14 / 16
第14話 それからそれから
しおりを挟む
ジンの発情期が終わり、僕たちがオメガの部屋から出ると、ジンのご両親と僕の両親が心配そうに待っていた。
すぐにゼン先生のところに連れていかれた。
部屋から出たときジンは首のプロテクターをつけていたが、診察室で露わになったジンのうなじにくっきりとついた歯形を見、そして僕がコンドームをせずにセックスをしたことをゼン先生と両親に話すはめになったとき、先生も、そして特にうちの両親もめちゃくちゃ怒った。
ただジンは涼しい顔をして、言った。
「いずれはこうなることだったし、構わない」
セックスをしてから、ジンはとても落ち着いた。
自分がオメガだと受け留めやすくなったみたいだし、発情期が終わったあとのつらさも随分軽減したらしく、これまではヒートのあと二~三週間起きられないほどだったのに、一日二日すれば通常の生活に戻れるようになった。
高校を卒業し、僕たちは大学に進学した。
入学前の休み中に、僕たちは結婚をし、バニスタウンに届けを出した。
そして、お互いの家を出て一緒に暮らし始めた。
慣れないこともたくさんあったけど、楽しく大学生活を送っていた。
大学生活も2年目になると、二人での生活も落ち着いてきた。
僕たちはヒートではないときも、お互いを求めることがあった。
そのときにはローションやコンドームを使った。
ヒートのときのとろとろのジンもかわいいけれど、こういうときのきりっとした美しさを残したジンも素敵だった。
ジンは「雄っぽさが残っていて、嫌じゃないか?」と僕のことを気にしていた。
そんなことはないのにね。
僕はどれくらいジンに夢中で、欲情しているのかをずっと伝えていた。
大学3年が始まる頃にあった発情期のあと、ジンが体調を崩した。
慌ててゼン先生のところに連れて行った。
待合室で待っていたら、僕も診察室に呼ばれた。
もしかして、悪い病気だったのだろうか。
悪いことしか考えず、僕は入った。
先生の前に座っていたジンが僕の姿を見ると立ち上がり、僕を抱きしめた。
誰かの前でこんなことをしない人なので、ますます心配になった。
「ジン、あの…」
僕は恐る恐る口を開いた。
ジンが病気になっても、僕は一緒にいるから。
ジンは僕の肩に顔を埋め、静かに囁いた。
「ユウヤ、赤ちゃんができた」
え……
「ええーーっ?!」
僕は大声を上げる。
ジンが片目をつぶって、眉をしかめる。
「ほんと、ジン?」
ジンはうなずく。
ジンの肩をつかんで、顔を覗き込む。
恥ずかしくて真っ赤になっていたけど、嬉しそうだった。
「やったーーーーっ!!!」
僕はジンをぎゅっと抱きしめた。
というところで、「これからの生活についての注意事項を言うぞ」とゼン先生が声をかけた。
僕たちの部屋にジンを慎重に連れて帰った。
ソファに座らせて、そっと肩を抱く。
「ねぇ、ジン」
僕は口ごもる。
「あの…その……大丈夫?」
言いにくそうにしている僕をジンは察して言った。
「ああ、大丈夫だ。
もう自分がオメガだということにそんなに違和感はない」
ずっとアルファだと思っていたジンが「オメガである」という事実を受け止めるまで、随分時間がかかった。
それは当然だと思う。
妊娠することは否応なしに「自分はオメガである」という現実を突きつける。
そのことが不安だし、受け止めきれるのかちょっと自信がない。
と、僕と暮らすようになってぽそりとジンが漏らしたことがある。
でも目の前のジンはきらきらしていた。
「本当に?」
僕は念押しするように聞いてしまった。
ジンはうなずいた。
僕はほっとして、やっとこみ上げてくる嬉しさを手放しで堪能した。
「嬉しい!
