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EPILOGUE
THE OUTER PIECE:After the life
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少女は暖かな陽だまりの中で目を覚ました。辺り一面には無数の花々が咲き誇っており、鮮やかな彩りに溢れていた。風にそよぐ優しさが時折彼女を包み込む。とても心地が良かった。もう少しこの場所に留まっていたい、そう思ったが、どこかへ行かなければならない、そんな気がして静かに少女は立ち上がった。
THE OUTER PIECE:「よい人生を。」
そこは全てが美しく、見る物悉くが完全な形をしていた。彼女は目的地が不明のまま素足で歩いている。花畑を抜けたら小高い山が見えてきた。進むかどうか迷ったが、後戻りした所で状況は変わらない。そう思って歩を進めた。
山を登ると頂には廃墟が広がっていた。崩れた建物、濁った井戸の水、瓦礫の山。彼女は自分の他に誰かがいないかと見て回ったが、人はおろか鳥や虫の姿さえ確認する事は出来なかった。だが、それでもこの場所はやはりどこか美しかった。
少女はひとりで歩き続けた。不思議と空腹は感じない。やがて巨大な木が茂る森を抜けた後、唐突に海に出た。真っ白な砂浜に作られていく彼女ひとり分の足跡を不規則な間隔で波が静かに消していった。足に当たる海水はとても冷たく、爽やかだった。
終わりの無い海岸を風の音を聞きながら歩いていると、小さな小屋が浜辺にぽつんとあるのを発見した。少女は導かれる様にそちらへと足を向けた。
「どうぞ」
ノックをしようとしたタイミングでちょうど中から誰かが戸を開き顔を見せた。柔和な顔つきをしている男だ。まるで彼女がここへ来るのがわかっていたかの様である。
「寒かったでしょう。温かい紅茶がありますよ」
彼にそう言われた途端、何だか急に肌寒くなってきた気がした。彼女は男に促され、小屋の中へと入った。
室内は暖炉の火により程よく暖かかった。彼が部屋の奥へと消えていくのを見届け、少女は椅子に腰掛けた。数分後、男は淹れたばかりの紅茶と小さなパイをプレートに乗せて戻ってきた。彼女の腹がぐうと突然鳴いた。
「はは、疲れたでしょう」
まずは紅茶を一口啜った。それからパイを食べる。体の中が満ちていくのがわかった。
「とても美味しいです」
「煎餅ノ方ガ俺ハ好キダケドナ」
気が付くとテーブルの上にこの部屋にはちっとも似つかわしくない鳥がいた。
「ガルダ」
ルナは友の名を呼んだ。
「オ前ガコウシテ俺ノ前ニイルッテ事ハ……ソウイウ事ナンダナ」
ガルダはぱたぱたと飛び上がり、彼女の紅茶に嘴を浸ける。
「……ごめんね、いっぱい頑張ってくれたのに」
「マア、ショウガネーヨ」
「でも、ガルダも嘘ついちゃったね。私より先に壊れないって言ってたのに」
「ウルセー。時間ガ経テバ気ガ変ワル事ダッテアルダロ」
「……うん、そうだね」
ルナは顔を綻ばせた。
「ニシテモ、随分ト快適ナ地獄ダナ、ココハ」
「そうだね……でもガルダと一緒ならそれだけで私は十分だよ」
「残念ながら、地獄ではありません……いや、地獄といえば地獄ですが」
ふたりのやり取りを聞いていた男が口を挟んだ。
「何ダヨ、パットシネーナ……ワカリヤスク説明シロヨ」
「それはもうひと方がここにいらっしゃってから……おや、噂をすれば」
ルナの背後でドアがぎいと音を立てて開かれた。来客の様だ。
「いらっしゃい」
「……」
ソルは無言で室内を見回していた。
「……! ソル」
ルナはつい驚く。続けてガルダが悪態をついた。
「ケッ、壊レテヤンノオ前! アーザマア見ロ!」
「……」
彼女らに何も返す事は無く、彼はゆっくりとルナの隣に腰を下ろした。すぐに男は彼の分の紅茶とパイを用意する。
「いらないよ、こんなの」
差し出されたカップに見向きもせずにソルは吐き捨てた。
「ここはどこだい? 壊れた機械の処理場? スクラップ置き場? 廃品回収所? まさかリサイクル・センターなんかじゃないだろ」
「リサイクル・センター……それも間違いではないですね」
この疑問に、またも男は呟く。
「まったく、くそったれな人生だったよ……いや、初めから『生きて』なんかいなかったけど」
「ソル……」
