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第1章プロローグ
キスの意味
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ユナさんに手を掴まれて俺は屋上に強制連行された。途中すれ違った奴は不思議そうな顔でこちらを見ていたが、俺だって不思議な状況なんだ、皆が同じ顔していても仕方ない。
「単刀直入に聞く!あんた私に何した?!」
普通に考えて屋上は立ち入り禁止だ。しかしこの子は何の躊躇も無く俺をここまで連れてきた。肝が座ってるなと思ったのと、よく屋上の行き方を知っていたなと素直に感心する。
「ちょっと!聞いてる?!昨日私に何をしたのかって聞いてるの!!」
この高校に入って二ヶ月しか経っていない。移動教室で迷子になる様な学園なのによくここまで来れたな。
しかし走ったせいか暑いな。俺は黙って上着のブレザーを脱ぐ。
「私の話を聞け!!!」
突然の平手打ちで意識がこちらに戻ってきた。気のせいだろうか昨日もこんな事があったような。
けれども、平手打ちのおかげで頭が周り出した。どうやら、あまりにも急展開過ぎて俺の思考がついていけなかった様だ。何せ女の子に手を掴まれ廊下を駆け抜けるなんて、まるで少女漫画のワンシーンみたいじゃないか。でも少女漫画なら立場が逆か。
「あんたって、本当に変わった人なのね......」
流石の彼女も俺の様子に呆れ始めていた。このままでは俺の印象が悪くなる。
「大丈夫よ、最初から悪いから。」
あれ、俺の心の声でも聞こえてるのか。
「話を本題に戻すけど、昨日私に何をしたの?」
そう言われて昨日の一連の出来事を思い出す。朝遅刻して先生に怒られ、友人にはからかわれ、その後普通に授業を受けて、放課後委員会の仕事で図書館に行った。それだけだ。
そこまで思い出して、重要な事を思い出した。そうか、ユナさんは昨日の事を受け入れられず俺に確認をとっているのか。しかしあんな事をしてしまった訳だ、それを口にするのはなかなか恥ずかしい。しかし、彼女がそれを望むなら俺ははっきりと口にしようではないか。
「キスしました。グハッ!!」
「そこじゃない!!」
本日二度目の平手打ちをもろに食らった。三回も食らうと分かるが、彼女の平手打ちはなかなかに強い。
「そんな......、あんたが......私にキ、キ、キスしたとか...そんな事言ってんじゃないのよ......はじめてだったのに......」
ユナさんは顔を真っ赤にしてゴニョゴニョと何かを言っている。全く人に何かを伝える時ははっきりと喋って欲しいものだ。
「何?」
一瞬睨まれた気がしたが気のせいだろう。
「じゃあ、その...、キ、キス以外は何もしてないの...?」
記憶を掘り起こすが何もしていない。どちらかというと何かをされた記憶はある。そう平手打ちだ。
話を推測するに、ユナさんは昨日の事が知りたいようだが、俺は今話した以上の事を知らない。このまま屋上にいても何故彼女がこんなにも昨日に拘るのか分かるはずもない。俺は、思い切って話を終わらせようとした。
「昨日の事は本当に悪かったよ。ちゃんと謝るからさ、そろそろ教室戻らない?もうすぐホームルーム始まるよ?」
今スマホで確認した時刻は、そろそろ朝のホームルームが始まる事を示していた。このまま昨日同様遅刻になる事も御免だ。俺はユナさんを置いてでも教室に戻ろうとした。
「俺先に戻ってるよ?ユナさんも遅れないようにね。」
手にしていたブレザーを羽織りながら屋上の出口に向かった。ユナさんは口元に手をやり、またしても何かを呟いている。
「えっ......、じゃあ何で魔法が使えないの......。うん、確かに使えない......だって、トランクが開かないし......」
