31 / 59
キノコ狩りの悲(喜)劇
しおりを挟む
暗闇の森で迷うのは避けたいので、夕陽が沈むかなり前には結界の家に帰宅した。
とりあえずグリーンスライムを倒した後も湖の周りを探り、その日は薬草30本、毒消15本、ツノウサギ4匹、スライム5匹、グリーンスライム1匹、オオトカゲ1匹という成果だった。
少し休憩すると街に行きエーリカの所へ向かうことにした。
いつも通り、エーリカの客間で色々なものを眺めていると、見慣れないキノコがあるのを見たところでエーリカがあくびをしながら、やってきた。
「今日はこんだけ取れたぜ!」ツッコは今日の成果の薬草と毒消草を机に出し機嫌良さげに笑った。
「西の森での採集は順調ってとこね。じゃあ、以前言ってたキノコの話をするわ」エーリカは薬草類を確認すると、さっき見たキノコを机の上においた。
「キノコは同じようなものが多いから、見分けがつきにくいんだけど、この8種類ならあなた達でもわかるはずよ。そのうち5種類のキノコなら買い取るわ。残りは食用だから、時々なら買い取ってもいいけど、まあ自分たちで食べたら美味しいと思うわ。それ以外は触ったりしただけでも危ないものもあるから絶対に触らないでね」エーリカは3人の顔を見ながら続ける。
「そういや細長い三角錐みたいな赤いキノコみたけど、あれは毒キノコなのか」ツッコは以前見たキノコを聞いてみた。
「あ~それは、猛毒ね。触ったら危なかったわね。だから知らないキノコは触らないように言ったでしょ」エーリカは当然という顔で言った。
「ボッケ!てっめえ、やっぱり俺が悲惨になるとこだったじゃねえか!」ツッコはボッケを睨んだ。
「ああ、ええっと!エーリカさん、これどれが一番買取金額高いんですか?」しかしボッケはツッコの怒声を無理やり無視して話題を変えるとツッコも気になったのか不機嫌ながらも黙ることとなった。
「そうねえ...」エーリカの専門的な話が続き、キノコは3つのグループに分けられた。4種類は麻痺、睡眠、石化、混乱などの異常を治す薬。1種類は睡眠薬となるもの。残りの3種類は食用だった。
そして買取額は10本あたり銅貨で麻痺は20枚、睡眠は10枚、石化は90枚、混乱は40枚、睡眠薬は30枚、残りの食用は全て10枚だった。さらに採集の難しさは値段の高さで決まり、あまり生えていない上に時期もばらばらで探すのは、骨が折れるとのことだった。そのせいで、一部は取れない時期のものなのか干からびていた。
「あと植物の根っこみたいなとこは取ってこなくていいから、ちぎるか、ナイフで切ってとってきてね、次生えてこなくなったら、あなた達も嫌でしょ?」最後にエーリカはしっかり念押しをするとサンプルに一つづつキノコをくれた。
「これからは、キノコ鍋も食べれるようになりそうだね。それに、もっと生活も楽になるかもね」ボッケは嬉しそうだ。
「そうだな、西の森は俺たちの生活を、やっと安定させてくれるのかも知れねえな」ツッコも感慨深い。
「それって取らぬ狸の皮算用とかいうんじゃないの?あとそれ食べたらダメだからね」アマリの言葉にため息をつく2人だった。
そんなことを言いながら、ギルドで換金してから結界の家に帰ることになった。
全員で夕食を取ったあと、キノコを眺めながら話し合いが行われた。
「なんか、あれだけキノコの話聞いてたら、食べたくなってきちゃったよ!明日は、きのこ狩りだね」ボッケはしいたけっぽいキノコを見ながらつぶやいた。
「まあ、お粥の味もよくなりそうだしな、楽しみだな」ツッコも白色のマッシュルームのようなキノコを見ながらつぶやいた。
「とりあえず、紙に特徴と絵を書いとくね。スマホあれば楽なのにな...」アマリはペンで紙に簡単な説明と絵を書き出した。ドゥエンデは、お手玉の椅子にまたがって眠そうに頭を揺らしていた。3人は顔を見合わせ苦笑し、夕食でお腹も膨れていたこともあり、ほどなく眠りについた。
