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第八章 偽りの神人
第一幕 予想外の出会い(1)
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この旅館を、ずっと視ている存在。念話で、相棒たちと話し合いをした結果、俺は美哉に話すことにした。
「いつから、視られていたんですか?」
「詳しくは分からない。が、この旅館に来てからは、はっきりと分かるようになった。でだ、その正体を暴く。美哉、一緒に来い」
「うふふ。もちろん、行きますよ。夏目」
敵意はなく、ただ視ているだけの存在についてその正体を確かめるべく街へ出る。相棒たちを連れて視ている存在を察知した。
「主、見つけたぞ」
「どこだ?」
「こちらだ」
フェンリルの案内で、その方角へ進むと街を徘徊していた機械人形と出くわす。
どこにでもいるよな、この機械人形共は。まあいい、美哉の体を慣らすために利用してやる。
「美哉、体を動かしたくはないか?」
「ええ、そろそろ動かさないと鈍ってしまいます」
「だろうな。あれで慣らしてみないか?」
「そうですね。ちょうどいい運動になりそうです」
そう言い、機械人形の元へとゆっくり歩いていく。向こうも美哉の存在に気づき、捉えると脚に装備していたローラースケートを滑らせ向かってくる。
「滑って来ますか。ならば、これでも滑られるのでしょうか?」
美哉が触れた地面から、周辺を瞬時に氷結していき機械人形の脚を凍らせる。進もうと前のめりになるが、脚諸共にローラースケートも凍り一歩足りとも進ませない。笑みを浮かべる彼女は、立ち上がると腕を上げ空中に氷で形成した棘を数本、創り出すと先端を向け振り下ろす。
棘は、真っ直ぐ飛来し機械人形の機体に突き刺さる。火花を散らし、煙を上げ動きがカクつく。
「グングニル」
静かに呟くと、美哉の手に神器が顕現し狙いを定める。
「終わりです」
グングニルを投擲、機械人形の胸元を貫き穴を空け神器は何事もなく美哉の手元に戻ってくる。完全に動きが止まると、バンッと機体が爆発し破壊。
巫女の能力も、神器も難なく発動でき問題なしだな。まあ、体はほとんど動かしてはいないが。
「さて、先を急ごう」
「ええ」
それから、フェンリルの背に乗って山の方へ進む俺たちの前に、山奥へ続く細道を進み出てきた場所には、更に先へと続くトンネルが現れ蒼炎を明かりに潜る。こんな、山道があったのか。
住んでる街じゃないから、知らないのも当然だがこの辺りの空気が澄んでいるな。街は崩壊し、瓦礫の山、機械の残骸、煙も上がっている箇所もあり、人ではない機械が徘徊しているのに、この山には少数だが小鳥や昆虫が生息しているのが確認できた。
「主」
「まだ道が続いているな。フェンリル」
「うむ」
トンネルを抜けると草木が多い茂ていはいるが道がある。フェンリルから降り、歩き続けよいやく辿り着いたのは廃れた村だ。
「村か……」
俺たちで村を調べると誰かがここにいいたことが判明。食事などの痕跡はないが、手作り感の屋根のある小さな小屋があった。
「俺たちを視ている存在だろうな。ここにいたのは」
俺がそう推測を立てると、草木が揺れ顔を上げれば何かが降りてくる。
「なんだ?」
「主、警戒だ!」
頭上から何かが降り立つ。機械人形または悪神の子かと警戒を顕に、しかしそこにいたのは黒髪、黒目の身長が低い見た目は幼い子供。おまけに、学ランを着込んだ少年だ。
おいおい、ちょっと待て……。なんで、学ランを着込んでいる? というか今、空から降って現れた時点で人間ではないだろ。
なんだがこの見た目は、どう見ても人間にしか見えない……。
こいつは、いったい何者だ……?
思い当たるのはやはり……。
「貴様、人間じゃないよな。悪神の子か!」
そう判断した俺は、攻撃に打って出る。こいつが、動く前に殺す!
右手に蒼炎を纏い殴り掛かろうとした俺に、目の前のこいつは声を発する。
「お父さん、お母さん――」
「――――っ!?」
「えっ……?」
そう言われ、俺の動きが呆気に取られ固まる。
は? 今、なんて言った? お父さん、お母さん……? そ、それは俺と美哉のことか? いやいや、待て待て! 俺たちに子がいるわけないだろ! 何を言い出す!?
