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128話:ユーキと
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ライアーの前に3人の黒装束が姿を現した同時刻・・・
(やっと来たか、無理して少人数になる時間作ってたのに、全然動かないんだもんなぁ。)
立場上多くの兵たちと行動することの多いユーキは、自身をおとりにするため、日に1時間ほど、ごく少数の護衛と共に警備隊本部を離れるようにしていた。
いっそのこと一人になってみるか、と思い始めた矢先のことだった。
「あんまり強そうじゃないね。」
黒いローブを纏った8人の人影。
一瞥しただけで残念そうに評したフルプレートの護衛が剣を抜く。
「いや、ひょっとするとヤバいかも・・・鬼だよ、あれ・・・。」
「は?」
変わった仮面をつけてはいるが、どう見ても強そうな気配を感じない。
魔獣のような殺気も、ワタリビト特有の気配も無い。
あるのは、これまで何度も感じてきたこの世界のヒトが放つ殺気。
「マシンライダーに出てくる鬼兵だ。
ゲーム・・・はダブルエッジから毎シリーズ出てるからな・・・どの作品だ?」
ユーキは、毎週欠かさず視聴している程度にマシンライダーシリーズのファンだった。
録画もしているし、ネットで過去のシリーズも網羅している。
が、ゲームまでは手を出していなかった。
「はぁん、お子様番組ね・・・。」
小ばかにするような護衛の態度にカチンときたが、いちいち反応している場合ではない。
鬼兵の武器は、アクティブブレードとリングガン、剣と銃だ。
特に銃には警戒しなければならない。
「ミリア、リッケン、アレの武器は剣と銃だ。」
護衛二人に注意を促す。
「りょーかい、タイチョー。」
ミリアが真面目さの欠片も無い態度で剣を構える。
「チョットは真面目にやんないとまずいですよ、アネ」
「姉御言うな。」
たしなめようとするリッケンに言いきらせず制す。
何度注意してもミリアのことを姉御と呼ぶ不埒者だ。
リッケンは、ミリアが信用に足る部下として黒犬騎士団から引っ張って来た30人の中の一人、この世界のヒトだ。
ミリアのセカンドゲーム、ファンタズマフォールは、多くの部隊を指揮して戦う戦術ゲームだった。
テルグリナでも警備隊の団長という立場に就いたミリアは、副官としてリッケンを部隊長に任命していた。
そのことで図らずもリッケンは、ゲーム補正の対象となり、ワタリビトには及ばなくともかなりの戦力アップを果たしていたのだ。
しかし、その影響がどこまで出るか分からないため、リッケン以外は直属の部下にしてはいない。
ゲームでは、兵たちはプレイヤーの思うとおりにしか動かない。
ひょっとすると、精神支配のような影響が出てしまうかもしれないとシンから指摘されていたためだ。
「アオン、ゴン、クマ、連携を忘れるな!イル、至急みんなの情報を集めるんだ!」
魔本からモンスターを召喚し、潜んでいたインプに指示を飛ばしたユーキは、敵の違和感に気が付いた。
「ミリア!おかしい、こいつらの武器、鬼兵の物じゃない!」
(そんな、ありえない・・・全く違うシリーズの武器まであるじゃないか・・・いったい何のゲームなんだ?)
ユーキが混乱する中、ミリアが手近な鬼兵へと、一気に距離を詰めて切りかかった。
「ダメだミリア!そいつの武器はガトリングだ!!」
かつて、突然の襲撃者によってユーシンがハチの巣にされた光景が重なった。
今、ここには回復魔法を使える者がいない。
ガッ
金属同士がぶつかり合うような音が響いた。
「やっぱり弱いじゃない・・・ちょっと硬いけど。」
ミリアの剣は、ガトリングが火を噴くより早く袈裟懸けに鬼平を切り裂いていた。
鬼兵のスーツが、切り裂かれた部位から粉々になるように消えた。
「それだけじゃだめだ!」
ギュギュギュギュギュン!
