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最終章 神造七代の創生
最後は笑顔で未来を(5)
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並行世界で、オリジナルと戦うヨルムンガンドと俺こと逢真夏目。
睨み合う俺と悪神は、お互いの出方を伺いながら距離を少しずつ縮めていく。そして、先に動いたのは悪神だ。白一色のカバーをした本、『世界の出来事』を行使。
津波を創り出し、俺を飲み込もうとするのを床に触れ氷の分厚い壁で防ぐと同時に氷結。タワー最上階の全ての窓ガラスが、氷結の棘で砕かれ割れた。
このまま、最上階で殺り合うのは困難だな。
そう判断した俺と、同じことを考えた悪神は外へ躍り出ると、今度は地上でぶつかり合う。屍を数万と生み出し視界を埋め尽くすが、俺は蒼炎で一体残らず焼き尽くす。
「この程度で、俺を殺せると思ったのか? なあ、悪神」
呟く俺へ、次なる攻撃を繰り出す。植物を母体にモンスターへと変貌させ襲うがこれも、ヨルムンガンドの猛毒である煙の塊を創り放つ。猛毒を受けた植物のモンスターは腐食し消滅していく。
悪神はまだまだと、空中に剣を創り雨を降らす。氷像で俺自身を護らせ、広範囲を氷点下にして凍結で凌ぐ。
諦め悪く悪神は次なる手に出る。
「……? なんだ、空気が変わった?」
違和感に顔を歪める俺はその異変に気づく。
「……っ! 酸素が!?」
悪神め! この世界の酸素をなくすという手段を取ったのか!
酸素がなければ呼吸ができず死ぬ。悪神は機械だ、死ぬことはないだろう。それにヨルムンガンドたち神の子も問題はない。問題なのは、俺と美哉だ!
身動きも封じられ、その上で確実な死が待っている状況に俺の中で焦りが募った。が、そこへどこからとなく黄金に輝く槍が飛来。悪神の腹を穿ち、その輝くオーラによって焼かれ、意識が苦痛に向けられ『世界の出来事』の効果が無力化された。
『夏目! 平気!?』
「ああ、なんとかな……。それに、この槍は美哉か。さすがだな。いくぞ、ヨルムンガンド!」
『うん!』
その槍、グングニルだと気づいた俺は立ち上がり動く。距離を詰め、脚に回し蹴りを見舞い奪う。
「き、貴様っ! 返せ!」
「返すわけないだろ!」
常に背後へ置いていた二つ。その内、本だけは自らが持つことにして地上戦を繰り広げていた悪神。
きっと俺の攻撃に壊されては堪らない、と護る意味も込めてその手に持つことにしていたんだろう? 『世界の出来事』っていう本を。
それを初めて、脅威と感じていた存在に奪われ焦りはいつしか絶望へと塗り替えられる。俺がそうだったように!
美哉を、一度は奪った貴様に同じ思いをさせたかったんだよ! 大事に、そばに置いてあるその上で厄介な『世界の出来事』っていう本をな!
俺は、念話でフェンリルとヘルに伝える。
『まだ残っている『地球の歯車』の奪取、鼓動する球体の破壊にいけ!』
『承知した、主!』
『お任せをです!』
命令を素直に聞く相棒たちもそれぞれ動く。悪神は、醜く顔を歪ませ吠える。
「返せ! 返せ! 返せぇぇぇえええええええええっ!!」
なりふり構わず俺に殴り掛かり、いつの間にか生み出した剣を手に襲う。尻尾と剣が交差し剣戟へ。
「どうだ、奪われた気分は!」
「人間の分際で!」
剣を受ける尻尾の鱗は硬く、刃が通ることはない。ゆえに、俺も尻尾を自在に剣のように操り悪神へ斬り掛かる。
「つっ!」
「くっ……」
尻尾から全身に衝撃が伝わり、痺れる感覚が駆け抜けるが俺もここで負けるわけにはいかず全力で相対する。
悪神も、奪われた本を取り戻すべく剣を振るう。俺の脇腹や肩、脚を斬られ血が滲む。悪神にも、尻尾による刺突の穴や鱗が機体の表面を抉り傷が増える。
体力なんてないと思っていた悪神の息が荒く疲労が見え始め、それは俺も同様にここまで神通力を酷使し続け疲労が蓄積されていた。
「はあ……、はあ……、はあ……」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……」
今この瞬間にもお互いに同じことを考えているだろうな。長くは続かず、そろそろ決着がつくだろうと。だから、この一撃に全てを懸け殺す! と意気込む。
距離を開き、数秒の間だけ睨み合い同時に駆けた。俺は悪神の胸元を貫き穿つことを考え、尻尾に神通力をありったけ纏わせ突き出す。
悪神は、俺の首を斬り落とすことだけを考え剣を担ぐように構える。刀身が届く範囲に入った瞬間に俺の首へ迷うことなく一閃。