嬉しいよ、ジン!」
「よかった…」
ジンが吐息と一緒にそう言った。
「ユウヤの子どもを妊娠できてよかった」
うっ、と僕は唸った。
最近、ジンのかわいさがどんどん増している。
「あのとき、助けてくれたのがユウヤでよかった」
ジンは自分のうなじに手をやり、そしてその手を僕の腕に滑らせた。
うなじにも腕にも、僕の噛み傷がくっきりと残っている。
「運命の番と会えてよかった」
「うん」
僕はジンを抱き寄せる。
ジンは素直に僕の肩に寄りかかる。
アルファとオメガで番になることは珍しくはないけれど、「運命の番」と出会えるケースは稀だ。
人口減少とは言え、世界には何十億という人がいる。
その中で「運命の番」に出会える確率なんて低いものだ。
でも、僕たちは出会ってしまった。
だからこそ、僕は微かな香りだけであの時、倒れていた高校生のジンを見つけ、助けることができたんだ。
僕が大学のことを心配すると、ジンはあっさりと「休学する」と言った。
つわりはひどくかわいそうだったけど、僕は代わってあげることもできない。
僕は自分ができることをするしかなかった。
以前から話し合ってきた通り、ひとまず経済的なことはお互いの両親に頼るしかなかったので、お願いした。
僕は大学の勉強を頑張り、できるだけスキップして早く働けるように努力していた。
ジンはゼン先生の病院で出産した。
かわいい男の子だ。
ジンと二人でうんうん考えて、ミサキと名づけた。
二人に似たのか、セックステストの反応が薄く判別が難しかったが、ひとまずアルファの判定が出た。
ジンは休学し、子育てをしながらもインターネットで大学の研究を在宅で進めていた。
「出産したら発想が変わった!面白い研究になる!」と嬉々として話す。
今日、バイトから帰ってくると、ジンはミサキを膝の上であやしながら、パソコンの画面を見ていた。
明日、大学へ行くから研究結果のまとめを見ているようだ。
そして、ミサキに視線を落としおでこ同士をくっつけてぐりぐりしながら言った。
「すごいぞ、ミサキ!
おまえがぐずってぐったりして疲れて、余計なことがなにも考えられなくなったとき、思いついた仮説が実証された!
俺は余計なことを考えすぎる傾向があると言われてるが、どうしたらいいのかわからなかったんだ」
ミサキはなにを言われているかわからず「だーだ、だーだ」と言っている。
「おまえは柔らかいなぁ」
ジンは今度はほっぺた同士をくっつけてミサキの柔らかな感触を楽しんでいた。
そんなジンとミサキを僕はドアのそばで黙って見つめていた。
僕の視線に気づき、ミサキを抱っこしたジンが僕を見る。
「ユウヤ、おかえり」
ジンのことばに「ただいま」と答え、僕は洗面台に向かった。
ハンドソープで手を洗い終えるとそっと二人に近づき、二人ともをまとめて抱きしめた。
「どうした、なんだか甘えてるな」
ジンが僕の頰にキスをしながら言った。
「うん、幸せだな、と思って」
僕が答えると、半袖の腕に残る幾つもの噛み傷をジンがなでた。
「そうだな」
嬉しそうにそう言ったジンに、僕はミサキの頭越しにキスをした。
<了>
***
あとがきはブログ「ETOCORIA」にて
http://etocoria.blogspot.jp/2017/05/blog-post_28.html
表紙ができるまで
https://etocoria.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html
すぐにゼン先生のところに連れていかれた。
部屋から出たときジンは首のプロテクターをつけていたが、診察室で露わになったジンのうなじにくっきりとついた歯形を見、そして僕がコンドームをせずにセックスをしたことをゼン先生と両親に話すはめになったとき、先生も、そして特にうちの両親もめちゃくちゃ怒った。
ただジンは涼しい顔をして、言った。
「いずれはこうなることだったし、構わない」
セックスをしてから、ジンはとても落ち着いた。
自分がオメガだと受け留めやすくなったみたいだし、発情期が終わったあとのつらさも随分軽減したらしく、これまではヒートのあと二~三週間起きられないほどだったのに、一日二日すれば通常の生活に戻れるようになった。
高校を卒業し、僕たちは大学に進学した。
入学前の休み中に、僕たちは結婚をし、バニスタウンに届けを出した。
そして、お互いの家を出て一緒に暮らし始めた。
慣れないこともたくさんあったけど、楽しく大学生活を送っていた。
大学生活も2年目になると、二人での生活も落ち着いてきた。
僕たちはヒートではないときも、お互いを求めることがあった。
そのときにはローションやコンドームを使った。
ヒートのときのとろとろのジンもかわいいけれど、こういうときのきりっとした美しさを残したジンも素敵だった。
ジンは「雄っぽさが残っていて、嫌じゃないか?」と僕のことを気にしていた。
そんなことはないのにね。
僕はどれくらいジンに夢中で、欲情しているのかをずっと伝えていた。
大学3年が始まる頃にあった発情期のあと、ジンが体調を崩した。
慌ててゼン先生のところに連れて行った。
待合室で待っていたら、僕も診察室に呼ばれた。
もしかして、悪い病気だったのだろうか。
悪いことしか考えず、僕は入った。
先生の前に座っていたジンが僕の姿を見ると立ち上がり、僕を抱きしめた。
誰かの前でこんなことをしない人なので、ますます心配になった。
「ジン、あの…」
僕は恐る恐る口を開いた。
ジンが病気になっても、僕は一緒にいるから。
ジンは僕の肩に顔を埋め、静かに囁いた。
「ユウヤ、赤ちゃんができた」
え……
「ええーーっ?!」
僕は大声を上げる。
ジンが片目をつぶって、眉をしかめる。
「ほんと、ジン?」
ジンはうなずく。
ジンの肩をつかんで、顔を覗き込む。
恥ずかしくて真っ赤になっていたけど、嬉しそうだった。
「やったーーーーっ!!!」
僕はジンをぎゅっと抱きしめた。
というところで、「これからの生活についての注意事項を言うぞ」とゼン先生が声をかけた。
僕たちの部屋にジンを慎重に連れて帰った。
ソファに座らせて、そっと肩を抱く。
「ねぇ、ジン」
僕は口ごもる。
「あの…その……大丈夫?」
言いにくそうにしている僕をジンは察して言った。
「ああ、大丈夫だ。
もう自分がオメガだということにそんなに違和感はない」
ずっとアルファだと思っていたジンが「オメガである」という事実を受け止めるまで、随分時間がかかった。
それは当然だと思う。
妊娠することは否応なしに「自分はオメガである」という現実を突きつける。
そのことが不安だし、受け止めきれるのかちょっと自信がない。
と、僕と暮らすようになってぽそりとジンが漏らしたことがある。
でも目の前のジンはきらきらしていた。
「本当に?」
僕は念押しするように聞いてしまった。
ジンはうなずいた。
僕はほっとして、やっとこみ上げてくる嬉しさを手放しで堪能した。
「嬉しい!