いかにもテレビの効果音、といった銃声が響いた。
「ぐふはっ!」
スーツを失いながらもガトリングを放った黒服の男は、その反動に耐えられず後ろに吹っ飛んで背後の木に激突、そのままグッタリと地に伏した。
「見事だった、クルーデオ、死王の元で待て。」
鬼兵の一人が、地に伏した仲間へ最後の言葉を投げかけた。
「団長!」 「ミリア!」
リッケンとユーキの悲痛な叫びが重なった。
「あ~、慌てるんじゃないよ・・・癪だけどね、あいつの言うこと聞いといてよかったよ。」
むしり取るようにして、ズタズタになった甲冑を地に落とす。
中には、スロークとシンが王都へ行った時に従者たちが着ていた、アピール用のメイド服をリメイクした防護服を着こんでいた。
それは、ミスリルとスレッドスパイダーの糸で織りあげた服に、ミスリルの補強を施した戦闘服。
ただの鉄の鎧よりはるかに強固な防具だった。
緊急事態に使うようにと、二度目の敗北後にシンから渡されていたのだった。
「く・・・情報ではこんな伏兵はいなかったぞ、ゲラハッド。」
仲間へ最後の言葉を放った鬼兵が、ローブを脱ぎ捨てる。
それに従うように、他の鬼兵達もローブを脱ぎ捨てる。
最初にローブを脱ぎ捨てた鬼兵が、右腕を左肩の上に高くつき上げた。
「ひょうひゃく!」
(げっ!あのポーズって、スコーピオだ。)
突き上げた拳が光に包まれ、その光が全身を包むと、次の瞬間、サソリをモチーフにしたスーツに身を包んだ姿が現れた。
マシンライダーシリーズには、ライダー一人一人に決まった変身ポーズがある。
スコーピオのようにシンプルなものから、ダンスの一節のような動きのある物までバラエティに富んでいる。
「ひょうひゃく!」
(もう一人?あいつは蛇王だ。)
モブキャラである鬼兵と、主役級のライダーは全くの別物。
ユーキはとっさにマッチングを判断した。
「ミリアは最初に変身した敵を、そいつの主武器は剣、猛毒の突きに注意して!」
スコーピオの主武器は剣、ならばミリアが最適と判断したユーキは、ためらわずに指示を飛ばした。
「リッケンは僕と二人目を相手する、杖の先から毒液を飛ばしてくるから注意!
残りはアオン、ゴン、クマで対処!」
本来ならユーキはアオンたちを指揮して戦う方が高い効果を発揮するのだが、ライダーと鬼兵が連携するのは避けたかった。
かといって、二人目のライダー、もしくは4人の鬼兵をリッケン一人に任すわけにはいかない。
封印したモンスターによる補正と日々の努力によって、ユーキ自身も今のリッケンと並ぶ程度の実力を身に着けていた。
二人がかりで抑えるしかない。
「よろしく、隊長殿。」
即席タッグでライダーにどこまで通用するか、ユーキの中で難しい計算が始まっていた。
**
スコーピオの繰り出す斬撃をことごとく躱しながら、慎重に戦いを進めるミリア。
自分の欠点は二度の敗北で思い知らされた。
戦いが白熱するとつい自分を忘れて周囲への注意力が散漫になってしまう。
(一度目も二度目も、周囲への警戒を怠らなければ負けてない。)
二度目の敗北で自分を見つめ直したミリアは、戦いの差中でも自分を見失わないように自制することに勤めていた。
シンの拠点地下に接続されたカタオカのダンジョンでもそれを心がけて日々訓練を積んできていたが、実際のところまだうまくいってはいない。
まだ開放された階層が浅く、ほとんどのモンスターが格下であるため、稀に表れる”はぐれボス”と呼ばれる強敵の出現を待つしかないのだが、いつ現れるか分からないため、ミリアは未だに二回しか戦えていない。
結果は・・・2回とも反省することになってしまった。
最初の数手で、スコーピオが剣の訓練を受けた熟練者だと理解した。
しかも、その膂力はヒトのそれをはるかに凌駕している。
ガトリングの直撃を受けてしまったことが悔やまれる。
いかに優れた防具でも、放った者が反動で命を落とすような攻撃を至近距離でまともに受けてしまったことで、肋骨は複数個所にヒビが入っていた。
胸に痛みを感じる状態で強力な剣劇を受けられるか自信が無かったこともあり、ミリアは受けずにかわし、軽い攻撃で少しでもダメージが通りそうな個所を探るという、普段では考えられないほど消極的な戦いを余儀なくされていた。