困惑する俺たちに、こいつは更に言い出す。
「僕は敵じゃないよ。ただ、お父さんとお母さんに会いたくてずっと視ていただけ。でも、こうして会いに来てくれて嬉しい! 僕ね、自分から会いに行こうって決めてたから!」
「はっ? えっ? はあ?」
「えっと、これはいったいどういうことでしょうか?」
俺も、美哉も反応に困る。むしろ、頭の中は混乱して訳が分からない状況に陥る。
な、なんなんだこの子供は……。
「いつから、視られていたんですか?」
「詳しくは分からない。が、この旅館に来てからは、はっきりと分かるようになった。でだ、その正体を暴く。美哉、一緒に来い」
「うふふ。もちろん、行きますよ。夏目」
敵意はなく、ただ視ているだけの存在についてその正体を確かめるべく街へ出る。相棒たちを連れて視ている存在を察知した。
「主、見つけたぞ」
「どこだ?」
「こちらだ」
フェンリルの案内で、その方角へ進むと街を徘徊していた機械人形と出くわす。
どこにでもいるよな、この機械人形共は。まあいい、美哉の体を慣らすために利用してやる。
「美哉、体を動かしたくはないか?」
「ええ、そろそろ動かさないと鈍ってしまいます」
「だろうな。あれで慣らしてみないか?」
「そうですね。ちょうどいい運動になりそうです」
そう言い、機械人形の元へとゆっくり歩いていく。向こうも美哉の存在に気づき、捉えると脚に装備していたローラースケートを滑らせ向かってくる。
「滑って来ますか。ならば、これでも滑られるのでしょうか?」
美哉が触れた地面から、周辺を瞬時に氷結していき機械人形の脚を凍らせる。進もうと前のめりになるが、脚諸共にローラースケートも凍り一歩足りとも進ませない。笑みを浮かべる彼女は、立ち上がると腕を上げ空中に氷で形成した棘を数本、創り出すと先端を向け振り下ろす。
棘は、真っ直ぐ飛来し機械人形の機体に突き刺さる。火花を散らし、煙を上げ動きがカクつく。
「グングニル」
静かに呟くと、美哉の手に神器が顕現し狙いを定める。
「終わりです」
グングニルを投擲、機械人形の胸元を貫き穴を空け神器は何事もなく美哉の手元に戻ってくる。完全に動きが止まると、バンッと機体が爆発し破壊。
巫女の能力も、神器も難なく発動でき問題なしだな。まあ、体はほとんど動かしてはいないが。
「さて、先を急ごう」
「ええ」
それから、フェンリルの背に乗って山の方へ進む俺たちの前に、山奥へ続く細道を進み出てきた場所には、更に先へと続くトンネルが現れ蒼炎を明かりに潜る。こんな、山道があったのか。
住んでる街じゃないから、知らないのも当然だがこの辺りの空気が澄んでいるな。街は崩壊し、瓦礫の山、機械の残骸、煙も上がっている箇所もあり、人ではない機械が徘徊しているのに、この山には少数だが小鳥や昆虫が生息しているのが確認できた。
「主」
「まだ道が続いているな。フェンリル」
「うむ」
トンネルを抜けると草木が多い茂ていはいるが道がある。フェンリルから降り、歩き続けよいやく辿り着いたのは廃れた村だ。
「村か……」
俺たちで村を調べると誰かがここにいいたことが判明。食事などの痕跡はないが、手作り感の屋根のある小さな小屋があった。
「俺たちを視ている存在だろうな。ここにいたのは」
俺がそう推測を立てると、草木が揺れ顔を上げれば何かが降りてくる。
「なんだ?」
「主、警戒だ!」
頭上から何かが降り立つ。機械人形または悪神の子かと警戒を顕に、しかしそこにいたのは黒髪、黒目の身長が低い見た目は幼い子供。おまけに、学ランを着込んだ少年だ。
おいおい、ちょっと待て……。なんで、学ランを着込んでいる? というか今、空から降って現れた時点で人間ではないだろ。
なんだがこの見た目は、どう見ても人間にしか見えない……。
こいつは、いったい何者だ……?
思い当たるのはやはり……。
「貴様、人間じゃないよな。悪神の子か!」
そう判断した俺は、攻撃に打って出る。こいつが、動く前に殺す!
右手に蒼炎を纏い殴り掛かろうとした俺に、目の前のこいつは声を発する。
「お父さん、お母さん――」
「――――っ!?」
「えっ……?」
そう言われ、俺の動きが呆気に取られ固まる。
は? 今、なんて言った? お父さん、お母さん……? そ、それは俺と美哉のことか? いやいや、待て待て! 俺たちに子がいるわけないだろ! 何を言い出す!?
困惑する俺たちに、こいつは更に言い出す。
「僕は敵じゃないよ。ただ、お父さんとお母さんに会いたくてずっと視ていただけ。でも、こうして会いに来てくれて嬉しい! 僕ね、自分から会いに行こうって決めてたから!」
「はっ? えっ? はあ?」
「えっと、これはいったいどういうことでしょうか?」
俺も、美哉も反応に困る。むしろ、頭の中は混乱して訳が分からない状況に陥る。
な、なんなんだこの子供は……。
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