死んだら異世界に連れて行かれた件

ただのアニメ好き

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第2日目

6話目 仲間が増えた!

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酒場は、意外と盛り上がっていた。同じパーティーの人達だろうか。机を囲み楽しそうに笑いながらビールを朝っぱらから飲んでいる。
「あ、あの!そこの冒険者さん!」
後ろで俺を呼ぶ声がする。振り返ると恥ずかしさからかプルプル震えている女の子がいた。
「わ、私を、私をパーティーに加えてくれませんか!」
「いいぞ。」
「いいの!?」
あまりの返事の軽さに驚いたのだろう、驚愕している声がする。
「あんたの名前は?」
「ええっと、リールです」
「そうか、俺の名前は菊池秀。あんたの役職は?」
「ヒ、ヒーラーです。」
よし、丁度いいタイミングできてほしい役が来たな。
あと2人くらいは欲しいな。
とりあえず酒場の掲示板に募集の紙を張ってと・・・
「あの、何か手伝えることが合ったら言ってくださいね」
優しい。背がちっちゃいし何より優しい。
いい子が俺のパーティーに来てくれて嬉しい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
待つこと半日・・・
「全然来ませんね、なんででしょうか。暇だなぁ」
リールが呟く。
確かに全然来ない。何でだろう。と、考えているとすぐ横を矢が掠め背後に突き刺さった。
「なんだっ?」
警戒態勢に入っていると、屈強な男が目の前に現れて、
「いや~ごめんごめん。そこまでビビらなくてもいいって~」
とその図体に似合わぬ声で話しかけてきた。
「俺もパーティーに入れてくれ。アーチャーのケルトだ。」
これまた丁度よくいい感じの人が来た。運を使い切ってそうなくらいに運がいい。
「いいぞ。」
「ありがたい。これからよろしく頼む。」
としているところで、後ろから
「あのーパーティー入れてくれますか?」
と気が抜けるような声が聞こえた。
振り返るとそこには180cmくらいの女性が立っていた。
「ええよ。」
関西風に言ったのはスルーされ、
「ありがとう私の名前はミラという。一応魔法使いだ。」
「よし、この4人で冒険していくからなー!気合いを入れるためにーエイエイオー!」
「「「エイエイオー?」」」
と3人の初めて知ったような言葉を言って不抜けた声が聞こえたが気にしないでおこう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギルドでパーティー申請すると、もうちょい大きな部屋が借りれるらしい。ギルド凄い。
申請終わらせて引っ越しした。なお、引っ越し代もギルド持ち。ホントパネェ。
そして部屋に移ったら、居間に集まり改めて自己紹介した。
「俺の名前は菊池秀。冒険者ね。よろしくな」
「わ、わ、私の名前はリールです。ヒーラーです。よろしくです」
「俺の名前はケルト、アーチャーで弓の命中精度は高いぞ。よろしくな。」
「わたしの名前はミラだ。魔法使いだが、支援魔法が得意で攻撃には期待しないでくれ。」
こうして、4人の仲間ができた。明日には討伐ミッションでも受けてみるか。そしてまた、深い眠りについた。
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