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4.サシャの部屋*
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オレが連れて来られたのは、寮の一室だった。通常、学生寮は二人部屋なのだが、ここは個室のようだ。荷物はあまりなく、備え付けの棚に本が少し入っているだけだ。
「ここは……?」
「私の部屋です」
サシャの部屋!!
今朝、一目惚れしたばかりの相手の部屋に!!!! 今、オレは来ている!!!!!!
その事実に興奮してしまって、心臓が早鐘を打っただけでなく、チンポがピクンと反応した。あ、やばい……これ以上興奮すると、また射精してしまいそうだ。
だけど、今、オレがサシャの部屋に来ていて、しかもベッドに寝かされているという事実は揺るがない。これ以上ない幸運をしっかりと満喫しておこうと、オレは大きく息を吸い込んだ。そうすれば、少しでも多くサシャの成分を吸収できるんじゃないかと思ったからだ。
しかし、部屋の中は新しい家具の匂いでいっぱいだった。
そうだ。サシャは今朝この学園に入学してきたばかりだ。もしかしたら、サシャがこの部屋に入ったのは今日が初めてかもしれない。どんなに早くても、昨日か一昨日くらいだろう。
盛大な空振りをして、オレは少しだけ肩を落とした。
「ところで、サシャはなんであんなところに……?」
最初は、上級生たちに無理矢理あの場所に連れて行かれたのだと思っていた。
だけど、彼だけツタ植物に襲われていなかったこととか、あまつさえオレに絡みついたツタを解除してくれたりといったことを鑑みれば、あのツタ植物を操っていたのはサシャではないかという気がしてきた。
「この学園には珍しい生物が沢山住んでいると聞いています。それで、スライムがいる場所を教えてもらっていたのです」
「あ……、そ」
校内でスライムを見ることはないが、確かにあの森の中であればスライムは沢山居る。
「ちょっと実験に使いたかったんですよね。だから、親切にも声を掛けてくださった方に案内をお願いしたのですが……」
知らない森に一人で突撃するのは無謀だ。だから、誰かに道案内を頼むというのは理に適っている。だけど、それならオレが案内してあげたのに。
サシャと二人で手を繋いで森でデートだなんて!! なんて心が弾むシチュエーションなんだ!! 想像したら、またチンポがピクンと反応してしまった。どうかサシャにはバレていませんように。
オレはそう祈りつつ、上級生たちに先を越されて、その美味しい状況を逃してしまったことに唇を噛んだ。
「……あの広場についたら、急に『案内料だ』とか言って、私に不埒なことをしようとしてきたんですよね」
「なんだってっ!?」
あ、叫んだら、ちょっとだけチンポの先から精液が出ちゃったかもしんない。やばいやばい。
オレの下着もズボンも、ツタ植物が出した粘液とかオレの精液ですでにぐちゃぐちゃだから、今更そこにちょっとくらいザーメンが追加されても、今更かもしれないが……
いや、でも今はオレのパンツのことよりも、サシャのことが心配だ。
「あいつら、絶対にブチのめしてやる……!!」
なんであの場で一発ずつ殴っておかなかったんだと後悔するが、オレ自身がすぐにそんな状況ではなくなってしまったことを思い出して、顔と股間に熱が集まる。
「ああ、ご心配なく。因果応報ということで、皆様にはしっかりご自身の身体で気持ち良くなっていただきましたので」
「あ……あの植物は、やっぱり……」
気持ち良く……ということは、やはりあの植物を操っていたのはサシャだったのか。
「私の魔力は植物と相性が良いみたいで。大抵の植物は、魔力を流せば操ることができるんですよね」
「ほお……!」
オレには魔力がないので、そのあたりの仕組みは全くわからない。ただ、なんかすごく便利そうだなと思った。
「そして、森で操ったツタの樹液には、催淫効果があるんですよね」
「さいいん……こうか……」
森でツタに粘液を塗りたくられてから、ヘンな気持ちになってしまったことを思い出す。
「それがどんな効果は……リュドヴィグ先輩も、身に覚えがあるでしょう?」
ギシリ、とベッドが揺れた。オレが寝かされているベッドの上に、サシャが乗りあがってきたのだ。
「だって、森からここに帰ってくるまでの間に、三回も射精していましたもんね」
「なっ……なんで、それを……!!」
サシャの腕に抱かれながら股間にスライムを乗せられて身体を揺すられたら、なんか段々気持ち良くなってきてしまったのだ。それで、オレはなんとか声を出さないように全力で歯を食いしばりながら、こっそりと射精した。サシャの指摘した通り、三回もだ。まさか、それがしっかりバレていただなんて。羞恥に身体が火照る。
しかも、それでムラムラは少しは収まるかと思っていたのに、そんなことは全然なかった。実はまだ身体の奥を快感の小さな炎でチロチロと炙られているような、妙な感覚が残っている。
「私の腕の中でビクビクと身体を震わせるリュドヴィク先輩は、すごーく可愛かったですよ」
「かわいい……」
今、サシャはオレのことを可愛いと言っただろうか。
いやいや、いやいや。そんなハズはない。可愛いとか綺麗とかいった言葉は、サシャのような存在のためにあるものだ。
きっと、オレを運んでいたサシャが可愛かったとかそういうことが言いたかったに違いない。きっと、そうだ!! うーん、大男を軽々と運ぶサシャ……可愛いぞ、絶対に、可愛い!! 誰がなんと言おうと、オレは可愛いと思うぞ!!