結果的にはそれが良かった。
冷静に、淡々と作業を繰り返すような戦いではあるが、一撃貰えば終わってしまうという緊張感がミリアの神経を研ぎ澄ませてゆく。
これまでミリアは、強敵との戦いでは自分と敵以外は黒く塗りつぶされたような感覚の中で戦っていた。
集中すればするほど、体の動きよりもっと深く、筋肉の挙動まで認識できるほどに。
格下相手か、一対一で武器同士の戦いであればそれでよかった。
しかし、何でもありの実践では通用しない、ということを、忌々しい詐欺男(シン)との戦いで思い知らされてしまった。
が、どうすればいいのか分からないままでいた。
今、その答えに手が届きそうな感触があった。
高い緊張感のまま、いつもよりはるかに周囲の状況が、まるで俯瞰してみているかのように理解できる。
(なんだ、これ・・・こんな感覚ははじめてだ。)
初めて、敵の剣を剣で受けた。
剣同士が触れるか触れないかというタイミングで、担ぐように角度を変え、剣の腹を滑らせてスコーピオの斬撃を流すと、返す刃で脇から肩口へと切り上げた。
ギャリッ
いやな音が響き、効果無しと判断したミリアは後ずさって距離を取った。
(・・・このままじゃだめだ・・・こいつを切るにはもっと鋭く・・・それでもだめだ、この鎧の中にはさっきの鎧がある、それを切っても、中身がある・・・三度斬るか、諸共に切れるだけの威力がいる。)
この瞬間、ミリアの出した結論は、今の状態のまま、いつものように深く集中することだった。
視野を広く保ったまま、目の前に敵の一挙手一投足、その先へ。
激しい剣劇、胸の痛みに、玉のような汗が飛び散る。
無謀ともいえる相反する二つの集中。
一つにつなげたのは、ミリアの能力として取り込まれたゲームの影響だった。
いつもの、一人に対して深く集中する状態は、PVPを主軸に置くバステールオンラインによる力。
周囲を、まるで俯瞰するかのような集中は、ハーフビューの俯瞰状態で進める戦術ストラテジー、ファンタズマフォールによる力だ。
ミリアは、自身でも気が付かないうちに二つのゲームの能力を融合させた。
スコーピオの動きが、まるで突きでも放とうとしているような姿勢で一瞬止まった。
それは、スコーピオの必殺技、デッドエンドの発動姿勢。
ミリアの意識は、その動き、そこから放たれるであろう攻撃の軌道を正確に認識した。
禍々しい紫のオーラがスコーピオの剣から溢れる。
「ディエドィエンドオ!」
スコーピオの叫びと共に、弾丸のようにミリアめがけで突っ込んできた。
ミリアは躱さず、剣を立てて迎え撃つ。
ギャリィイッ
立てた剣を使って、スコーピオの突きを左から右に弾く。
全身に激しい衝撃を受けながら、歯を食いしばって堪えたミリアは体を右回転させ、遠心力を乗せた渾身の一撃を、勢い余って通り過ぎようとしているスコーピオの頭に叩き込んだ。
ガックリと膝をついたミリアは、激痛に顔をしかめた。
どうやらヒビだけでは済まなくなったらしい。
震える手で小瓶に入った液体を飲む。
残念ながら、シンから配給されたハイポーションは即時効果が出るタイプのものではない。
「わるいね、チョット、時間貰うよ。」
スーツが弾け飛ぶ中、当頭部を真っ二つに切り裂かれた男が地に伏す横で、ミリアはそう絞り出すのがやっとだった。
**
「くそ!情報と違いすぎるぞ。」
警戒すべきは、ターゲットが使役する魔物であって、護衛もターゲット本人も脅威にはならないはずだった。
(何が魔物はせいぜいがグレイウルフ程度、オーガニィオでも十分対処可能な相手、だ!)
上級兵2名を含む7人態勢は過剰戦力と言えるほど、万が一にも敗北はありえないはずだった。
それなのに、彼らの相手はグレイウルフどころではない。
見たこともない巨大な狼に、剣も銃も通じない凶悪な熊。
さらに、少しでも隙を見せれば恐ろしいほどの精度で矢を放つゴブリン。
「ぎぐぇあぁあぁぁ!」
狼にスーツごとかみ砕かれたラトの断末魔の叫びに、ケトは一瞬気を取られた。
次の瞬間、肩に強烈な痛み。
ゴブリンの矢が、スーツの可動部に突き刺さっていた。
(くそ!なんでただの矢がスーツを貫通してんだよ!)