苦い顔をする少年の体にルナは手を伸ばし、優しく抱きしめた。
「……何の真似だい、LUNA」
「ごめんね、酷い事して。辛かったでしょ……痛かったでしょ」
「……ほんとにね。君達のせいで僕の予定は台無しになっちゃったよ。言っておくけど僕は自分が悪い事をしていただなんて微塵も思ってないからね。悪いのは全部君達だ」
「うん、わかってる……君も君らしく、精一杯、純粋だったんだもんね」
「そんな事はわかってるさ。僕は何ひとつ間違ってない」
そう言ってソルはルナの胸に顔を埋めた。そんな彼の頭を彼女はぽんぽんとあやす様に叩くのであった。
「……さて、皆さん揃われましたし、そろそろ説明を始めましょうか」
男の声にふたりと一羽は揃って顔を上げた。
「ここはイデアのエデンという場所です。死んだ人間は……その心は、皆全てここを訪れます」
「心……」
「はい、心です」
「俺達人間ナンカジャネーゾ」
「確かにそうですね。しかしあなた方の心は限り無く人のそれに近い。だからここを訪れたのです」
「人の……心」
「説明を続けます。私は智天使ケルビム。ここに来た心に選択を問う役割を担っている者です」
ケルビムがそう言うなり、テーブルの上に赤い実がふたつ現れた。
「こうした方がわかりやすいと思い用意しました。皆さんから見て左側の実。こちらを手に取ると皆さんはもう一度実在する事が出来ます。要は生まれ変わりですね」
「生マレ変ワリ?」
「はい。こちらを選んだ場合、皆さんの心は……」
「ヨクワカラネーガコッチノ方ガ美味ソウダ」
話の途中でガルダは左の実にかじりついた。その瞬間に彼の姿は忽然と消えてしまった。
「……まだ説明の最中だったんですが」
「せっかちでごめんなさい」
「いえ、まあいいでしょう。これはあくまでもアイコン。元々心はこちらを示していたのでしょうから」
「それで、お話の続きは?」
「ああ、はい。こちらを選んだ場合、おふた方の心は実在の新しい命へと受け継がれます」
「それって、前世? の記憶は無いんでしょ」
ソルが口を開いた。
「はい。ほとんどの場合は」
「……それで、右の方はどうなるの?」
「こちらを取るとあなた方の心はイデアに残る事になります。幸も不幸も無い、永遠になるのです」
「……私は、もう一度実在する方を選びます」
「本気で言ってるのLUNA?」
「うん。だって、そうしたら人になれるって事ですよね」
「そうなりますね」
「だったら私は迷いません。ずっと憧れていた人になれるのなら……それにもう一度陽太に会いたいし」
「会えるかどうかはわからないよ。君が人として生まれた時にはもうあいつなんか死んじゃってるかもしれない」
「それでも、陽太の心には会えるかもしれない」
「……やっぱり君の考えてる事はわからないよ」
彼は首を横に振った。
「君もだよ、ソル」
「は?」
「君も一緒に生まれよう……今度こそ私達は、本当の姉弟になるんだよ」
「何を言ってるのさ。僕はここに残るよ。あっちにいたって満たされる事なんて無かった。だったらずっとここにいた方がマシだね」
「他の心を殺されては困りますけどね」
「ちっ! ……まあとにかく、僕はここに残る」
「……ありがとうございます、ケルビムさん。私に人になれるチャンスをくれて」
「いえいえ、そういうルールですから。私が作った訳でもありませんし」
「……それじゃあ、待ってるからね……!」
そう言い残し微笑むと、ルナは左の実を手に取った。部屋にはソルとケルビムのふたりだけになった。
「行ってしまわれましたね……ソルさん、あなたはどうされますか」
「……」
ソルは少しの間考えていた。
「……結局僕は、何ひとつ思い通りに出来なかったよ」
「はあ、そうですか」
「兵器としての役割を果たせなかった。だから策を練ったのに、それもまた邪魔された。挙げ句がこの様だ」
「……」
「気が変わった。次は思う通りに生きてやる。壊れてもやっぱり僕は兵器だ。戦う事を選んでやろうじゃないか」
「……では……」
「ああ。なってやるよ、人間に。とことん僕の邪魔をしてくれた人間にね」
しかめっ面をして彼は右の実に触れた。
そして、部屋には天使だけが残った。
「……よい人生を」
彼はにこりと笑顔を作った。
LUNA:2016-A PIECE(S) OF A JUVENILE- FIN
The hearts will meet again in 2104...
