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第7.5話 覚と桜花
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蓮が去った後、覚は一人喋り出した。
「蓮よ。お主は強がりよのぉ。明るく振舞いよって。本当は押しつぶされそうなほど追い詰められとると言うのに。……浜栄か、桜花殿。聞いておったな?」
覚は上を向き、桜花なる者に話しかけた。
「うん聞いていたよ。結構な事だね。あの子大変だよ?この先」
桜花なる者はその場でけだるそうに答える。
「ならば力になってやりなさいや。あんたさんなら鬼灯一族頭首のあの狐ぐらいわけないでしょう?」
「そんな事はない。私でもあのぐらいの妖怪相手だとそれなりに本気出さないとどうにもならないよ。ま、この国まであの狐が出向くとは思えないけど、ね」
桜花なる者は木から飛び降りて静かに着地した。
「私は面倒ごとは嫌いだし、他人の生き方に干渉しないのが信条なんだが、鬼灯に生活圏うろつかれるのも癪だ。仕方ない、あの子の力になってやるとしよう」
そう言うと桜花なる者はその場から消えるようにいなくなった。
「ふん。相変わらずなお方だ。……さてと。帰って寝ようかのぉ」
覚は薄紫に染まる空を一目見ると杉林の中へと消えて行った。
「蓮よ。お主は強がりよのぉ。明るく振舞いよって。本当は押しつぶされそうなほど追い詰められとると言うのに。……浜栄か、桜花殿。聞いておったな?」
覚は上を向き、桜花なる者に話しかけた。
「うん聞いていたよ。結構な事だね。あの子大変だよ?この先」
桜花なる者はその場でけだるそうに答える。
「ならば力になってやりなさいや。あんたさんなら鬼灯一族頭首のあの狐ぐらいわけないでしょう?」
「そんな事はない。私でもあのぐらいの妖怪相手だとそれなりに本気出さないとどうにもならないよ。ま、この国まであの狐が出向くとは思えないけど、ね」
桜花なる者は木から飛び降りて静かに着地した。
「私は面倒ごとは嫌いだし、他人の生き方に干渉しないのが信条なんだが、鬼灯に生活圏うろつかれるのも癪だ。仕方ない、あの子の力になってやるとしよう」
そう言うと桜花なる者はその場から消えるようにいなくなった。
「ふん。相変わらずなお方だ。……さてと。帰って寝ようかのぉ」
覚は薄紫に染まる空を一目見ると杉林の中へと消えて行った。
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