思い違いだろうか、ユナさんの口から「魔法」という単語が聞こえた気がした。俺はそれに気になり出口まで後一歩のところで足を止めた。すると、コロンと床に何かが落ちた。どうやら俺から落ちた様だ。
俺はそれを拾い上げると、ユナさんの表情が豹変した。
「何だこれ?ペンダント?こんなの持ってないぞ俺......」
それはハート型のペンダントに見える。しかしハートの中に十字架の様な飾りが付いており、どこか禍々しさがある。
「......ちょっと...、何で......あんたがそれを持ってるの......?」
ユナさんの表情が強ばり、終いには真っ青になってる。
「何であんたがこれを持ってるのよ!!!」
ユナさんは突然こちらに近付いて俺の肩を掴んでそう言った。もう俺の思考回路は随分と早い段階で考える事を辞めていた。
「何であんたが魔道具を、それも古魔道具”を持ってるのよ!!」
「魔道具」?「アンティーク」?この子は何を言っているんだ。なるほど今まで絡みが無かったが、山田ユナはどうやら中二病をこじらせた女子高生なのだな。可哀想に。
「もういい、こうなったら全部話すわ。いい覚悟して聞いてね。」
その表情に俺をからかっている様子は伺えない。寧ろ真剣そのものだ。
「こんな事を言っても信じないと思うけど、私、魔法使いなの。」
この子マジか。
「信じなくてもいいよ、でもねこれは本当の事なの。本当なら魔法の一つでも披露すれば信じてもらえるんだろうけど、今はそれが出来ないの...、あんたのせいでね!!!」
「お、俺?!」
「そうよ!あんたが今手にしてるそれ!それが何だか分かってるの?」
手に握られているペンダントを眺める。どう見てもペンダントだ。それがどうかしたのか。それよりも手元を見たせいか距離が近い。この状況もおかしいだろ。
「いい?!それはね「魔道具」と言って私達魔法使いが使う物なの!だからそれをあんたが持ってる事自体おかしいの!しかもその魔道具の効果が......」
「効果が?」
「キスした相手に自分の魔力を授けるというものなの!!!」
なるほど、とても便利なものではないか。つまりこの人に魔力を分け与えたいなと思ったらこれを使ってキスをすればいいわけだ。実に羨ましい道具である。ちょっと待てよ。
「つまり、あんたがそれを持った状態で昨日私にキスをしたもんだから、私は今魔法が使えないの!!」
「ちょっと待ってくれ!ユナさんが魔法使いで、昨日の事が原因で魔法が使えなくなった事は分かった!でも、その魔力とやらはどこにいったの?」
すると彼女は涙目になりながら
「あんたよ!全部あんたに行っちゃったのよ!これはそういう魔道具なの!何であんたがこんなの持ってるのよ...、どうするのよ......」
そう言って俺の胸を叩いた。今までの強がった様子は見えず、寧ろ何かに怯えるように震えている。
俺はユナさんを抱きしめようとしたが出来なかった。何せ彼女がこうなってしまった理由は全部俺のせいだ。そんな俺が彼女に何かをしていい訳が無い。
俺は何も出来ず俯いていた。すると突然足元が光りだした。その直後俺を中心としてどこかファンタジーの世界に出てきそうな魔法陣が浮かび上がった。
「避けて!!!」
それまで俺の胸に顔を埋めていたユナさんはあろう事か俺を突き飛ばした。
その直後さっきの魔法陣から爆風を伴う爆発が起きた。その衝撃とユナさんに突き飛ばされた影響で俺は数メートル飛ばされた。昨日の痛みもあって全身が激しく痛む。
「何だよ!これ!?」
どう考えたって普通の出来事じゃない。もしあのままあの場に立っていたら、俺達は爆発に巻き込まれて無事ではなかっただろう。
「ユナさん大丈夫?!」
俺を突き飛ばしたユナさんの姿が見えない。辺りに爆発の影響で煙が立ち込めている。視界が悪い。
「ユナさん?!ユナさん?!」
「うるさい、ここにいる。」
「うおっ!!」
声は俺の真後ろから聞こえた。どうやら俺と同じ方に逃げていたみたいだ。
「ねえさっきの何......?」