右足がとられ、真後ろに倒れたケトの目には、ふくらはぎから下が無い自分の右足が見えた。
「あぁ・・・やめげぷっ」
命乞いも言い切らぬうちに、狼の巨大な爪が胸に突き刺さり、ケトの命をあっさりと奪った。
下天の構成は、上級兵、専従兵、中級兵、下級兵、従卒、訓練兵からなる。
教会の深奥、封魔の楔(くさび)に捕らわれた悪魔から奪った力を、どこまで使えるかが等級を分ける。
と、されている。
スーツや武器への適性は信仰心によるとされ、枢機卿から下賜されていた。
最上位、”R"と呼ばれるスーツを扱える者が上級兵、”UC"や”C"と呼ばれるスーツを扱え、さらに特殊な武器を扱える者が中級兵、”C"のスーツのみ扱える者が下級兵に充てられ、どれも使えないものが従卒、適性はあるがまだ扱うまでに至っていないものが訓練兵に配属される。
スーツは扱えなくとも、特殊な能力を扱えるようになる”スゥキィルカード”を扱えるものは、専従兵として能力に見合った活動に専従する。
ラ―ナやシータ、ムデカたちが専従兵にあたる。
今回の作戦に投入された兵は、現在別の任務に就いていない下級兵以上の全戦力だった。
敵の初撃で中級兵だったミランがスーツを失い、一矢報いるべき攻撃で死王の元へ旅立った。
スーツ無しで特殊武器を使った代償だが、それでも敵の命を奪うことはできず、その敵は今、上級兵と剣で戦っている。
ラトとケトもあっさり殺され、下級兵二人ではもう、戦いにすらならない。
元々信仰心の薄い下級兵のリトは、どうやって生き残るかを考えていた。
必死に抵抗しているルトも、じきに死ぬだろう。
あからさまに命乞いをすれば、戦いの後上級兵に粛清されるに違いない。
いや、ひょっとすると上級兵たちも破れるかもしれない、そんな思いが、彼の決断を妨げた。
(怪我をして意識を失っているフリをすれば・・・いや、そんなことをしてもきっと殺される。)
決断しきれぬリトは、首に激痛を感じた瞬間、自らの死を後悔とともに悟った。
ゴンの放った矢が、リトの首を射抜いていたのだ。
**
ミリアとアオンたちが勝利した。
戦いの中、ユーキは正確に周囲の状況を理解していた。
ユーキとリッケンが対峙する蛇王は、お世辞にも戦闘巧者ではないようだ。
たいていの相手は、まさか杖から毒液が飛び出すとは思わず、モロにくらって命を落とすのだろうが、それさえ分かっていれば対処は可能だ。
杖の正面に立たなければいいだけなのだから。
蛇王の装着者は、初見殺しに胡坐をかいて自らを鍛えてこなかったと思える。
身体能力はほぼ互角、技量はユーキとリッケンの方が上、だが、決定打に欠けた。
二人では、硬い蛇王のスーツにダメージを与えることができないでいた。
鬼兵のスーツと違い、ライダーのスーツに弱点は無い。
関節内側の可動部ですら刃が通らない。
(アオンの牙でなら・・・ダメだ、ガブッとやった隙に毒で反撃されたら・・・)
ミリアはまだ復帰までかかりそうだった。
いくらシンが提供した装備でも、あのガトリングをもろに食らって平気なはずはなかった。
「アオン、ゴン、クマは牽制に徹しろ、毒に細心の注意を!」
ユーキは素早く指示を飛ばすと、スキル”激励”を発動させた。
召喚しているモンスターたちの防御力と抵抗力を上げるスキルなのだが、ユーキを中心とする半径10m程の範囲内でのみ効果を発揮するため、共に行動している時しか使えないのが難点だ。
ミリアの復帰を待ちつつ蛇王を消耗させる戦い。
アオンたちの参戦でユーキにもかなり余裕ができた。
高速で近づくインプに気が付く程度に。
「何かあったの?」
傍らまで来たインプに、小声で問うユーキ。
「各地で接敵、敵総数は推定で30から35、ライアー様3体撃破、敵能力はマシンライダー、撃破後、死体よりカード確保を最優先とのことです。
カード、及び死体回収は我らが行います。」
「こちらがそのカードです。」
報告とは別のインプが、2枚のカードをユーキに手渡した。
(え?こんなカードを使うライダーなんて・・・いや、違う、これはゲームの力か・・・そっちにも手を付けておくべきだったな・・・でも、もしかすると。)
ユーキは、手渡されたうちの一枚、ガトリングの絵が描かれたカードを取り上げると、なんとなしに魔力を流してみた。
急に右腕に重みを感じ。
「なるほど、そういうゲームなのか。」
ユーキは、右腕に装着されたガトリングを蛇王に向けた。
「みんな下がれ!」
そう叫ぶと、全身に力を入れて衝撃に備え、指にかかる引き金を引いた。
ギュギュギュギュギュン!