俺と悪神、両者の一撃が殺すための最後の一手が交差する瞬間だった。
睨み合う俺と悪神は、お互いの出方を伺いながら距離を少しずつ縮めていく。そして、先に動いたのは悪神だ。白一色のカバーをした本、『世界の出来事』を行使。
津波を創り出し、俺を飲み込もうとするのを床に触れ氷の分厚い壁で防ぐと同時に氷結。タワー最上階の全ての窓ガラスが、氷結の棘で砕かれ割れた。
このまま、最上階で殺り合うのは困難だな。
そう判断した俺と、同じことを考えた悪神は外へ躍り出ると、今度は地上でぶつかり合う。屍を数万と生み出し視界を埋め尽くすが、俺は蒼炎で一体残らず焼き尽くす。
「この程度で、俺を殺せると思ったのか? なあ、悪神」
呟く俺へ、次なる攻撃を繰り出す。植物を母体にモンスターへと変貌させ襲うがこれも、ヨルムンガンドの猛毒である煙の塊を創り放つ。猛毒を受けた植物のモンスターは腐食し消滅していく。
悪神はまだまだと、空中に剣を創り雨を降らす。氷像で俺自身を護らせ、広範囲を氷点下にして凍結で凌ぐ。
諦め悪く悪神は次なる手に出る。
「……? なんだ、空気が変わった?」
違和感に顔を歪める俺はその異変に気づく。
「……っ! 酸素が!?」
悪神め! この世界の酸素をなくすという手段を取ったのか!
酸素がなければ呼吸ができず死ぬ。悪神は機械だ、死ぬことはないだろう。それにヨルムンガンドたち神の子も問題はない。問題なのは、俺と美哉だ!
身動きも封じられ、その上で確実な死が待っている状況に俺の中で焦りが募った。が、そこへどこからとなく黄金に輝く槍が飛来。悪神の腹を穿ち、その輝くオーラによって焼かれ、意識が苦痛に向けられ『世界の出来事』の効果が無力化された。
『夏目! 平気!?』
「ああ、なんとかな……。それに、この槍は美哉か。さすがだな。いくぞ、ヨルムンガンド!」
『うん!』
その槍、グングニルだと気づいた俺は立ち上がり動く。距離を詰め、脚に回し蹴りを見舞い奪う。
「き、貴様っ! 返せ!」
「返すわけないだろ!」
常に背後へ置いていた二つ。その内、本だけは自らが持つことにして地上戦を繰り広げていた悪神。
きっと俺の攻撃に壊されては堪らない、と護る意味も込めてその手に持つことにしていたんだろう? 『世界の出来事』っていう本を。
それを初めて、脅威と感じていた存在に奪われ焦りはいつしか絶望へと塗り替えられる。俺がそうだったように!
美哉を、一度は奪った貴様に同じ思いをさせたかったんだよ! 大事に、そばに置いてあるその上で厄介な『世界の出来事』っていう本をな!
俺は、念話でフェンリルとヘルに伝える。
『まだ残っている『地球の歯車』の奪取、鼓動する球体の破壊にいけ!』
『承知した、主!』
『お任せをです!』
命令を素直に聞く相棒たちもそれぞれ動く。悪神は、醜く顔を歪ませ吠える。
「返せ! 返せ! 返せぇぇぇえええええええええっ!!」
なりふり構わず俺に殴り掛かり、いつの間にか生み出した剣を手に襲う。尻尾と剣が交差し剣戟へ。
「どうだ、奪われた気分は!」
「人間の分際で!」
剣を受ける尻尾の鱗は硬く、刃が通ることはない。ゆえに、俺も尻尾を自在に剣のように操り悪神へ斬り掛かる。
「つっ!」
「くっ……」
尻尾から全身に衝撃が伝わり、痺れる感覚が駆け抜けるが俺もここで負けるわけにはいかず全力で相対する。
悪神も、奪われた本を取り戻すべく剣を振るう。俺の脇腹や肩、脚を斬られ血が滲む。悪神にも、尻尾による刺突の穴や鱗が機体の表面を抉り傷が増える。
体力なんてないと思っていた悪神の息が荒く疲労が見え始め、それは俺も同様にここまで神通力を酷使し続け疲労が蓄積されていた。
「はあ……、はあ……、はあ……」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……」
今この瞬間にもお互いに同じことを考えているだろうな。長くは続かず、そろそろ決着がつくだろうと。だから、この一撃に全てを懸け殺す! と意気込む。
距離を開き、数秒の間だけ睨み合い同時に駆けた。俺は悪神の胸元を貫き穿つことを考え、尻尾に神通力をありったけ纏わせ突き出す。
悪神は、俺の首を斬り落とすことだけを考え剣を担ぐように構える。刀身が届く範囲に入った瞬間に俺の首へ迷うことなく一閃。
俺と悪神、両者の一撃が殺すための最後の一手が交差する瞬間だった。
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