それが何か、頭では分かっていた。けれど本当にそんなものが存在するなんて思ってもいなかった。だから俺は「本物」だという人に尋ねた。
「あれは、魔法よ」
「単刀直入に聞く!あんた私に何した?!」
普通に考えて屋上は立ち入り禁止だ。しかしこの子は何の躊躇も無く俺をここまで連れてきた。肝が座ってるなと思ったのと、よく屋上の行き方を知っていたなと素直に感心する。
「ちょっと!聞いてる?!昨日私に何をしたのかって聞いてるの!!」
この高校に入って二ヶ月しか経っていない。移動教室で迷子になる様な学園なのによくここまで来れたな。
しかし走ったせいか暑いな。俺は黙って上着のブレザーを脱ぐ。
「私の話を聞け!!!」
突然の平手打ちで意識がこちらに戻ってきた。気のせいだろうか昨日もこんな事があったような。
けれども、平手打ちのおかげで頭が周り出した。どうやら、あまりにも急展開過ぎて俺の思考がついていけなかった様だ。何せ女の子に手を掴まれ廊下を駆け抜けるなんて、まるで少女漫画のワンシーンみたいじゃないか。でも少女漫画なら立場が逆か。
「あんたって、本当に変わった人なのね......」
流石の彼女も俺の様子に呆れ始めていた。このままでは俺の印象が悪くなる。
「大丈夫よ、最初から悪いから。」
あれ、俺の心の声でも聞こえてるのか。
「話を本題に戻すけど、昨日私に何をしたの?」
そう言われて昨日の一連の出来事を思い出す。朝遅刻して先生に怒られ、友人にはからかわれ、その後普通に授業を受けて、放課後委員会の仕事で図書館に行った。それだけだ。
そこまで思い出して、重要な事を思い出した。そうか、ユナさんは昨日の事を受け入れられず俺に確認をとっているのか。しかしあんな事をしてしまった訳だ、それを口にするのはなかなか恥ずかしい。しかし、彼女がそれを望むなら俺ははっきりと口にしようではないか。
「キスしました。グハッ!!」
「そこじゃない!!」
本日二度目の平手打ちをもろに食らった。三回も食らうと分かるが、彼女の平手打ちはなかなかに強い。
「そんな......、あんたが......私にキ、キ、キスしたとか...そんな事言ってんじゃないのよ......はじめてだったのに......」
ユナさんは顔を真っ赤にしてゴニョゴニョと何かを言っている。全く人に何かを伝える時ははっきりと喋って欲しいものだ。
「何?」
一瞬睨まれた気がしたが気のせいだろう。
「じゃあ、その...、キ、キス以外は何もしてないの...?」
記憶を掘り起こすが何もしていない。どちらかというと何かをされた記憶はある。そう平手打ちだ。
話を推測するに、ユナさんは昨日の事が知りたいようだが、俺は今話した以上の事を知らない。このまま屋上にいても何故彼女がこんなにも昨日に拘るのか分かるはずもない。俺は、思い切って話を終わらせようとした。
「昨日の事は本当に悪かったよ。ちゃんと謝るからさ、そろそろ教室戻らない?もうすぐホームルーム始まるよ?」
今スマホで確認した時刻は、そろそろ朝のホームルームが始まる事を示していた。このまま昨日同様遅刻になる事も御免だ。俺はユナさんを置いてでも教室に戻ろうとした。
「俺先に戻ってるよ?ユナさんも遅れないようにね。」
手にしていたブレザーを羽織りながら屋上の出口に向かった。ユナさんは口元に手をやり、またしても何かを呟いている。
「えっ......、じゃあ何で魔法が使えないの......。うん、確かに使えない......だって、トランクが開かないし......」
思い違いだろうか、ユナさんの口から「魔法」という単語が聞こえた気がした。俺はそれに気になり出口まで後一歩のところで足を止めた。すると、コロンと床に何かが落ちた。どうやら俺から落ちた様だ。
俺はそれを拾い上げると、ユナさんの表情が豹変した。
「何だこれ?ペンダント?こんなの持ってないぞ俺......」