強烈な反動を何とか堪えて撃ち続ける。
撃ち尽くした時、ユーキの目の前にはスーツを失い、血まみれになった青年が膝をついた姿勢でユーキを睨みつけていた。
「おのれ・・・じ邪教徒が・・・クルーデオの力、を・・・。」
その言葉を最後に男は地に伏した。
(やっと来たか、無理して少人数になる時間作ってたのに、全然動かないんだもんなぁ。)
立場上多くの兵たちと行動することの多いユーキは、自身をおとりにするため、日に1時間ほど、ごく少数の護衛と共に警備隊本部を離れるようにしていた。
いっそのこと一人になってみるか、と思い始めた矢先のことだった。
「あんまり強そうじゃないね。」
黒いローブを纏った8人の人影。
一瞥しただけで残念そうに評したフルプレートの護衛が剣を抜く。
「いや、ひょっとするとヤバいかも・・・鬼だよ、あれ・・・。」
「は?」
変わった仮面をつけてはいるが、どう見ても強そうな気配を感じない。
魔獣のような殺気も、ワタリビト特有の気配も無い。
あるのは、これまで何度も感じてきたこの世界のヒトが放つ殺気。
「マシンライダーに出てくる鬼兵だ。
ゲーム・・・はダブルエッジから毎シリーズ出てるからな・・・どの作品だ?」
ユーキは、毎週欠かさず視聴している程度にマシンライダーシリーズのファンだった。
録画もしているし、ネットで過去のシリーズも網羅している。
が、ゲームまでは手を出していなかった。
「はぁん、お子様番組ね・・・。」
小ばかにするような護衛の態度にカチンときたが、いちいち反応している場合ではない。
鬼兵の武器は、アクティブブレードとリングガン、剣と銃だ。
特に銃には警戒しなければならない。
「ミリア、リッケン、アレの武器は剣と銃だ。」
護衛二人に注意を促す。
「りょーかい、タイチョー。」
ミリアが真面目さの欠片も無い態度で剣を構える。
「チョットは真面目にやんないとまずいですよ、アネ」
「姉御言うな。」
たしなめようとするリッケンに言いきらせず制す。
何度注意してもミリアのことを姉御と呼ぶ不埒者だ。
リッケンは、ミリアが信用に足る部下として黒犬騎士団から引っ張って来た30人の中の一人、この世界のヒトだ。
ミリアのセカンドゲーム、ファンタズマフォールは、多くの部隊を指揮して戦う戦術ゲームだった。
テルグリナでも警備隊の団長という立場に就いたミリアは、副官としてリッケンを部隊長に任命していた。
そのことで図らずもリッケンは、ゲーム補正の対象となり、ワタリビトには及ばなくともかなりの戦力アップを果たしていたのだ。
しかし、その影響がどこまで出るか分からないため、リッケン以外は直属の部下にしてはいない。
ゲームでは、兵たちはプレイヤーの思うとおりにしか動かない。
ひょっとすると、精神支配のような影響が出てしまうかもしれないとシンから指摘されていたためだ。
「アオン、ゴン、クマ、連携を忘れるな!イル、至急みんなの情報を集めるんだ!」
魔本からモンスターを召喚し、潜んでいたインプに指示を飛ばしたユーキは、敵の違和感に気が付いた。
「ミリア!おかしい、こいつらの武器、鬼兵の物じゃない!」
(そんな、ありえない・・・全く違うシリーズの武器まであるじゃないか・・・いったい何のゲームなんだ?)
ユーキが混乱する中、ミリアが手近な鬼兵へと、一気に距離を詰めて切りかかった。
「ダメだミリア!そいつの武器はガトリングだ!!」
かつて、突然の襲撃者によってユーシンがハチの巣にされた光景が重なった。
今、ここには回復魔法を使える者がいない。
ガッ
金属同士がぶつかり合うような音が響いた。
「やっぱり弱いじゃない・・・ちょっと硬いけど。」
ミリアの剣は、ガトリングが火を噴くより早く袈裟懸けに鬼平を切り裂いていた。
鬼兵のスーツが、切り裂かれた部位から粉々になるように消えた。
「それだけじゃだめだ!」
ギュギュギュギュギュン!