嬉しいよ、ジン!」
「よかった…」
ジンが吐息と一緒にそう言った。
「ユウヤの子どもを妊娠できてよかった」
うっ、と僕は唸った。
最近、ジンのかわいさがどんどん増している。
「あのとき、助けてくれたのがユウヤでよかった」
ジンは自分のうなじに手をやり、そしてその手を僕の腕に滑らせた。
うなじにも腕にも、僕の噛み傷がくっきりと残っている。
「運命の番と会えてよかった」
「うん」
僕はジンを抱き寄せる。
ジンは素直に僕の肩に寄りかかる。
アルファとオメガで番になることは珍しくはないけれど、「運命の番」と出会えるケースは稀だ。
人口減少とは言え、世界には何十億という人がいる。
その中で「運命の番」に出会える確率なんて低いものだ。
でも、僕たちは出会ってしまった。
だからこそ、僕は微かな香りだけであの時、倒れていた高校生のジンを見つけ、助けることができたんだ。
僕が大学のことを心配すると、ジンはあっさりと「休学する」と言った。
つわりはひどくかわいそうだったけど、僕は代わってあげることもできない。
僕は自分ができることをするしかなかった。
以前から話し合ってきた通り、ひとまず経済的なことはお互いの両親に頼るしかなかったので、お願いした。
僕は大学の勉強を頑張り、できるだけスキップして早く働けるように努力していた。
ジンはゼン先生の病院で出産した。
かわいい男の子だ。
ジンと二人でうんうん考えて、ミサキと名づけた。
二人に似たのか、セックステストの反応が薄く判別が難しかったが、ひとまずアルファの判定が出た。
ジンは休学し、子育てをしながらもインターネットで大学の研究を在宅で進めていた。
「出産したら発想が変わった!面白い研究になる!」と嬉々として話す。
今日、バイトから帰ってくると、ジンはミサキを膝の上であやしながら、パソコンの画面を見ていた。
明日、大学へ行くから研究結果のまとめを見ているようだ。
そして、ミサキに視線を落としおでこ同士をくっつけてぐりぐりしながら言った。
「すごいぞ、ミサキ!
おまえがぐずってぐったりして疲れて、余計なことがなにも考えられなくなったとき、思いついた仮説が実証された!
