月夜のマーメイド

Ari

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迷いなく心躍るその先に

君への強い想いが溢れている

城の壁を駆け抜け 風を切りながら

僕は君に逢いに行く

君の存在を追い求め 心から逢いたいという思いが

足取りに力強さを与える

早く君と対面し 君の笑顔に触れたい

城の内側から見た君の姿は

まるで幻のように美しく どんな花よりも美しい

そして今 僕はその幻を追いかけている

城から降りて 砂浜に立つ

僕は今 やっと君に届けることができる

僕は君への愛を胸に秘め 君に声をかける

砂浜に響く波の音に紛れながら

僕の思いが君に届くことを願って

 君に呼びかける

そしてその瞬間、君が振り向く

僕の心は喜びに満ちて躍動する

迷いなく進んできた道の先に

君との出会いが待っている

心が弾むような瞬間

君への想いが届き 結ばれる時

今、僕は海に足をつけて君に告げる

「君がいてくれて、ありがとう」







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