「ここは……?」
「私の部屋です」
サシャの部屋!!
今朝、一目惚れしたばかりの相手の部屋に!!!! 今、オレは来ている!!!!!!
その事実に興奮してしまって、心臓が早鐘を打っただけでなく、チンポがピクンと反応した。あ、やばい……これ以上興奮すると、また射精してしまいそうだ。
だけど、今、オレがサシャの部屋に来ていて、しかもベッドに寝かされているという事実は揺るがない。これ以上ない幸運をしっかりと満喫しておこうと、オレは大きく息を吸い込んだ。そうすれば、少しでも多くサシャの成分を吸収できるんじゃないかと思ったからだ。
しかし、部屋の中は新しい家具の匂いでいっぱいだった。
そうだ。サシャは今朝この学園に入学してきたばかりだ。もしかしたら、サシャがこの部屋に入ったのは今日が初めてかもしれない。どんなに早くても、昨日か一昨日くらいだろう。
盛大な空振りをして、オレは少しだけ肩を落とした。
「ところで、サシャはなんであんなところに……?」
最初は、上級生たちに無理矢理あの場所に連れて行かれたのだと思っていた。
だけど、彼だけツタ植物に襲われていなかったこととか、あまつさえオレに絡みついたツタを解除してくれたりといったことを鑑みれば、あのツタ植物を操っていたのはサシャではないかという気がしてきた。
「この学園には珍しい生物が沢山住んでいると聞いています。それで、スライムがいる場所を教えてもらっていたのです」
「あ……、そ」
校内でスライムを見ることはないが、確かにあの森の中であればスライムは沢山居る。
「ちょっと実験に使いたかったんですよね。だから、親切にも声を掛けてくださった方に案内をお願いしたのですが……」
知らない森に一人で突撃するのは無謀だ。だから、誰かに道案内を頼むというのは理に適っている。だけど、それならオレが案内してあげたのに。
サシャと二人で手を繋いで森でデートだなんて!! なんて心が弾むシチュエーションなんだ!! 想像したら、またチンポがピクンと反応してしまった。どうかサシャにはバレていませんように。
オレはそう祈りつつ、上級生たちに先を越されて、その美味しい状況を逃してしまったことに唇を噛んだ。
「……あの広場についたら、急に『案内料だ』とか言って、私に不埒なことをしようとしてきたんですよね」
「なんだってっ!?」
あ、叫んだら、ちょっとだけチンポの先から精液が出ちゃったかもしんない。やばいやばい。
オレの下着もズボンも、ツタ植物が出した粘液とかオレの精液ですでにぐちゃぐちゃだから、今更そこにちょっとくらいザーメンが追加されても、今更かもしれないが……
いや、でも今はオレのパンツのことよりも、サシャのことが心配だ。
「あいつら、絶対にブチのめしてやる……!!」
なんであの場で一発ずつ殴っておかなかったんだと後悔するが、オレ自身がすぐにそんな状況ではなくなってしまったことを思い出して、顔と股間に熱が集まる。
「ああ、ご心配なく。因果応報ということで、皆様にはしっかりご自身の身体で気持ち良くなっていただきましたので」
「あ……あの植物は、やっぱり……」
気持ち良く……ということは、やはりあの植物を操っていたのはサシャだったのか。
「私の魔力は植物と相性が良いみたいで。大抵の植物は、魔力を流せば操ることができるんですよね」
「ほお……!」
オレには魔力がないので、そのあたりの仕組みは全くわからない。ただ、なんかすごく便利そうだなと思った。
「そして、森で操ったツタの樹液には、催淫効果があるんですよね」
「さいいん……こうか……」
森でツタに粘液を塗りたくられてから、ヘンな気持ちになってしまったことを思い出す。
「それがどんな効果は……リュドヴィグ先輩も、身に覚えがあるでしょう?」
ギシリ、とベッドが揺れた。オレが寝かされているベッドの上に、サシャが乗りあがってきたのだ。
「だって、森からここに帰ってくるまでの間に、三回も射精していましたもんね」
「なっ……なんで、それを……!!」
サシャの腕に抱かれながら股間にスライムを乗せられて身体を揺すられたら、なんか段々気持ち良くなってきてしまったのだ。それで、オレはなんとか声を出さないように全力で歯を食いしばりながら、こっそりと射精した。サシャの指摘した通り、三回もだ。まさか、それがしっかりバレていただなんて。羞恥に身体が火照る。
しかも、それでムラムラは少しは収まるかと思っていたのに、そんなことは全然なかった。実はまだ身体の奥を快感の小さな炎でチロチロと炙られているような、妙な感覚が残っている。
「私の腕の中でビクビクと身体を震わせるリュドヴィク先輩は、すごーく可愛かったですよ」
「かわいい……」
今、サシャはオレのことを可愛いと言っただろうか。
いやいや、いやいや。そんなハズはない。可愛いとか綺麗とかいった言葉は、サシャのような存在のためにあるものだ。
きっと、オレを運んでいたサシャが可愛かったとかそういうことが言いたかったに違いない。きっと、そうだ!! うーん、大男を軽々と運ぶサシャ……可愛いぞ、絶対に、可愛い!! 誰がなんと言おうと、オレは可愛いと思うぞ!!
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