THE OUTER PIECE:「よい人生を。」
そこは全てが美しく、見る物悉くが完全な形をしていた。彼女は目的地が不明のまま素足で歩いている。花畑を抜けたら小高い山が見えてきた。進むかどうか迷ったが、後戻りした所で状況は変わらない。そう思って歩を進めた。
山を登ると頂には廃墟が広がっていた。崩れた建物、濁った井戸の水、瓦礫の山。彼女は自分の他に誰かがいないかと見て回ったが、人はおろか鳥や虫の姿さえ確認する事は出来なかった。だが、それでもこの場所はやはりどこか美しかった。
少女はひとりで歩き続けた。不思議と空腹は感じない。やがて巨大な木が茂る森を抜けた後、唐突に海に出た。真っ白な砂浜に作られていく彼女ひとり分の足跡を不規則な間隔で波が静かに消していった。足に当たる海水はとても冷たく、爽やかだった。
終わりの無い海岸を風の音を聞きながら歩いていると、小さな小屋が浜辺にぽつんとあるのを発見した。少女は導かれる様にそちらへと足を向けた。
「どうぞ」
ノックをしようとしたタイミングでちょうど中から誰かが戸を開き顔を見せた。柔和な顔つきをしている男だ。まるで彼女がここへ来るのがわかっていたかの様である。
「寒かったでしょう。温かい紅茶がありますよ」
彼にそう言われた途端、何だか急に肌寒くなってきた気がした。彼女は男に促され、小屋の中へと入った。
室内は暖炉の火により程よく暖かかった。彼が部屋の奥へと消えていくのを見届け、少女は椅子に腰掛けた。数分後、男は淹れたばかりの紅茶と小さなパイをプレートに乗せて戻ってきた。彼女の腹がぐうと突然鳴いた。
「はは、疲れたでしょう」
まずは紅茶を一口啜った。それからパイを食べる。体の中が満ちていくのがわかった。
「とても美味しいです」
「煎餅ノ方ガ俺ハ好キダケドナ」
気が付くとテーブルの上にこの部屋にはちっとも似つかわしくない鳥がいた。
「ガルダ」
ルナは友の名を呼んだ。
「オ前ガコウシテ俺ノ前ニイルッテ事ハ……ソウイウ事ナンダナ」
ガルダはぱたぱたと飛び上がり、彼女の紅茶に嘴を浸ける。
「……ごめんね、いっぱい頑張ってくれたのに」
「マア、ショウガネーヨ」
「でも、ガルダも嘘ついちゃったね。私より先に壊れないって言ってたのに」
「ウルセー。時間ガ経テバ気ガ変ワル事ダッテアルダロ」
「……うん、そうだね」
ルナは顔を綻ばせた。
「ニシテモ、随分ト快適ナ地獄ダナ、ココハ」
「そうだね……でもガルダと一緒ならそれだけで私は十分だよ」
「残念ながら、地獄ではありません……いや、地獄といえば地獄ですが」
ふたりのやり取りを聞いていた男が口を挟んだ。
「何ダヨ、パットシネーナ……ワカリヤスク説明シロヨ」
「それはもうひと方がここにいらっしゃってから……おや、噂をすれば」
ルナの背後でドアがぎいと音を立てて開かれた。来客の様だ。
「いらっしゃい」
「……」
ソルは無言で室内を見回していた。
「……! ソル」
ルナはつい驚く。続けてガルダが悪態をついた。
「ケッ、壊レテヤンノオ前! アーザマア見ロ!」
「……」
彼女らに何も返す事は無く、彼はゆっくりとルナの隣に腰を下ろした。すぐに男は彼の分の紅茶とパイを用意する。
「いらないよ、こんなの」
差し出されたカップに見向きもせずにソルは吐き捨てた。
「ここはどこだい? 壊れた機械の処理場? スクラップ置き場? 廃品回収所? まさかリサイクル・センターなんかじゃないだろ」
「リサイクル・センター……それも間違いではないですね」
この疑問に、またも男は呟く。
「まったく、くそったれな人生だったよ……いや、初めから『生きて』なんかいなかったけど」
「ソル……」
苦い顔をする少年の体にルナは手を伸ばし、優しく抱きしめた。
「……何の真似だい、LUNA」
「ごめんね、酷い事して。辛かったでしょ……痛かったでしょ」
「……ほんとにね。君達のせいで僕の予定は台無しになっちゃったよ。言っておくけど僕は自分が悪い事をしていただなんて微塵も思ってないからね。悪いのは全部君達だ」
