52 / 62
後期編
6. 休憩って素晴らしい
しおりを挟む賑わってるな~って話しながら歩いてます、校舎内です。
グラウンドはフードコートみたいな感じで出店が並んでて、校舎内はテーマパーク状態になってる。
俺と桜庭くんは校舎内の模擬店スルーで外に出ます。
飯最優先。
「あ、鉄板焼きだって。」
「おー、食べるか?」
「そだね、あれでも関西のやつじゃない。」
「おー!いらっしゃい!どえらいイケメンが来とる!!面の良さがわやじゃの!」
「あ、あいつ野球留学でこっち来てるやつだな。よく挨拶される。」
「へー、これ関西のやつじゃないの、なんで?てかどこの?」
「はぁ!?おどれ、分かっとらんのぉ!お好み焼きは関西だけじゃないじゃろうが!広島にもばりうまいお好みがあるっちゅーのを忘れちゃいけんで!?」
「うわ、こってりな方言あざす。」
広島弁キッツ…
え、キレてんの?いやでも爆笑してるし普通のテンションなのかな?
口悪いから一回殴ろうかと思ったけど、いいやつっぽいし大丈夫かな?
「なあ、広島と関西のお好み焼きって何が違うんだ?」
「そりゃあ、かける手間が全然違うわぁや。関西は全部いっぺんに混ぜるじゃろ?広島はの、一個一個丁寧に乗せて焼くんよ。まずは生地、塩胡椒に鰹節、もやしにキャベツに豚バラじゃろ?あとこの天かすもうまいんじゃ!」
「キャベツ山盛り、うまそう。」
「ほーじゃろほーじゃろ!?食ぅてみいや!うまいけえ!こっち出来上がっとる肉玉そば!ほんまにめっちゃうまいけ!!ほんで宣伝して!広島の本格お好み焼きが食えるでぇーてな!」
「肉玉そば?」
「あ、馴染みがないんかいね?肉玉そばは豚肉と卵、中華麺が入っとる一番オーソドックスのやつな!肉玉うどんはそばがうどんになっただけ!野菜焼きは麺なしで、こっちは…」
「いい!肉玉そばで!」
「ほーね?ほいじゃあ、これ持って行きんさい。俺の奢り!そのかわりちゃんと宣伝せぇよ!!」
「ラッキー!任せとけって。」
適当な席を見つけて一口食べてみると、まあボリュームがすごい。
麺にキャベツにもやしまで、一枚を二人で分けて食べるのが精一杯でした…
接客中にお菓子貢がれるからさ、食べてたらご飯入らなくなっちゃって…
あれがなかったら余裕だったな。
にしてもソースがうまい。なんだこれ。何のソースな訳?
「いらっしゃいいらっしゃい!うまいでぇ!本場広島のお好みソース使っとるけえの!味は間違いないでぇ!!見てみい!あそこでイケメンが同じもん食いよらぁや!こがぁなB級グルメでもイケメン二人が食うと様になるのぉ!!」
おいおい、人に宣伝しとけって言っておきながら自分でベラベラ喋ってんじゃん。
お陰でいい見世物だよ俺らは。
「榊、青海苔が。」
「ん、拭いて?」
「ガキか。ほれ、右向け。」
わ、オカン第2号が現れたよみんな!!
よし、戻ろう!!
20
あなたにおすすめの小説
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
雪解けに愛を囁く
ノルねこ
BL
平民のアルベルトに試験で負け続けて伯爵家を廃嫡になったルイス。
しかしその試験結果は歪められたものだった。
実はアルベルトは自分の配偶者と配下を探すため、身分を偽って学園に通っていたこの国の第三王子。自分のせいでルイスが廃嫡になってしまったと後悔するアルベルトは、同級生だったニコラスと共にルイスを探しはじめる。
好きな態度を隠さない王子様×元伯爵令息(現在は酒場の店員)
前・中・後プラスイチャイチャ回の、全4話で終了です。
別作品(俺様BL声優)の登場人物と名前は同じですが別人です! 紛らわしくてすみません。
小説家になろうでも公開中。
お姉ちゃんを僕のお嫁さんにするよ!「………私は男なのだが」
ミクリ21
BL
エリアスの初恋は、森で遊んでくれる美人のお姉ちゃん。エリアスは、美人のお姉ちゃんに約束をした。
「お姉ちゃんを僕のお嫁さんにするよ!」
しかし、お姉ちゃんは………実はお兄ちゃんだということを、学園入学と同時に知ってしまった。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる