
「ふ~っ、極楽極楽」
こんな狭い風呂で極楽気分とは……まあ、オレも似たようなものだが。
隣にはシェンの小さな顔があった。
こうして黙っていればふわっふわなかわいい女の子なのだが、どうして毎回結果が残念なのだろう。
「何を辛気臭い顔をしておる」
シェンが首を傾げる。
「いや、いや何でもない」
オレはそれだけ言うと湯船から上がった。
どうせストーキングでオレの身体は見られまくっているのだ。
普通にしていよう。いつものように……いつものように……
じ――っと視線を背中に感じた。
振り返ると不思議そうな顔でこちらを見ているシェンと目が合った。
「お主様、どうしたのじゃ?」
不思議そうに訊いてくる。
「どうしたもあるか。風呂に入ったら体を洗う。常識じゃないか」
オレは石鹸で泡をたてながらシェンに説明した。
「おお、そうかこの時代の湯あみとはそういうものじゃったのう」
昔の風呂はサウナみたいなものだったそうだ。今でこそ湯船につかるというスタイルだが、そもそも昔はお湯を沸かすことが重労働なのだ。それを考えると石川五右衛門の釜茹での刑はなんと贅沢は処刑方法だったのだろう。
まあ、体感したくはないが。
「よいしょ」
ざぱんとシェンが風呂から上がる。
シェンは嬉しそうにオレの背後に回り込んだ。
ふわふわの尻尾がシュンとなってしまっている。なんだかとっても残念な気持ちになった。
「どれ、我様がお主様の背中を流して進ぜよう」
物珍しそうに泡を手にしたシェン。仕方ない本人がやりたがっているのだからここはやらせてみよう。
「……じゃあ、背中を洗ってもらおうかな」
オレはボディタオルを手渡す。
「……ん?なんじゃこれは?」
不思議そうな顔でシェンが訊いてきた。
「それに泡をつけて泡をつけて体を洗うんだよ」
オレの説明にシェンは「ほほう」と感心したように頷いた。
「そうか。そのようにして身体を洗うのじゃな。我様はてっきり身体に泡をつけて洗うのかと思ったぞ」
それをさせた瞬間、オレは鬼畜決定の烙印を押されるだろう。
――しれっと恐ろしいことを言いやがった。
「じゃあ、洗うとするかの」
オレはシェンに背中を洗ってもらった。
「コンコンココン♪ コンコンココン♪」
鼻歌交じりにオレの背中を洗うシェン。
背中以外にも洗おうとする彼女――オレはかたくなにそれを拒んだ。
「なぜじゃ、なぜに我様の洗いを断る!」
背中を洗いながら身体を密着させてくる。
何か二つの突起が背中に当たっているんですが!
やめろ。頼むからやめてくれ。
絶対こいつワザとやっているだろ!
背中に感じる感触をオレは無視する。
しかし、無視すればするほどに逆に敏感になる。
悪霊退散!神狐退散!
「今はダメだ。とにかくダメだ!」
今、私、下半身、大変アルヨ!色々ト、爆発スルアルネ!
「よいではないか。よいではないか!」
おのれ悪代官め!
彼女は隙あらば全身を洗おうとしてくる。背中から「おおっと、手が滑ったのじゃ」とか言いながら首すじ、胸周りと手を伸ばしてくるのだ。とんだスキンシップ魔だ。
こいつと風呂に入るのだけはよそう。
落ち着いて風呂にも入れない。
――落ち着いてお風呂に入れますように。
何故だろう。普段の日常がひどく懐かしい。
□■□■□■□■用語解説□■□■□■□■
【素数】
1とその数以外に割ることのできる数字が存在しない数字の事。
ちなみに1から100までの間の素数は「2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97」となっている。法則性はなく無限にあるとされている。
【コンコンココン♪ コンコンココン♪】
非常にわかりづらいがシェンは『犬のおまわりさん』を歌っている。歌は表現しにくい。
何故シェンがこの歌を知っているかは……謎だ。
【よいではないか。よいではないか!】
主に時代劇で見られる歴史的変態行為。 悪代官などが囚えた娘の着物を剥ぎ取る時の下劣な決まり文句。 時代劇の鉄板。
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