殿下と僕のお話

まっちゃこ

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囲われる①

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泣き止まない僕をあやす様に優しくキスの雨が降ってきた

しゃくりをあげていたけど、首筋にされるとくすぐったくて笑ってしまう

するとディーンはそこで笑みを深め…キツく吸った

甘い痛みを伴って何度かキスを落とす

「やっとエリィに僕の証を付けれた…」

嬉しそうに撫でながら呟く


「…僕も付けたい。ディーンと絶対離れない強さが欲しい」

これから色々頑張らなきゃいけないし、やっぱり僕なんてって思いは消えなくてすごく怖い

けど、彼が本当に嬉しそうに笑うから…僕もディーンを守る覚悟が欲しかった

「ふふっもちろん、みんなに僕はエリィのものだって分からせてあげてよ」

ボタンを開けて襟を軽く開くディーンは本当に僕でいいのか戸惑ってしまうくらい…雄の色気が滴っていた

そっと彼の首筋に顔を寄せると、いつもの香りがした

香水と彼自身の香りが混ざり…とても落ち着く

吸い寄せられるように顔を近づけ…ジュッと肌を吸った

離すと思った以上に薄くて、戸惑ったのが嘘のように僕は上から何回も跡を重ねた

紅く色づき思い通りの証を残すと、満足して離れる

ああ…僕のって分かるだけでこんなに安心して自信が湧いてくるんだ…

無意識に自慢げな笑みを浮かべた



…あれ?でもちょっと広がりすぎかな?絶対見えちゃうよね…僕だけ分かれば良かったんだけどな…

集中してて全然気がつかなかった…

謝ろうと顔を上げると、何かを堪えるように目を細める彼と目が合う

「ごめー「もう無理」

首の後ろに手が回りグッと引き寄せられた

「んっ…んぅ!!」

ぬるりと舌が入ってきて僕のを絡めとりキツく吸われた

呼吸さえも奪うような激しいキス

「んんっ…ぷはぁ!…はぁ…」

少し離れた瞬間に目一杯空気を吸い込む

僕とディーンの間は銀の糸で結ばれていた

「かわいい…鼻で呼吸すればずっとできるよ」

僕の口から垂れた唾液を掬い舐め取るとそのまま僕の耳を舐めてくる

くちゅっ…ぴちゃっ…といやらしい音が鼓膜に響いてくる

「ひぁっ…んぅ…それやだぁ」

「いや?ふふっ…でも力が抜けてきたよ…可愛く鳴いて、エリィ」

「あぁっやだぁ…だめぇ…」

ディーンはそのまま僕の首筋を舐め、器用に片手で僕のボタンを外していく

その手を掴んだ

「んっ…ディーン!だめ!こういうのは…ちゃんとしてからがいい…」

「嫌い?」

「嫌…じゃないし…すごく…気持ちいい…けど…やっぱりこのまま進んじゃうのはダメだと思う」

色々ありすぎて忘れてたけど、学校があるし、ディーンもお仕事があるはずだよね…時計ないけど今何時なんだろ…

「僕帰らなきゃ…この事はまたゆっくり話そ…?」

そう言って起き上がろうとすると肩を押されてまたシーツに逆戻りした

「エリィは帰さないよ」

ディーンは扇状的に唇を舐めながら、僕の頬を撫でてくる

「でも、僕学校も…家にも何も言ってないし」

「エリィは裏庭で倒れちゃって、詳しく検査が必要だからしばらく王室で休養を取るって学校に伝えてあるし、お家にも僕との婚約準備って伝えてあるよ」

「えっでも…ディーンのご家族は…」

「エリィのお母様もパーティーまで2週間を切ってるから僕のパートナーとしてのマナーをちゃんと教えたいんですって言ったら快諾してくれたよ。父にも許可をもらってエリィの成人パーティーで公表することも了承済みだ」






「エリィと離れることに耐えられなくて、色々頑張ったんだよ?…だから、エリィはずっとここで僕に愛されてね」
















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