いかにもテレビの効果音、といった銃声が響いた。
「ぐふはっ!」
スーツを失いながらもガトリングを放った黒服の男は、その反動に耐えられず後ろに吹っ飛んで背後の木に激突、そのままグッタリと地に伏した。
「見事だった、クルーデオ、死王の元で待て。」
鬼兵の一人が、地に伏した仲間へ最後の言葉を投げかけた。
「団長!」 「ミリア!」
リッケンとユーキの悲痛な叫びが重なった。
「あ~、慌てるんじゃないよ・・・癪だけどね、あいつの言うこと聞いといてよかったよ。」
むしり取るようにして、ズタズタになった甲冑を地に落とす。
中には、スロークとシンが王都へ行った時に従者たちが着ていた、アピール用のメイド服をリメイクした防護服を着こんでいた。
それは、ミスリルとスレッドスパイダーの糸で織りあげた服に、ミスリルの補強を施した戦闘服。
ただの鉄の鎧よりはるかに強固な防具だった。
緊急事態に使うようにと、二度目の敗北後にシンから渡されていたのだった。
「く・・・情報ではこんな伏兵はいなかったぞ、ゲラハッド。」
仲間へ最後の言葉を放った鬼兵が、ローブを脱ぎ捨てる。
それに従うように、他の鬼兵達もローブを脱ぎ捨てる。
最初にローブを脱ぎ捨てた鬼兵が、右腕を左肩の上に高くつき上げた。
「ひょうひゃく!」
(げっ!あのポーズって、スコーピオだ。)
突き上げた拳が光に包まれ、その光が全身を包むと、次の瞬間、サソリをモチーフにしたスーツに身を包んだ姿が現れた。
マシンライダーシリーズには、ライダー一人一人に決まった変身ポーズがある。
スコーピオのようにシンプルなものから、ダンスの一節のような動きのある物までバラエティに富んでいる。
「ひょうひゃく!」
(もう一人?あいつは蛇王だ。)
モブキャラである鬼兵と、主役級のライダーは全くの別物。
ユーキはとっさにマッチングを判断した。
「ミリアは最初に変身した敵を、そいつの主武器は剣、猛毒の突きに注意して!」
スコーピオの主武器は剣、ならばミリアが最適と判断したユーキは、ためらわずに指示を飛ばした。
「リッケンは僕と二人目を相手する、杖の先から毒液を飛ばしてくるから注意!
残りはアオン、ゴン、クマで対処!」
本来ならユーキはアオンたちを指揮して戦う方が高い効果を発揮するのだが、ライダーと鬼兵が連携するのは避けたかった。
かといって、二人目のライダー、もしくは4人の鬼兵をリッケン一人に任すわけにはいかない。
封印したモンスターによる補正と日々の努力によって、ユーキ自身も今のリッケンと並ぶ程度の実力を身に着けていた。
二人がかりで抑えるしかない。
「よろしく、隊長殿。」
即席タッグでライダーにどこまで通用するか、ユーキの中で難しい計算が始まっていた。
**
スコーピオの繰り出す斬撃をことごとく躱しながら、慎重に戦いを進めるミリア。
自分の欠点は二度の敗北で思い知らされた。
戦いが白熱するとつい自分を忘れて周囲への注意力が散漫になってしまう。
(一度目も二度目も、周囲への警戒を怠らなければ負けてない。)
二度目の敗北で自分を見つめ直したミリアは、戦いの差中でも自分を見失わないように自制することに勤めていた。
シンの拠点地下に接続されたカタオカのダンジョンでもそれを心がけて日々訓練を積んできていたが、実際のところまだうまくいってはいない。
まだ開放された階層が浅く、ほとんどのモンスターが格下であるため、稀に表れる”はぐれボス”と呼ばれる強敵の出現を待つしかないのだが、いつ現れるか分からないため、ミリアは未だに二回しか戦えていない。
結果は・・・2回とも反省することになってしまった。
最初の数手で、スコーピオが剣の訓練を受けた熟練者だと理解した。
しかも、その膂力はヒトのそれをはるかに凌駕している。
ガトリングの直撃を受けてしまったことが悔やまれる。
いかに優れた防具でも、放った者が反動で命を落とすような攻撃を至近距離でまともに受けてしまったことで、肋骨は複数個所にヒビが入っていた。
胸に痛みを感じる状態で強力な剣劇を受けられるか自信が無かったこともあり、ミリアは受けずにかわし、軽い攻撃で少しでもダメージが通りそうな個所を探るという、普段では考えられないほど消極的な戦いを余儀なくされていた。