それはハート型のペンダントに見える。しかしハートの中に十字架の様な飾りが付いており、どこか禍々しさがある。
「......ちょっと...、何で......あんたがそれを持ってるの......?」
ユナさんの表情が強ばり、終いには真っ青になってる。
「何であんたがこれを持ってるのよ!!!」
ユナさんは突然こちらに近付いて俺の肩を掴んでそう言った。もう俺の思考回路は随分と早い段階で考える事を辞めていた。
「何であんたが魔道具を、それも古魔道具”を持ってるのよ!!」
「魔道具」?「アンティーク」?この子は何を言っているんだ。なるほど今まで絡みが無かったが、山田ユナはどうやら中二病をこじらせた女子高生なのだな。可哀想に。
「もういい、こうなったら全部話すわ。いい覚悟して聞いてね。」
その表情に俺をからかっている様子は伺えない。寧ろ真剣そのものだ。
「こんな事を言っても信じないと思うけど、私、魔法使いなの。」
この子マジか。
「信じなくてもいいよ、でもねこれは本当の事なの。本当なら魔法の一つでも披露すれば信じてもらえるんだろうけど、今はそれが出来ないの...、あんたのせいでね!!!」
「お、俺?!」
「そうよ!あんたが今手にしてるそれ!それが何だか分かってるの?」
手に握られているペンダントを眺める。どう見てもペンダントだ。それがどうかしたのか。それよりも手元を見たせいか距離が近い。この状況もおかしいだろ。
「いい?!それはね「魔道具」と言って私達魔法使いが使う物なの!だからそれをあんたが持ってる事自体おかしいの!しかもその魔道具の効果が......」
「効果が?」
「キスした相手に自分の魔力を授けるというものなの!!!」
なるほど、とても便利なものではないか。つまりこの人に魔力を分け与えたいなと思ったらこれを使ってキスをすればいいわけだ。実に羨ましい道具である。ちょっと待てよ。
「つまり、あんたがそれを持った状態で昨日私にキスをしたもんだから、私は今魔法が使えないの!!」
「ちょっと待ってくれ!ユナさんが魔法使いで、昨日の事が原因で魔法が使えなくなった事は分かった!でも、その魔力とやらはどこにいったの?」
すると彼女は涙目になりながら
「あんたよ!全部あんたに行っちゃったのよ!これはそういう魔道具なの!何であんたがこんなの持ってるのよ...、どうするのよ......」
そう言って俺の胸を叩いた。今までの強がった様子は見えず、寧ろ何かに怯えるように震えている。
俺はユナさんを抱きしめようとしたが出来なかった。何せ彼女がこうなってしまった理由は全部俺のせいだ。そんな俺が彼女に何かをしていい訳が無い。
俺は何も出来ず俯いていた。すると突然足元が光りだした。その直後俺を中心としてどこかファンタジーの世界に出てきそうな魔法陣が浮かび上がった。
「避けて!!!」
それまで俺の胸に顔を埋めていたユナさんはあろう事か俺を突き飛ばした。
その直後さっきの魔法陣から爆風を伴う爆発が起きた。その衝撃とユナさんに突き飛ばされた影響で俺は数メートル飛ばされた。昨日の痛みもあって全身が激しく痛む。
「何だよ!これ!?」
どう考えたって普通の出来事じゃない。もしあのままあの場に立っていたら、俺達は爆発に巻き込まれて無事ではなかっただろう。
「ユナさん大丈夫?!」
俺を突き飛ばしたユナさんの姿が見えない。辺りに爆発の影響で煙が立ち込めている。視界が悪い。
「ユナさん?!ユナさん?!」
「うるさい、ここにいる。」
「うおっ!!」
声は俺の真後ろから聞こえた。どうやら俺と同じ方に逃げていたみたいだ。
「ねえさっきの何......?」
それが何か、頭では分かっていた。けれど本当にそんなものが存在するなんて思ってもいなかった。だから俺は「本物」だという人に尋ねた。
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