翌日も雲ひとつない快晴で気分よく、きのこ狩り優先の採集を始めることとなった。
結界を出て森に入ると、沈み込む土の柔らかさと、独特の匂いを感じ警戒しつつ探索を始める。前日エーリカにキノコは木や、倒木や切り株などに生えやすいと聞いていたので、重点的に探した。
「ねえこれ、食用のキノコじゃないかな」
ボッケは朽木に生えていたキノコを指さした。
「待てよ、このサンプルと比べて...同じだな」
ツッコも確認してキノコを採取した。
「同じとこに、結構生えてるね」アマリも見ると8本ぐらい生えていた。
さらに調べ回り、ツッコが倒木を裏返すと薬になるキノコを1本だけ発見した。
「なんだぁ、さっきの食用と違って、こいつらは1本ずつかよ」
ツッコは見つけた喜びから一気に嫌そうな顔になった。
「確か希少だから買取も高いって言ってたよ。ツッコの運のなさも希少だし、ある意味、運命の出会いだね」ボッケはしみじみいうと背後の殺気を感じ逃げ出した。
「お兄ちゃんたち、真面目にって言ったでしょ!」「マジメ イッタデショ」冷たい目で怒るアマリと楽しそうなドゥエンデの声に、おとなしくなる2人だった。
「アマリが僕たち以外でも、この声で話してくれたらなあ」ボッケは笑顔でツッコに耳打ちした。
「お前のバカさは置いといて。まあ俺にも言えるようになったし、成長してるよ」ツッコもボッケに耳打ちして笑顔になった。
「もう!まだ、何か言ってるの!」アマリの迫力にビビる2人であった。アマリからすれば、ふざけて毎回走り出す2人に呆れていたのだが。
その後も、キノコを優先的に探した結果この日の結果は睡眠状態を治すキノコ18本、睡眠薬になるキノコ17本、食用キノコ28本、薬草31本、毒消し草16本、ツノウサギ1匹、オオトカゲ3匹で報酬は銅貨374枚だった。
結局、探した場所か時期的に問題があったようで食用以外のキノコは2種類しか取ることができなかった。
なお食用キノコ10本はエーリカが「私、キノコ好きだから時々食べたくなるのよ」と言って買ってくれた。
「あと、キノコは干して食べると、保存もきくし美味しくなるからおすすめよ」と普段より前のめりで話していた。
「エーリカさんが言ってたから、キノコ鍋はやめるか?」ツッコが言うと。
「それは今度の時でいいよ、今日絶対食べようよ、もういつもの塩味だけは飽きたよ」ボッケは即座に反論した。
「私もすぐ食べたいよ。干すのは、いつか多く取れた時でいいと思う」アマリも両手を握って決意は硬そうだ。兄妹揃って食い意地が張っていた。
「そうだな、俺も同意見だ。じゃあやるか!キノコパーティー!」ツッコの号令で調理が始まった。結果的にキノコの串焼きに塩をつけたものとお粥にキノコを入れただけという適当な料理だが、3人にとってはご馳走だった。
「「「いただきます!」」」「イタ ダキマス」
全員言うや否や一心不乱に食べ出した。
「これ、うめえぞ、お粥もいい味出てるじゃねえか」
ツッコは口にかっこみながら言った。
「この串焼きも塩だけでも、ものすごいいい味だし、食感も最高だよ」
ボッケは最初は目を瞑り味を噛み締めたが、そこからは早かった。
「これから絶対キノコは必要だよ、これ本当に美味しいよぉ」
アマリも最初は美味しさに感動していたが、食べるのは止まらないようだ。
ドゥエンデは串焼きのキノコを口いっぱいにかぶりつき、夢中で食べ進んでいた。
瞬く間に全員が全てを空にしてしまった。
「キノコ優先でとると、儲けがあんまねえが...これはキノコじゃねえ!希望だったんだな」腹の膨れたツッコはいい顔をして言った。
「僕たちはキノコをとりにきたんだよ、西の森に!これが運命なんだね」
ボッケも乗っかった。2人はどこか遠くを見ていた。
「お兄ちゃん達がさらに、バカになるぐらい美味しいのもわかるよ」
アマリはにっこり笑うと。2人は行き先を失い途方に暮れ、ドゥエンデは、お手玉の椅子抱きしめるように寝息を立てていた。