結果的にはそれが良かった。
冷静に、淡々と作業を繰り返すような戦いではあるが、一撃貰えば終わってしまうという緊張感がミリアの神経を研ぎ澄ませてゆく。
これまでミリアは、強敵との戦いでは自分と敵以外は黒く塗りつぶされたような感覚の中で戦っていた。
集中すればするほど、体の動きよりもっと深く、筋肉の挙動まで認識できるほどに。
格下相手か、一対一で武器同士の戦いであればそれでよかった。
しかし、何でもありの実践では通用しない、ということを、忌々しい詐欺男(シン)との戦いで思い知らされてしまった。
が、どうすればいいのか分からないままでいた。
今、その答えに手が届きそうな感触があった。
高い緊張感のまま、いつもよりはるかに周囲の状況が、まるで俯瞰してみているかのように理解できる。
(なんだ、これ・・・こんな感覚ははじめてだ。)
初めて、敵の剣を剣で受けた。
剣同士が触れるか触れないかというタイミングで、担ぐように角度を変え、剣の腹を滑らせてスコーピオの斬撃を流すと、返す刃で脇から肩口へと切り上げた。
ギャリッ
いやな音が響き、効果無しと判断したミリアは後ずさって距離を取った。
(・・・このままじゃだめだ・・・こいつを切るにはもっと鋭く・・・それでもだめだ、この鎧の中にはさっきの鎧がある、それを切っても、中身がある・・・三度斬るか、諸共に切れるだけの威力がいる。)
この瞬間、ミリアの出した結論は、今の状態のまま、いつものように深く集中することだった。
視野を広く保ったまま、目の前に敵の一挙手一投足、その先へ。
激しい剣劇、胸の痛みに、玉のような汗が飛び散る。
無謀ともいえる相反する二つの集中。
一つにつなげたのは、ミリアの能力として取り込まれたゲームの影響だった。
いつもの、一人に対して深く集中する状態は、PVPを主軸に置くバステールオンラインによる力。
周囲を、まるで俯瞰するかのような集中は、ハーフビューの俯瞰状態で進める戦術ストラテジー、ファンタズマフォールによる力だ。
ミリアは、自身でも気が付かないうちに二つのゲームの能力を融合させた。
スコーピオの動きが、まるで突きでも放とうとしているような姿勢で一瞬止まった。
それは、スコーピオの必殺技、デッドエンドの発動姿勢。
ミリアの意識は、その動き、そこから放たれるであろう攻撃の軌道を正確に認識した。
禍々しい紫のオーラがスコーピオの剣から溢れる。
「ディエドィエンドオ!」
スコーピオの叫びと共に、弾丸のようにミリアめがけで突っ込んできた。
ミリアは躱さず、剣を立てて迎え撃つ。
ギャリィイッ
立てた剣を使って、スコーピオの突きを左から右に弾く。
全身に激しい衝撃を受けながら、歯を食いしばって堪えたミリアは体を右回転させ、遠心力を乗せた渾身の一撃を、勢い余って通り過ぎようとしているスコーピオの頭に叩き込んだ。
ガックリと膝をついたミリアは、激痛に顔をしかめた。
どうやらヒビだけでは済まなくなったらしい。
震える手で小瓶に入った液体を飲む。
残念ながら、シンから配給されたハイポーションは即時効果が出るタイプのものではない。
「わるいね、チョット、時間貰うよ。」
スーツが弾け飛ぶ中、当頭部を真っ二つに切り裂かれた男が地に伏す横で、ミリアはそう絞り出すのがやっとだった。
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「くそ!情報と違いすぎるぞ。」
警戒すべきは、ターゲットが使役する魔物であって、護衛もターゲット本人も脅威にはならないはずだった。
(何が魔物はせいぜいがグレイウルフ程度、オーガニィオでも十分対処可能な相手、だ!)
上級兵2名を含む7人態勢は過剰戦力と言えるほど、万が一にも敗北はありえないはずだった。
それなのに、彼らの相手はグレイウルフどころではない。
見たこともない巨大な狼に、剣も銃も通じない凶悪な熊。
さらに、少しでも隙を見せれば恐ろしいほどの精度で矢を放つゴブリン。
「ぎぐぇあぁあぁぁ!」
狼にスーツごとかみ砕かれたラトの断末魔の叫びに、ケトは一瞬気を取られた。
次の瞬間、肩に強烈な痛み。
ゴブリンの矢が、スーツの可動部に突き刺さっていた。
(くそ!なんでただの矢がスーツを貫通してんだよ!)
