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第一章 神殺しと巫女
神話オカルト研究会(2)
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放課後。授業が終わり生徒たちは各々、部活や委員会へと教室を出て行く。新入生は一週間の間に決めなければならい。まだ決まっていない生徒も昨日、配られた冊子に目を通し自分に合う部活や委員会を探す。
他にも、一階の廊下に誰もが目を通せる掲示板にも部員募集の張り紙が貼り出されている。夏目は、冊子ではなく一階の掲示板へ向かう。
掲示板の前には新入生たちが集まっており、どの部活やら委員会に入るか悩み友人に相談している者も。
掲示板の前に立ち、興味が引かれる部活がないか探す。
「これといってないな……」
……困った、と思う夏目。一週間の内に決めないと勝手に教師に決められ強制的に入部させられる。
「適当に決めるとあとで困りそうだし……」
悩む。漫画部、ゲーム部、天体観測部、料理部、美術部、図書委員会と比較的、激しくなく体を酷使しない部や委員会を見てみるがこれといって入りたいと思わない。
そこへ一人の先輩生徒が姿を見せる。見た目からして目立つ女子だ。彼女の登場に男子はもちろん女子でさえ目を引く。貼り出された部員募集に夢中で、近づく彼女に気づかない夏目。
周りの生徒たちは彼女の美しさに見惚れ固まる。長い紫色のストレートの黒髪をなびかせ、彼女は夏目を見つけて微笑む。
「見つけました」
制服のブレザーの上からでも分かる大きくて揺れる胸に、男子共は釘つけに鼻の下を伸ばす。端整な顔立ちに見事なくびれ、肌は白く引き締まった長い脚。
夏目のアホ毛が前に倒れた。彼のアホ毛は本人以上に感情を表す。前に倒れたということは、やる気なしを意味する。その奇妙な動きをする髪に「ふふっ」と笑みをこぼすのは近寄る目立つ彼女だ。
「夏目、相変わらずアホ毛で何を考えているのか分かりやすいですね」
と後ろ姿を見つめ声を掛ける。
「えっ……」
その言葉に背後を振り返りアホ毛共々、目の前の女子生徒を見て夏目の動きが固まった。予想外の人物の登場に目を開く。
「部活、まだ決まっていないのでしょう? 私の元に来てくれますか?」
「えっ、あ、いや……」
その質問に口ごもる。確かに決まっていないが、彼女の元に行くのは何故か躊躇ってしまう。そんな夏目の反応など気にも留めず手を取り歩き出す。
「ちょっ、おい!」
夏目は、引っ張られる形から振り払おうとするが彼女はそれを許さない。ぐい、と自らの方へ引き寄せ至近距離で言う。
「ここでこれ以上、目立ちたくはないでしょう。夏目、一緒に来てくれますよね?」
「はい?」
彼女が視線を配らせ、それを追うように周りを見れば男子たちから何故か恨めしそうに睨まれ、女子からはこそこそと噂をし始める。
聞こえてくる声というと、
「あいつ、新入生だろ? どうして、雪平先輩が?」
「知り合いとか?」
「まさか恋人とか⁉」
「ええ⁉ 違うでしょ」
などと口々に言う。彼女の言う通りこれ以上、ここに留まれば目立つことの他にもいらぬ噂を広められ入学早々に過ごしにくくなりそうだ。
アホ毛がこれまた上下に揺れる。これは承諾の意味。
動きを見てまた微笑む。
「分かってくれて助かります」
そう言って手を繋いだまま再び歩き出す。歩くペースは夏目に合わせて歩いてくれる彼女と共に廊下を進み校舎を出て、二人が向かった先は文化系の部室が入る部活棟へ。そこへ入ると思いきや通り過ぎ更に奥へ進む。しばらく歩くと少々、古い建物が見えてくる。そこは旧部活棟だ。
建物が古くなったのと、部活の種類が数年前に比べ増えたことにより新しく建てられたのが通り過ぎた部活棟。だが、この旧部活棟はまだ十分に使える。そこで生徒会と相談し取り壊さず修繕を施し、ほんの一部の部活がこの旧部活棟を使っている。
その中へ入り三階へと進み奥の一室へ。扉の隣に『神話オカルト研究会』と書かれた木の看板が打ちつけられ、夏目の手を放し扉の取手を押し開け振り返り言う。
「夏目。ここが、神話オカルト研究会の部室です。私が作った部活。あなたを歓迎しますね」