とりあえずグリーンスライムを倒した後も湖の周りを探り、その日は薬草30本、毒消15本、ツノウサギ4匹、スライム5匹、グリーンスライム1匹、オオトカゲ1匹という成果だった。
少し休憩すると街に行きエーリカの所へ向かうことにした。
いつも通り、エーリカの客間で色々なものを眺めていると、見慣れないキノコがあるのを見たところでエーリカがあくびをしながら、やってきた。
「今日はこんだけ取れたぜ!」ツッコは今日の成果の薬草と毒消草を机に出し機嫌良さげに笑った。
「西の森での採集は順調ってとこね。じゃあ、以前言ってたキノコの話をするわ」エーリカは薬草類を確認すると、さっき見たキノコを机の上においた。
「キノコは同じようなものが多いから、見分けがつきにくいんだけど、この8種類ならあなた達でもわかるはずよ。そのうち5種類のキノコなら買い取るわ。残りは食用だから、時々なら買い取ってもいいけど、まあ自分たちで食べたら美味しいと思うわ。それ以外は触ったりしただけでも危ないものもあるから絶対に触らないでね」エーリカは3人の顔を見ながら続ける。
「そういや細長い三角錐みたいな赤いキノコみたけど、あれは毒キノコなのか」ツッコは以前見たキノコを聞いてみた。
「あ~それは、猛毒ね。触ったら危なかったわね。だから知らないキノコは触らないように言ったでしょ」エーリカは当然という顔で言った。
「ボッケ!てっめえ、やっぱり俺が悲惨になるとこだったじゃねえか!」ツッコはボッケを睨んだ。
「ああ、ええっと!エーリカさん、これどれが一番買取金額高いんですか?」しかしボッケはツッコの怒声を無理やり無視して話題を変えるとツッコも気になったのか不機嫌ながらも黙ることとなった。
「そうねえ...」エーリカの専門的な話が続き、キノコは3つのグループに分けられた。4種類は麻痺、睡眠、石化、混乱などの異常を治す薬。1種類は睡眠薬となるもの。残りの3種類は食用だった。
そして買取額は10本あたり銅貨で麻痺は20枚、睡眠は10枚、石化は90枚、混乱は40枚、睡眠薬は30枚、残りの食用は全て10枚だった。さらに採集の難しさは値段の高さで決まり、あまり生えていない上に時期もばらばらで探すのは、骨が折れるとのことだった。そのせいで、一部は取れない時期のものなのか干からびていた。
「あと植物の根っこみたいなとこは取ってこなくていいから、ちぎるか、ナイフで切ってとってきてね、次生えてこなくなったら、あなた達も嫌でしょ?」最後にエーリカはしっかり念押しをするとサンプルに一つづつキノコをくれた。
「これからは、キノコ鍋も食べれるようになりそうだね。それに、もっと生活も楽になるかもね」ボッケは嬉しそうだ。
「そうだな、西の森は俺たちの生活を、やっと安定させてくれるのかも知れねえな」ツッコも感慨深い。
「それって取らぬ狸の皮算用とかいうんじゃないの?あとそれ食べたらダメだからね」アマリの言葉にため息をつく2人だった。
そんなことを言いながら、ギルドで換金してから結界の家に帰ることになった。
全員で夕食を取ったあと、キノコを眺めながら話し合いが行われた。
「なんか、あれだけキノコの話聞いてたら、食べたくなってきちゃったよ!明日は、きのこ狩りだね」ボッケはしいたけっぽいキノコを見ながらつぶやいた。
「まあ、お粥の味もよくなりそうだしな、楽しみだな」ツッコも白色のマッシュルームのようなキノコを見ながらつぶやいた。
「とりあえず、紙に特徴と絵を書いとくね。スマホあれば楽なのにな...」アマリはペンで紙に簡単な説明と絵を書き出した。ドゥエンデは、お手玉の椅子にまたがって眠そうに頭を揺らしていた。3人は顔を見合わせ苦笑し、夕食でお腹も膨れていたこともあり、ほどなく眠りについた。
翌日も雲ひとつない快晴で気分よく、きのこ狩り優先の採集を始めることとなった。