俺は余計なことを考えすぎる傾向があると言われてるが、どうしたらいいのかわからなかったんだ」
ミサキはなにを言われているかわからず「だーだ、だーだ」と言っている。
「おまえは柔らかいなぁ」
ジンは今度はほっぺた同士をくっつけてミサキの柔らかな感触を楽しんでいた。
そんなジンとミサキを僕はドアのそばで黙って見つめていた。
僕の視線に気づき、ミサキを抱っこしたジンが僕を見る。
「ユウヤ、おかえり」
ジンのことばに「ただいま」と答え、僕は洗面台に向かった。
ハンドソープで手を洗い終えるとそっと二人に近づき、二人ともをまとめて抱きしめた。
「どうした、なんだか甘えてるな」
ジンが僕の頰にキスをしながら言った。
「うん、幸せだな、と思って」
僕が答えると、半袖の腕に残る幾つもの噛み傷をジンがなでた。
「そうだな」
嬉しそうにそう言ったジンに、僕はミサキの頭越しにキスをした。
<了>
***
あとがきはブログ「ETOCORIA」にて
http://etocoria.blogspot.jp/2017/05/blog-post_28.html
表紙ができるまで
https://etocoria.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html
3
あなたにおすすめの小説
クズ皇子は黒騎士の愛に気付かない
真魚
BL
【ひたすら我慢の一見クール騎士×本当は優秀美人拗らせ皇子】
リヴァディア国の第二皇子アシェルは、容姿こそ国一番と言われつつも、夜遊びばかりで国務を怠っている能無し皇子だった。
アシェルの元に新しく着任した護衛騎士のウィリアムは、内心呆れながらも任務を遂行していたが、皇子の意外な内面に次第に惹かれていく。
ひたひたと迫る敵国の陰謀に気付いたアシェル皇子は、単独でその探りを入れはじめるが、その身を削るような行動にウィリアムは耐えられなくなり……
苦悩する護衛騎士と、騎士の愛に救われる皇子の話です。
※旧題:クズ皇子は黒騎士の苦悩に気付かない
※ムーンライトノベルズにも掲載しています。
すれ違い夫夫は発情期にしか素直になれない
和泉臨音
BL
とある事件をきっかけに大好きなユーグリッドと結婚したレオンだったが、番になった日以来、発情期ですらベッドを共にすることはなかった。ユーグリッドに避けられるのは寂しいが不満はなく、これ以上重荷にならないよう、レオンは受けた恩を返すべく日々の仕事に邁進する。一方、レオンに軽蔑され嫌われていると思っているユーグリッドはなるべくレオンの視界に、記憶に残らないようにレオンを避け続けているのだった。
お互いに嫌われていると誤解して、すれ違う番の話。
===================
美形侯爵長男α×平凡平民Ω。本編24話完結。それ以降は番外編です。
オメガバース設定ですが独自設定もあるのでこの世界のオメガバースはそうなんだな、と思っていただければ。
僕の目があなたを遠ざけてしまった
紫野楓
BL
受験に失敗して「一番バカの一高校」に入学した佐藤二葉。
人と目が合わせられず、元来病弱で体調は気持ちに振り回されがち。自分に後ろめたさを感じていて、人付き合いを避けるために前髪で目を覆って過ごしていた。医者になるのが夢で、熱心に勉強しているせいで周囲から「ガリ勉メデューサ」とからかわれ、いじめられている。
しかし、別クラスの同級生の北見耀士に「勉強を教えてほしい」と懇願される。彼は高校球児で、期末考査の成績次第で部活動停止になるという。
二葉は耀士の甲子園に行きたいという熱い夢を知って……?
______
BOOTHにて同人誌を頒布しています。(下記)
https://shinokaede.booth.pm/items/7444815
その後の短編を収録しています。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
さかなのみるゆめ
ruki
BL
発情期時の事故で子供を産むことが出来なくなったオメガの佐奈はその時のアルファの相手、智明と一緒に暮らすことになった。常に優しくて穏やかな智明のことを好きになってしまった佐奈は、その時初めて智明が自分を好きではないことに気づく。佐奈の身体を傷つけてしまった責任を取るために一緒にいる智明の優しさに佐奈はいつしか苦しみを覚えていく。
異世界唯一のオメガ、恋を選ぶまでの90日
秋月真鳥
BL
――異世界に「神子」として召喚されたのは、28歳の元高校球児、瀬尾夏輝。
男性でありながらオメガである彼は、オメガの存在すら知られていない異世界において、唯一無二の「神に選ばれし存在」として迎えられる。
番(つがい)を持たず、抑制剤もないまま、夏輝は神殿で生活を共にする五人のアルファ候補たちの中から、90日以内に「番」となる相手を選ばなければならない。
だがその日々は決して穏やかではなく、隣国の陰謀や偽の神子の襲撃、そして己の体に起きる変化――“ヒート”と呼ばれる本能の波に翻弄されていく。
無口で寡黙な軍人アルファ・ファウスト。
年下でまっすぐな王太子・ジェラルド。
優しく理知的な年上宰相・オルランド。
彼らが見せる愛情と執着に、心を揺らしながら、夏輝は己の運命と向き合っていく。
――90日後、夏輝が選ぶのは、誰の「番」としての未来か。
神の奇跡と恋が交錯する異世界で、運命の愛が始まる――。
肩甲骨に薔薇の種(アルファポリス版・完結済)
おにぎり1000米
BL
エンジニアの三波朋晴はモデルに間違われることもある美形のオメガだが、学生の頃から誰とも固定した関係を持つことができないでいる。しかしとあるきっかけで年上のベータ、佐枝峡と出会い、好意をもつが…
*オメガバース(独自設定あり)ベータ×オメガ 年齢差カプ
*『まばゆいほどに深い闇』の脇キャラによるスピンオフなので、キャラクターがかぶります。本編+後日談。他サイト掲載作品の改稿修正版につきアルファポリス版としましたが、内容はあまり変わりません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる