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第四章 神山学園のレヴィアタン
レヴィアタンと陽だまり(3)
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学園までの道のりをフェンリルが駆け、神殺しとスルトを誘い込むことに成功する夏目たち。
「真冬!」
「……っ! 春人、聞こえる!? 神殺し、スルトを目視で確認したわ!」
『了解。桜!』
美哉の声にすぐさま反応した真冬、スマホの音声通話で繋がっている春人へ連絡を入れ、兄の指示で桜が動く。
グラウンドに辿り着いた時には、結界が学園全体を覆う。
その結果に、閉じ込めるための罠に嵌まった理解する。がしかし、神殺しは笑う。
「はははっ! 俺を罠に嵌め勝利でも確信したか? だとしたら、それは間違いだ。逃げ場を失ったのは、貴様たちなのだからな!」
余裕の態度で言葉を続ける神殺し。
「スルトの炎は、貴様らの骨すら残さず燃やし尽くす! 殺れ、スルト! 一人残らず消し炭にしろ!」
高らかに、己の神獣に命令を下す。それに従い、スルトの肉体が一層に熱く燃え、熱気が離れている夏目たちの元まで届き肌を焼く痛みが生じるほど。
真冬、レヴィアタンが誰よりも先に行動に移った。スルトへ真っ向から迎え撃つ。
白い鱗を持つドラゴンの翼を羽ばたかせ、手足のない龍は水を生み出しそれを水龍の形へ変えスルトへぶつける。
水と炎がぶつかり合い、お湯へと温度を上げ湯けむりが充満し、次には蒸発していき周囲に、ジュゥゥッ、と音を響かせた。
スルトが纏う炎が一部、水で鎮火し脇腹の肉体が露わになった箇所へ真冬の回し蹴りが炸裂。
「はあっ!」
一切の手加減も、容赦もない一撃にスルトの体がよろめくが踏ん張って見せる。
「まだよ!」
一発で終わるわけもなく、前のめりになったスルトの顎下から爪先が捉え蹴り上げた。頭が後ろへ、それにつられて胴体ががら空き真冬ではなく今度はレヴィアタンの突撃が、鳩尾へ綺麗に入り吹き飛ぶ。
「ウブッ……!」
「効くでしょ?」
してやったり、と笑みを浮かべる真冬とその肩に乗るレヴィアタン。
真冬とレヴィアタンの動きは、まるで互いの行動を完全に把握しているかのよう。無駄がなく、流れるように繰り出される連撃に躱す余裕を与えず、防ぐ暇さえも奪いダメージを入れる一連の動きを見ていた夏目は驚く。
「強っ!?」
「まあ、あの程度で殺れるのなら苦労はしないけど。それより、神殺しは逢真に任せるから」
夏目の言葉に、視線はスルトに向けたまま返す。
「は、はい!」
「いい返事よ」
スルトは、何事もなかったかのように起き上がる。失った一部の炎も復活し、カタコトの言葉で真冬とレヴィアタンに殺気を込め言い放つ。
「小娘、ドラゴン風情ガ、調子二乗ルナァッ! 殺ス!」
空気がピリつき、一瞬だけ怖気つきそうになる夏目。
(す、すごい殺気だ……)
美哉は、敵の神殺しを見つめ返し問う。
「敵対する者同士、である以上は神殺しを狙うのは分かります。しかし、何故に神獣が単独行動に出て夏目を執拗に狙うのですか?」
問われた男は、夏目を指差し怒りをぶつけた。
「俺から、花折を奪い挙げ句の果てヨルムンガンドさえも手に入れた貴様を殺すことだ!」
と叫ぶ。花折の名前を聞きようやく合点がいく。
このメガネを掛けた白髪の男の正体を理解する面々。
「お前が、空海とか言う神殺しだったのか」
少し面倒くさそうにこぼす夏目。
スルトが執拗に狙うのも、主の望みを叶えるためだということも判明。
これは、彼にとって復讐なのだろう。部下の使徒の花折、狙っていたヨルムンガンドを奪った憎き相手である夏目を殺すことが。
話を聞いていた陽菜が当事者の夏目と燐へ。
「えっとね、面倒な相手に、狙われたね。特に、逢真くんは」
と場違いなほど、おっとりした口調と眠たげな表情で言う。
ゴホンッ、と咳払いを一つした美哉が空海へ告げる。
「投降するなら今のうちにですよ? 神殺し」
睨みつけ言うが、空海は鼻で笑い飛ばす。
「はっ! 誰がするものか! 貴様たちを殺すだけだ!」
血走った目を向け、怒り散らし返す。
空海の返答に、戦闘態勢に入る美哉は夏目へ言う。
「やりますよ。夏目」
「ああ! ここで倒す!」