右足がとられ、真後ろに倒れたケトの目には、ふくらはぎから下が無い自分の右足が見えた。
「あぁ・・・やめげぷっ」
命乞いも言い切らぬうちに、狼の巨大な爪が胸に突き刺さり、ケトの命をあっさりと奪った。
下天の構成は、上級兵、専従兵、中級兵、下級兵、従卒、訓練兵からなる。
教会の深奥、封魔の楔(くさび)に捕らわれた悪魔から奪った力を、どこまで使えるかが等級を分ける。
と、されている。
スーツや武器への適性は信仰心によるとされ、枢機卿から下賜されていた。
最上位、”R"と呼ばれるスーツを扱える者が上級兵、”UC"や”C"と呼ばれるスーツを扱え、さらに特殊な武器を扱える者が中級兵、”C"のスーツのみ扱える者が下級兵に充てられ、どれも使えないものが従卒、適性はあるがまだ扱うまでに至っていないものが訓練兵に配属される。
スーツは扱えなくとも、特殊な能力を扱えるようになる”スゥキィルカード”を扱えるものは、専従兵として能力に見合った活動に専従する。
ラ―ナやシータ、ムデカたちが専従兵にあたる。
今回の作戦に投入された兵は、現在別の任務に就いていない下級兵以上の全戦力だった。
敵の初撃で中級兵だったミランがスーツを失い、一矢報いるべき攻撃で死王の元へ旅立った。
スーツ無しで特殊武器を使った代償だが、それでも敵の命を奪うことはできず、その敵は今、上級兵と剣で戦っている。
ラトとケトもあっさり殺され、下級兵二人ではもう、戦いにすらならない。
元々信仰心の薄い下級兵のリトは、どうやって生き残るかを考えていた。
必死に抵抗しているルトも、じきに死ぬだろう。
あからさまに命乞いをすれば、戦いの後上級兵に粛清されるに違いない。
いや、ひょっとすると上級兵たちも破れるかもしれない、そんな思いが、彼の決断を妨げた。
(怪我をして意識を失っているフリをすれば・・・いや、そんなことをしてもきっと殺される。)
決断しきれぬリトは、首に激痛を感じた瞬間、自らの死を後悔とともに悟った。
ゴンの放った矢が、リトの首を射抜いていたのだ。
**
ミリアとアオンたちが勝利した。
戦いの中、ユーキは正確に周囲の状況を理解していた。
ユーキとリッケンが対峙する蛇王は、お世辞にも戦闘巧者ではないようだ。
たいていの相手は、まさか杖から毒液が飛び出すとは思わず、モロにくらって命を落とすのだろうが、それさえ分かっていれば対処は可能だ。
杖の正面に立たなければいいだけなのだから。
蛇王の装着者は、初見殺しに胡坐をかいて自らを鍛えてこなかったと思える。
身体能力はほぼ互角、技量はユーキとリッケンの方が上、だが、決定打に欠けた。
二人では、硬い蛇王のスーツにダメージを与えることができないでいた。
鬼兵のスーツと違い、ライダーのスーツに弱点は無い。
関節内側の可動部ですら刃が通らない。
(アオンの牙でなら・・・ダメだ、ガブッとやった隙に毒で反撃されたら・・・)
ミリアはまだ復帰までかかりそうだった。
いくらシンが提供した装備でも、あのガトリングをもろに食らって平気なはずはなかった。
「アオン、ゴン、クマは牽制に徹しろ、毒に細心の注意を!」
ユーキは素早く指示を飛ばすと、スキル”激励”を発動させた。
召喚しているモンスターたちの防御力と抵抗力を上げるスキルなのだが、ユーキを中心とする半径10m程の範囲内でのみ効果を発揮するため、共に行動している時しか使えないのが難点だ。
ミリアの復帰を待ちつつ蛇王を消耗させる戦い。
アオンたちの参戦でユーキにもかなり余裕ができた。
高速で近づくインプに気が付く程度に。
「何かあったの?」
傍らまで来たインプに、小声で問うユーキ。
「各地で接敵、敵総数は推定で30から35、ライアー様3体撃破、敵能力はマシンライダー、撃破後、死体よりカード確保を最優先とのことです。
カード、及び死体回収は我らが行います。」
「こちらがそのカードです。」
報告とは別のインプが、2枚のカードをユーキに手渡した。
(え?こんなカードを使うライダーなんて・・・いや、違う、これはゲームの力か・・・そっちにも手を付けておくべきだったな・・・でも、もしかすると。)
ユーキは、手渡されたうちの一枚、ガトリングの絵が描かれたカードを取り上げると、なんとなしに魔力を流してみた。
急に右腕に重みを感じ。
「なるほど、そういうゲームなのか。」
ユーキは、右腕に装着されたガトリングを蛇王に向けた。
「みんな下がれ!」
そう叫ぶと、全身に力を入れて衝撃に備え、指にかかる引き金を引いた。
ギュギュギュギュギュン!
強烈な反動を何とか堪えて撃ち続ける。
撃ち尽くした時、ユーキの目の前にはスーツを失い、血まみれになった青年が膝をついた姿勢でユーキを睨みつけていた。
「おのれ・・・じ邪教徒が・・・クルーデオの力、を・・・。」
その言葉を最後に男は地に伏した。
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