「うん、わかってる……君も君らしく、精一杯、純粋だったんだもんね」
「そんな事はわかってるさ。僕は何ひとつ間違ってない」
そう言ってソルはルナの胸に顔を埋めた。そんな彼の頭を彼女はぽんぽんとあやす様に叩くのであった。
「……さて、皆さん揃われましたし、そろそろ説明を始めましょうか」
男の声にふたりと一羽は揃って顔を上げた。
「ここはイデアのエデンという場所です。死んだ人間は……その心は、皆全てここを訪れます」
「心……」
「はい、心です」
「俺達人間ナンカジャネーゾ」
「確かにそうですね。しかしあなた方の心は限り無く人のそれに近い。だからここを訪れたのです」
「人の……心」
「説明を続けます。私は智天使ケルビム。ここに来た心に選択を問う役割を担っている者です」
ケルビムがそう言うなり、テーブルの上に赤い実がふたつ現れた。
「こうした方がわかりやすいと思い用意しました。皆さんから見て左側の実。こちらを手に取ると皆さんはもう一度実在する事が出来ます。要は生まれ変わりですね」
「生マレ変ワリ?」
「はい。こちらを選んだ場合、皆さんの心は……」
「ヨクワカラネーガコッチノ方ガ美味ソウダ」
話の途中でガルダは左の実にかじりついた。その瞬間に彼の姿は忽然と消えてしまった。
「……まだ説明の最中だったんですが」
「せっかちでごめんなさい」
「いえ、まあいいでしょう。これはあくまでもアイコン。元々心はこちらを示していたのでしょうから」
「それで、お話の続きは?」
「ああ、はい。こちらを選んだ場合、おふた方の心は実在の新しい命へと受け継がれます」
「それって、前世? の記憶は無いんでしょ」
ソルが口を開いた。
「はい。ほとんどの場合は」
「……それで、右の方はどうなるの?」
「こちらを取るとあなた方の心はイデアに残る事になります。幸も不幸も無い、永遠になるのです」
「……私は、もう一度実在する方を選びます」
「本気で言ってるのLUNA?」
「うん。だって、そうしたら人になれるって事ですよね」
「そうなりますね」
「だったら私は迷いません。ずっと憧れていた人になれるのなら……それにもう一度陽太に会いたいし」
「会えるかどうかはわからないよ。君が人として生まれた時にはもうあいつなんか死んじゃってるかもしれない」
「それでも、陽太の心には会えるかもしれない」
「……やっぱり君の考えてる事はわからないよ」
彼は首を横に振った。
「君もだよ、ソル」
「は?」
「君も一緒に生まれよう……今度こそ私達は、本当の姉弟になるんだよ」
「何を言ってるのさ。僕はここに残るよ。あっちにいたって満たされる事なんて無かった。だったらずっとここにいた方がマシだね」
「他の心を殺されては困りますけどね」
「ちっ! ……まあとにかく、僕はここに残る」
「……ありがとうございます、ケルビムさん。私に人になれるチャンスをくれて」
「いえいえ、そういうルールですから。私が作った訳でもありませんし」
「……それじゃあ、待ってるからね……!」
そう言い残し微笑むと、ルナは左の実を手に取った。部屋にはソルとケルビムのふたりだけになった。
「行ってしまわれましたね……ソルさん、あなたはどうされますか」
「……」
ソルは少しの間考えていた。
「……結局僕は、何ひとつ思い通りに出来なかったよ」
「はあ、そうですか」
「兵器としての役割を果たせなかった。だから策を練ったのに、それもまた邪魔された。挙げ句がこの様だ」
「……」
「気が変わった。次は思う通りに生きてやる。壊れてもやっぱり僕は兵器だ。戦う事を選んでやろうじゃないか」
「……では……」
「ああ。なってやるよ、人間に。とことん僕の邪魔をしてくれた人間にね」
しかめっ面をして彼は右の実に触れた。
そして、部屋には天使だけが残った。
「……よい人生を」
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