「は?」
と間抜けな顔になり、満面の笑みを浮かべる彼女に、一言も入るなど口にしていないはずだがと口にしたい気分な上、勝手に部員として加えられる夏目だった。
他にも、一階の廊下に誰もが目を通せる掲示板にも部員募集の張り紙が貼り出されている。夏目は、冊子ではなく一階の掲示板へ向かう。
掲示板の前には新入生たちが集まっており、どの部活やら委員会に入るか悩み友人に相談している者も。
掲示板の前に立ち、興味が引かれる部活がないか探す。
「これといってないな……」
……困った、と思う夏目。一週間の内に決めないと勝手に教師に決められ強制的に入部させられる。
「適当に決めるとあとで困りそうだし……」
悩む。漫画部、ゲーム部、天体観測部、料理部、美術部、図書委員会と比較的、激しくなく体を酷使しない部や委員会を見てみるがこれといって入りたいと思わない。
そこへ一人の先輩生徒が姿を見せる。見た目からして目立つ女子だ。彼女の登場に男子はもちろん女子でさえ目を引く。貼り出された部員募集に夢中で、近づく彼女に気づかない夏目。
周りの生徒たちは彼女の美しさに見惚れ固まる。長い紫色のストレートの黒髪をなびかせ、彼女は夏目を見つけて微笑む。
「見つけました」
制服のブレザーの上からでも分かる大きくて揺れる胸に、男子共は釘つけに鼻の下を伸ばす。端整な顔立ちに見事なくびれ、肌は白く引き締まった長い脚。
夏目のアホ毛が前に倒れた。彼のアホ毛は本人以上に感情を表す。前に倒れたということは、やる気なしを意味する。その奇妙な動きをする髪に「ふふっ」と笑みをこぼすのは近寄る目立つ彼女だ。
「夏目、相変わらずアホ毛で何を考えているのか分かりやすいですね」
と後ろ姿を見つめ声を掛ける。
「えっ……」
その言葉に背後を振り返りアホ毛共々、目の前の女子生徒を見て夏目の動きが固まった。予想外の人物の登場に目を開く。
「部活、まだ決まっていないのでしょう? 私の元に来てくれますか?」
「えっ、あ、いや……」
その質問に口ごもる。確かに決まっていないが、彼女の元に行くのは何故か躊躇ってしまう。そんな夏目の反応など気にも留めず手を取り歩き出す。
「ちょっ、おい!」
夏目は、引っ張られる形から振り払おうとするが彼女はそれを許さない。ぐい、と自らの方へ引き寄せ至近距離で言う。
「ここでこれ以上、目立ちたくはないでしょう。夏目、一緒に来てくれますよね?」
「はい?」
彼女が視線を配らせ、それを追うように周りを見れば男子たちから何故か恨めしそうに睨まれ、女子からはこそこそと噂をし始める。
聞こえてくる声というと、
「あいつ、新入生だろ? どうして、雪平先輩が?」
「知り合いとか?」
「まさか恋人とか⁉」
「ええ⁉ 違うでしょ」
などと口々に言う。彼女の言う通りこれ以上、ここに留まれば目立つことの他にもいらぬ噂を広められ入学早々に過ごしにくくなりそうだ。
アホ毛がこれまた上下に揺れる。これは承諾の意味。
動きを見てまた微笑む。
「分かってくれて助かります」
そう言って手を繋いだまま再び歩き出す。歩くペースは夏目に合わせて歩いてくれる彼女と共に廊下を進み校舎を出て、二人が向かった先は文化系の部室が入る部活棟へ。そこへ入ると思いきや通り過ぎ更に奥へ進む。しばらく歩くと少々、古い建物が見えてくる。そこは旧部活棟だ。
建物が古くなったのと、部活の種類が数年前に比べ増えたことにより新しく建てられたのが通り過ぎた部活棟。だが、この旧部活棟はまだ十分に使える。そこで生徒会と相談し取り壊さず修繕を施し、ほんの一部の部活がこの旧部活棟を使っている。
その中へ入り三階へと進み奥の一室へ。扉の隣に『神話オカルト研究会』と書かれた木の看板が打ちつけられ、夏目の手を放し扉の取手を押し開け振り返り言う。
「夏目。ここが、神話オカルト研究会の部室です。私が作った部活。あなたを歓迎しますね」
「は?」
と間抜けな顔になり、満面の笑みを浮かべる彼女に、一言も入るなど口にしていないはずだがと口にしたい気分な上、勝手に部員として加えられる夏目だった。
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