意気込む夏目の言葉に、フェンリルとヨルムンガンド、燐は強く頷き返す。
「頑張ってね」
ただ一人、陽菜だけがマイペースに応援するだけ。
「真冬!」
「……っ! 春人、聞こえる!? 神殺し、スルトを目視で確認したわ!」
『了解。桜!』
美哉の声にすぐさま反応した真冬、スマホの音声通話で繋がっている春人へ連絡を入れ、兄の指示で桜が動く。
グラウンドに辿り着いた時には、結界が学園全体を覆う。
その結果に、閉じ込めるための罠に嵌まった理解する。がしかし、神殺しは笑う。
「はははっ! 俺を罠に嵌め勝利でも確信したか? だとしたら、それは間違いだ。逃げ場を失ったのは、貴様たちなのだからな!」
余裕の態度で言葉を続ける神殺し。
「スルトの炎は、貴様らの骨すら残さず燃やし尽くす! 殺れ、スルト! 一人残らず消し炭にしろ!」
高らかに、己の神獣に命令を下す。それに従い、スルトの肉体が一層に熱く燃え、熱気が離れている夏目たちの元まで届き肌を焼く痛みが生じるほど。
真冬、レヴィアタンが誰よりも先に行動に移った。スルトへ真っ向から迎え撃つ。
白い鱗を持つドラゴンの翼を羽ばたかせ、手足のない龍は水を生み出しそれを水龍の形へ変えスルトへぶつける。
水と炎がぶつかり合い、お湯へと温度を上げ湯けむりが充満し、次には蒸発していき周囲に、ジュゥゥッ、と音を響かせた。
スルトが纏う炎が一部、水で鎮火し脇腹の肉体が露わになった箇所へ真冬の回し蹴りが炸裂。
「はあっ!」
一切の手加減も、容赦もない一撃にスルトの体がよろめくが踏ん張って見せる。
「まだよ!」
一発で終わるわけもなく、前のめりになったスルトの顎下から爪先が捉え蹴り上げた。頭が後ろへ、それにつられて胴体ががら空き真冬ではなく今度はレヴィアタンの突撃が、鳩尾へ綺麗に入り吹き飛ぶ。
「ウブッ……!」
「効くでしょ?」
してやったり、と笑みを浮かべる真冬とその肩に乗るレヴィアタン。
真冬とレヴィアタンの動きは、まるで互いの行動を完全に把握しているかのよう。無駄がなく、流れるように繰り出される連撃に躱す余裕を与えず、防ぐ暇さえも奪いダメージを入れる一連の動きを見ていた夏目は驚く。
「強っ!?」
「まあ、あの程度で殺れるのなら苦労はしないけど。それより、神殺しは逢真に任せるから」
夏目の言葉に、視線はスルトに向けたまま返す。
「は、はい!」
「いい返事よ」
スルトは、何事もなかったかのように起き上がる。失った一部の炎も復活し、カタコトの言葉で真冬とレヴィアタンに殺気を込め言い放つ。
「小娘、ドラゴン風情ガ、調子二乗ルナァッ! 殺ス!」
空気がピリつき、一瞬だけ怖気つきそうになる夏目。
(す、すごい殺気だ……)
美哉は、敵の神殺しを見つめ返し問う。
「敵対する者同士、である以上は神殺しを狙うのは分かります。しかし、何故に神獣が単独行動に出て夏目を執拗に狙うのですか?」
問われた男は、夏目を指差し怒りをぶつけた。
「俺から、花折を奪い挙げ句の果てヨルムンガンドさえも手に入れた貴様を殺すことだ!」
と叫ぶ。花折の名前を聞きようやく合点がいく。
このメガネを掛けた白髪の男の正体を理解する面々。
「お前が、空海とか言う神殺しだったのか」
少し面倒くさそうにこぼす夏目。
スルトが執拗に狙うのも、主の望みを叶えるためだということも判明。
これは、彼にとって復讐なのだろう。部下の使徒の花折、狙っていたヨルムンガンドを奪った憎き相手である夏目を殺すことが。
話を聞いていた陽菜が当事者の夏目と燐へ。
「えっとね、面倒な相手に、狙われたね。特に、逢真くんは」
と場違いなほど、おっとりした口調と眠たげな表情で言う。
ゴホンッ、と咳払いを一つした美哉が空海へ告げる。
「投降するなら今のうちにですよ? 神殺し」
睨みつけ言うが、空海は鼻で笑い飛ばす。
「はっ! 誰がするものか! 貴様たちを殺すだけだ!」
血走った目を向け、怒り散らし返す。
空海の返答に、戦闘態勢に入る美哉は夏目へ言う。
「やりますよ。夏目」
「ああ! ここで倒す!」
意気込む夏目の言葉に、フェンリルとヨルムンガンド、燐は強く頷き返す。
「頑張ってね」
ただ一人、陽菜だけがマイペースに応援するだけ。
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