結界を出て森に入ると、沈み込む土の柔らかさと、独特の匂いを感じ警戒しつつ探索を始める。前日エーリカにキノコは木や、倒木や切り株などに生えやすいと聞いていたので、重点的に探した。
「ねえこれ、食用のキノコじゃないかな」
ボッケは朽木に生えていたキノコを指さした。
「待てよ、このサンプルと比べて...同じだな」
ツッコも確認してキノコを採取した。
「同じとこに、結構生えてるね」アマリも見ると8本ぐらい生えていた。
さらに調べ回り、ツッコが倒木を裏返すと薬になるキノコを1本だけ発見した。
「なんだぁ、さっきの食用と違って、こいつらは1本ずつかよ」
ツッコは見つけた喜びから一気に嫌そうな顔になった。
「確か希少だから買取も高いって言ってたよ。ツッコの運のなさも希少だし、ある意味、運命の出会いだね」ボッケはしみじみいうと背後の殺気を感じ逃げ出した。
「お兄ちゃんたち、真面目にって言ったでしょ!」「マジメ イッタデショ」冷たい目で怒るアマリと楽しそうなドゥエンデの声に、おとなしくなる2人だった。
「アマリが僕たち以外でも、この声で話してくれたらなあ」ボッケは笑顔でツッコに耳打ちした。
「お前のバカさは置いといて。まあ俺にも言えるようになったし、成長してるよ」ツッコもボッケに耳打ちして笑顔になった。
「もう!まだ、何か言ってるの!」アマリの迫力にビビる2人であった。アマリからすれば、ふざけて毎回走り出す2人に呆れていたのだが。
その後も、キノコを優先的に探した結果この日の結果は睡眠状態を治すキノコ18本、睡眠薬になるキノコ17本、食用キノコ28本、薬草31本、毒消し草16本、ツノウサギ1匹、オオトカゲ3匹で報酬は銅貨374枚だった。
結局、探した場所か時期的に問題があったようで食用以外のキノコは2種類しか取ることができなかった。
なお食用キノコ10本はエーリカが「私、キノコ好きだから時々食べたくなるのよ」と言って買ってくれた。
「あと、キノコは干して食べると、保存もきくし美味しくなるからおすすめよ」と普段より前のめりで話していた。
「エーリカさんが言ってたから、キノコ鍋はやめるか?」ツッコが言うと。
「それは今度の時でいいよ、今日絶対食べようよ、もういつもの塩味だけは飽きたよ」ボッケは即座に反論した。
「私もすぐ食べたいよ。干すのは、いつか多く取れた時でいいと思う」アマリも両手を握って決意は硬そうだ。兄妹揃って食い意地が張っていた。
「そうだな、俺も同意見だ。じゃあやるか!キノコパーティー!」ツッコの号令で調理が始まった。結果的にキノコの串焼きに塩をつけたものとお粥にキノコを入れただけという適当な料理だが、3人にとってはご馳走だった。
「「「いただきます!」」」「イタ ダキマス」
全員言うや否や一心不乱に食べ出した。
「これ、うめえぞ、お粥もいい味出てるじゃねえか」
ツッコは口にかっこみながら言った。
「この串焼きも塩だけでも、ものすごいいい味だし、食感も最高だよ」
ボッケは最初は目を瞑り味を噛み締めたが、そこからは早かった。
「これから絶対キノコは必要だよ、これ本当に美味しいよぉ」
アマリも最初は美味しさに感動していたが、食べるのは止まらないようだ。
ドゥエンデは串焼きのキノコを口いっぱいにかぶりつき、夢中で食べ進んでいた。
瞬く間に全員が全てを空にしてしまった。
「キノコ優先でとると、儲けがあんまねえが...これはキノコじゃねえ!希望だったんだな」腹の膨れたツッコはいい顔をして言った。
「僕たちはキノコをとりにきたんだよ、西の森に!これが運命なんだね」
ボッケも乗っかった。2人はどこか遠くを見ていた。
「お兄ちゃん達がさらに、バカになるぐらい美味しいのもわかるよ」
アマリはにっこり笑うと。2人は行き先を失い途方に暮れ、ドゥエンデは、お手玉の椅子抱きしめるように寝息を立てていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる