プリンセスなのに最狂暗殺者に誘拐されました。

ROSE

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初恋は蜃気楼の如く

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 突然ルークが訪ねて来たことに驚いたけれど、あの性格を考えると確かに自分の誘いを断られたことに怒って文句を言いに来ることは想像できなくはない範囲だった。
 相変わらずの偉そうな態度に腹が立ったし、私のことを玉座を得るための駒と考えているあの頭が許せなかった。
 だから思わず言ってしまった。
 恋人が出来たと。
 カイン・ファウリーが私の恋人だと。
 そうしたら、ルークは一気に青ざめてそれから無言で出て行った。それも慌てた様子で。
 ルークがなにを考えているのかはわからない。けれどもまさかカイン・ファウリーに殴り込みに言ったりは出来ないはずだ。
 そう思ってその日は読書をして過ごし、ビアンカのマッサージを受けてぐっすり眠った。
 翌朝、父に呼び出され謁見の間へ向かう。
 面倒くさい。
 謁見となると親子の団欒とはいかない。私もそれなりの装いをしなくてはいけないからいつもより露出の少ないドレスを選び、肩が凝りそうな宝石を身に着ける。
 謁見の間では相変わらず両陛下が仲良く並んでいる。
 レルアバドの王妃は常に王の隣で国政にも意見する。実のところ、王妃がひと睨みすれば国王を従わせることが出来るのだからレルアバドの王はお飾りである可能性が高い。
 いざというときは王が動くが、普段は完全に尻に敷かれている。わざとそのように見せている可能性も否定することは出来ないが、娘という立場で見れば、父は完全に母に弱い。両親のような夫婦に憧れるとは言え、母に尻に敷かれている父を見ると頼りないと感じてしまう。
 ……カインがあんな風になるところを想像できないわ。
 当たり前の様に未来の夫にカイン・ファウリーを浮かべてしまった。
 けれども、夫婦生活が想像できない。
 寧ろ「プリンセスに逆らうやつは皆殺しにしましょう」と気持ちのいいような笑顔で大臣達の首を刎ねていく光景が浮かんでしまった。
 恐ろしい。
 とても結婚なんてできそうにない。
 そんな思考を振り払いながら、どんな用で呼び出されたのかとどきどきしてしまう。
 まさか既に結婚相手の候補を絞られているのではないだろうか。
 絞るまでもなく数人減っていそうな気はするけれど。
「サラス、ルークでは不満か?」
 国王として、というよりは、父親の顔で訊ねられる。
 わざわざ呼び出してその話か。
「ええ、お父様。ルークは家臣としては有能だとは思いますが、夫にしたい男ではありません」
「国一番の美男子だぞ? 若い頃のワシには負けるが」
 明らかに外見だけならルークの圧勝だが、これは父の持ちネタだ。
 どうやら若い頃は相当な美形だったと言いたいらしい。今も美形と言えば美形ではあるが、ルークを見たあとでは霞んでしまう。
「私はもう少し平凡な容姿の方が好みです」
 これはちょっと見栄を張ったかも。美形は好きよ。誰だってそうに決まっている。でもルークは度を超した美形だし、見た目だけの男よりはもっと条件に合う相手の方がいい。私の中で外見の優先順位は低いと言うことだ。
「平凡な容姿? ならばルーカスはどうだ? あれも中々有能な男だぞ?」
「性格の不一致です」
 あんな胡散臭い笑顔でいろいろやらかしてくるような男は絶対嫌だ。あんなのと結婚するくらいならなんとかしてカイン・ファウリーに暗殺依頼する。
 あれ? 今、私ルーカスと結婚するくらいならカイン・ファウリーの方がマシって考えた?
 玉座を見上げれば、国王が頭を抱えている。
 父親としての顔と国王としての顔、両方が現状に頭を抱えている様子だ。
「……カイン・ファウリーはお前の条件に合うのか?」
 訊ねられ、もう耳に入ってしまったかと思う。
 いや、他の結婚を断る口実には丁度いいと思っていたけれど、いざ彼との結婚を進められてしまうと思うと待ったをかけたくなってしまう。
「それは……少し……かわいいなとは……」
 言葉を濁す。
 あれが好みだと思われるのも問題かもしれない。
 父を見れば、深いため息を吐く。
「……サラス……あれはやめておけ……カイン・ファウリーは……」
「……ええ、国が崩壊してしまうわ」
 母も口を揃える。
 両親の、と言うよりは両陛下の意見が一致したということだろうか。
 私とカイン・ファウリーの結婚は微塵も国益にはならないと。
「それは王家としてのお考えですか? 私の両親としてのお考えはどのようなものでしょう」
 両親が反対していると言えば、少しはカインを諦めさせる材料になるかもしれない。そう思ったけれど、それはすぐに彼らの首が飛ぶ幻覚を見せる。
「……ふむ、親としてもだなぁ……機嫌を損ねたら殺されるかもしれないような男を婿に迎えるわけにはいかん……たとえサラスが気に入っていたとしても……ワシはかわいい一人娘が心配なのだ」
 困り果てた顔を見せられると、父は既にカイン・ファウリーに降伏しそうなのだと感じてしまう。
「気まぐれで依頼主すら殺すような方だもの。かわいいサラスに近づけるのは心配だわ」
 母は母で別のことを考えていそうだけれど心配してくれていることだけは確かなのだろう。
