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第四章 神山学園のレヴィアタン
神殺しの末路(4)
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突然、現れた神獣を夏目は一度見たことがる。まだ神殺しとして、覚醒したばかりの頃に使徒と再戦した森林で相手を喰らった蛇――八岐大蛇。
八岐大蛇の登場に、誰もが身動きを取れず見つめた。
八つの頭を持つ蛇は、マグマを難なく飲み干すがまだ足りない様子。
「ただの能力のカスでは、大蛇の腹を満たすには足りないか」
焦土と化し見る影もないグラウンドに現れる青年。群青色の髪、オッドアイ、爽やかな好青年の印象を与える人物。
海堂紅だ。
しかし、その目は初めて会った時と同じ捕食者の危険を孕む。紅は、夏目たちを見つめ笑みを向け言う。
「このまま、あれを放置していたら全員死んでいたよ」
緊張感のない声、態度に美哉と真冬が警戒を最大限に引き上げ、上空からフェニックスの背に乗っていた春人と桜も合流。
春人も珍しく険しい顔つきで紅を睨む。
睨まれる中、紅はこれといって特に気にすることもなく喋る。
「あの男は、神殺しの力を使い過ぎたんだ。だから、髪は白髪になって最期は肉体が契約していたスルトの炎で燃え尽き死んでいった。神殺しってのは、自らの命を削る。故に、最期は契約する神獣の力によって肉体と魂が消滅するんだよ。使い方は、気をつけた方がいい。無闇にやたら力を行使すれば、寿命を削り続け死が近くなるから」
そう夏目に向かって親切に説明をする。
「え、あ、その……説明ありがと……?」
その態度と声から敵意を感じず困惑してしまう夏目は、疑問符を浮かべとりあえず礼を言う。
「何が目的でここへ来たのですか?」
美哉の問いに紅は笑いながらも素直に答えた。
「ふっ。スルトを大蛇に喰わせて、神獣の力をより強くするため。未来を掴むために。君たちが、弱らせてくれたお陰で簡単に喰わせてあげられる。大蛇曰く、神獣の肉体は美味だそうだよ? オレも一口、食べたけどまあ安物の肉よりかは脂身が乗って美味しかったけど」
狂気を含む目と笑み、イカれた発言に言葉を失う面々。
紅は、倒れ動くことはない完全に機能停止したスルトに目を向け八岐大蛇に命じる。
「大蛇、スルトの肉体が消える前に喰らえ」
主の命令に大蛇は、地を這いスルトの元へと。八つの口が同時に開き、無数の歯が肉体に噛みつく。皮膚を簡単に引き裂き、肉を噛み千切り、血を啜り、骨すらも砕き、何も残さず喰らい尽くす光景を目の当たりにし夏目は内心、恐怖を抱き全身が小刻みに震えた。
(ほ、本当に何なんだこいつは……! イカれてる!)
喰らい終わり、満足気な八岐大蛇は紅の足元に這い寄るとその頭を順番に撫でる。
神山学園に現れてから、紅は巫女にも神殺しにも興味を示さない。ただ、夏目にだけ興味を示す。
「逢真夏目」
「……っ!? な、なんだよ?」
紅に呼ばれ、身構える夏目に情報を残す。
「そう身構えなくてもいいよ。今、この町に悪魔と堕天使が来訪している。その中でもトップクラスの存在、ルシファーとアザゼルだ。この二人は、神殺し以上の力を持つ。どうするかは、君が決めることだ。じゃあ、また会おう」
「えっ、ま、待て! どういう意味だよ!? ていうか、誰!?」
背を向け、八岐大蛇を連れて夏目たちに危害を加えることなく去って行く。
紅が残した情報に、何か言いたげな美哉たち。そして毎回、おなじみの夏目だけがまたしても分からない単語、名前を聞き頭の中は混乱するのだった。
八岐大蛇の登場に、誰もが身動きを取れず見つめた。
八つの頭を持つ蛇は、マグマを難なく飲み干すがまだ足りない様子。
「ただの能力のカスでは、大蛇の腹を満たすには足りないか」
焦土と化し見る影もないグラウンドに現れる青年。群青色の髪、オッドアイ、爽やかな好青年の印象を与える人物。
海堂紅だ。
しかし、その目は初めて会った時と同じ捕食者の危険を孕む。紅は、夏目たちを見つめ笑みを向け言う。
「このまま、あれを放置していたら全員死んでいたよ」
緊張感のない声、態度に美哉と真冬が警戒を最大限に引き上げ、上空からフェニックスの背に乗っていた春人と桜も合流。
春人も珍しく険しい顔つきで紅を睨む。
睨まれる中、紅はこれといって特に気にすることもなく喋る。
「あの男は、神殺しの力を使い過ぎたんだ。だから、髪は白髪になって最期は肉体が契約していたスルトの炎で燃え尽き死んでいった。神殺しってのは、自らの命を削る。故に、最期は契約する神獣の力によって肉体と魂が消滅するんだよ。使い方は、気をつけた方がいい。無闇にやたら力を行使すれば、寿命を削り続け死が近くなるから」
そう夏目に向かって親切に説明をする。
「え、あ、その……説明ありがと……?」
その態度と声から敵意を感じず困惑してしまう夏目は、疑問符を浮かべとりあえず礼を言う。
「何が目的でここへ来たのですか?」
美哉の問いに紅は笑いながらも素直に答えた。
「ふっ。スルトを大蛇に喰わせて、神獣の力をより強くするため。未来を掴むために。君たちが、弱らせてくれたお陰で簡単に喰わせてあげられる。大蛇曰く、神獣の肉体は美味だそうだよ? オレも一口、食べたけどまあ安物の肉よりかは脂身が乗って美味しかったけど」
狂気を含む目と笑み、イカれた発言に言葉を失う面々。
紅は、倒れ動くことはない完全に機能停止したスルトに目を向け八岐大蛇に命じる。
「大蛇、スルトの肉体が消える前に喰らえ」
主の命令に大蛇は、地を這いスルトの元へと。八つの口が同時に開き、無数の歯が肉体に噛みつく。皮膚を簡単に引き裂き、肉を噛み千切り、血を啜り、骨すらも砕き、何も残さず喰らい尽くす光景を目の当たりにし夏目は内心、恐怖を抱き全身が小刻みに震えた。
(ほ、本当に何なんだこいつは……! イカれてる!)
喰らい終わり、満足気な八岐大蛇は紅の足元に這い寄るとその頭を順番に撫でる。
神山学園に現れてから、紅は巫女にも神殺しにも興味を示さない。ただ、夏目にだけ興味を示す。
「逢真夏目」
「……っ!? な、なんだよ?」
紅に呼ばれ、身構える夏目に情報を残す。
「そう身構えなくてもいいよ。今、この町に悪魔と堕天使が来訪している。その中でもトップクラスの存在、ルシファーとアザゼルだ。この二人は、神殺し以上の力を持つ。どうするかは、君が決めることだ。じゃあ、また会おう」
「えっ、ま、待て! どういう意味だよ!? ていうか、誰!?」
背を向け、八岐大蛇を連れて夏目たちに危害を加えることなく去って行く。
紅が残した情報に、何か言いたげな美哉たち。そして毎回、おなじみの夏目だけがまたしても分からない単語、名前を聞き頭の中は混乱するのだった。
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