 それからしばらく両親の説得が始まる。どこどこの国のなんとかという王子はどうだとか、どこだかの盗賊は見た目も腕っ節もよいだとかとにかくカイン・ファウリー以外の男にして欲しいのだろう。他に目を向かせようといくつもの肖像画を並べさせる。
 盗賊は論外。王子……はたぶん相手の国から反対されそう。
 今の私に使える手札は「カイン・ファウリーに気に入られている」ことくらいだろう。下手な相手を見つけると彼に殺される可能性があると主張し、なんとか一時保留を勝ち取った。
 謁見の間を出た時にはもうくたくただ。
 なぜ自分の親に会うだけでこんなにも疲れなくてはいけないのだろうか。
 そう思いながら自室へ向かうための廊下を歩いていると、見知った顔と会う。
 ルークだ。
 相変わらず嫌味なくらいの美形。美しい銀の髪は一糸の乱れすらない。
 西方風の装いは派手すぎず、それでいてさり気ない一級品ばかりで揃えられている。一目で趣味がいいと感じさせるその装いすら生意気だと感じて苛立ってしまう。
 今見たい顔ではなかった。
 五年前なら、婚約者候補がルークだと聞けば喜んで浮かれてしまったと思う。
 彼は短気で怒りっぽいくせに、私のわがままにはそこそこ付き合ってくれていた。普段は忍耐力の欠片もないくせに、私の前では我慢しようとしてくれていたのを知っている。
 いや、今だって、私が頬を引っ叩いたって私の腕を切り落としたりはしない。
 いや、地位のために出来ないのだろう。そのための忍耐のように思える。
 無視して通り過ぎようと思った。
 それなのに呼び止められてしまう。
「サラス」
 冷たい声。ルークはその整いすぎた美貌のせいか全体的に冷たい印象だ。特にその声質は変声期を過ぎてから本人が意図しなくても冷たい響きになることが多い。
 今の彼は少し緊張しているようにも感じられる。
 カイン・ファウリーに怯えているのだろうか。
「あの男は止めておけ」
 そんな言葉に驚く。
「なぜ私を選ばない。金も地位も才能も……この美貌だって揃っている。なにが不満だ」
 腕を掴まれ思わず引っ込めようとしたが、想像以上に力強い。
「ちょっと、痛いじゃない!」
 放しなさいと振り払おうとすれば、ハッとした様子で手を放す。
「……少し冷静ではなかったようだ」
「少しどころじゃないわ。そんなに玉座が欲しいの? でも私はあんたはお断りよ」
 初恋を踏みにじられた。あの傷は……まだ癒えていない。
 本気だったと思う。子供なりに本気。
 けれどもこの男は十三歳の少女の恋心を窓の外に放り投げ、罵った。そしてカイン・ファウリーに付き纏われる原因に……。
「なぜよりによってカイン・ファウリーなのだ? 一体どこであの男と接触した。お前には近づくなときつく言い聞かせたはずな……」
 そこでルークは口を押さえる。
 言うつもりのないことまで言ってしまった。そんな顔をしている。
 ルークは完璧主義だけれど、短気だから時々こういったやらかしをする。
 今回は私にとって都合のいいやらかしをしてくれた。
「言い聞かせた? あんた、カイン・ファウリーに依頼してたわけ? てっきり自分で拷問するのが趣味だと思っていたのに」
 そして金で雇って裏切られたと思っている。
「いくら積んだのよ」
「お前には関係ない」
「私に近づくなって命じたってことは私に関わる話なんでしょう?」
 ルークは頭を押さえる。
 これはここからどう誤魔化すか考えているわね。
「昔はあんたのこと、少しは好きだったけど……今のあんたはなにを考えているかわからないわ」
 少しだなんて強がりだ。
 まだあの日のことを引きずっているくらい、傷ついている。
 あの頃の私なら、たぶんルークの目的が玉座だと気づいていても結婚を受け入れてしまっただろう。
「昔は……だと?」
 衝撃を受けたような顔。
 まさか今も私が自分のことを好きだとでも勘違いしていたのかしら。
「昔の話よ。私も子供だったの。すぐ側にいた歳の近い男の子にそんな感情を持っても不思議じゃないでしょ」
 ルークは私より二つ年上で当時、ネロを除いて一番近い男の子だった。
 それでいて顔が綺麗でいつも綺麗な格好をしている。
 あの年頃の少女なら惹かれてもおかしくないわ。
 なんて、ただの言い訳だ。
 きっと今もどこかルークのことが好きな気持ちが残っていて、だけどあの日の出来事が深い傷を残してしまっている。
 たぶん意地なの。あんたが嫌いって言い続けることで私は自分のプライドを守っている。
「私はこの国のプリンセスよ。その私にあんな仕打ちをしたあんたのこと、嫌っていてもおかしくないじゃない」
 今だって、見つめられるとときめいてしまう。
 でもそれはルークの顔が整っているからよ。ただそれだけ。
 お洒落な美男子に見つめられたら多少のときめきは仕方がないこと。
 それに彼は結婚相手には向かないわ。
 ルークは相変わらず衝撃を受けている。
 けれども知っている。この男が謝るなんてことが出来ないことを。
 でも私もなんとなくで許してなんてあげられない。
 だから私の初恋はあそこで終わったのだ。
 もう終わった話。
 私には、一応とは言え新しい恋人がいるのだから。
「もう全部昔の話よ。じゃあね」
 疲れているのと、大袈裟に振る舞って自室へ向かう。
 今度ばかりはルークも追いかけては来なかった。








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