わたしといもうと

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うりゃあ!

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私の名前は芹田静香。柔道部に所属している女子。

「うりゃぁ!」

柔道の修行をしているわたしは「うりゃぁ!」という声を出しながら
右腕を前の一点に向かって出す。

「お姉ちゃん、すごい!」

観覧席からお姉ちゃんと言っているのは妹の沙耶。

「沙耶来てたの、気づかなかったよ」

わたしは近くのタオルの手に取り沙耶の元に歩く。

「お姉ちゃん、柔道部でこういうのしてたんだね」

沙耶は美術部出身でわたしよりもイラストを描くのがうまい。

「沙耶、美術部どうしたの?」

沙耶は口に手を当てながら笑った。

「もうお姉ちゃんったら、もう美術部の部活の時間は終わってるって」

部活の時間は終わってるって?わたしは近くの時計を見ると部活の時間は終わっていた。

「あれ?もう部活の時間終わってんじゃん」

沙耶は立ち上がり、わたしの前に立つ。

「お姉ちゃん気づかないだもん。でもすごいかっこよかったよ」

わたしは沙耶の言葉に照れてしまった。

「かっこ良くなんかないわよ、だって黒帯じゃないし」

沙耶はポケットからハンカチを取り出す。

「それにしてもここ暑いよね、エアコン入ってる?」

そうか、ここの部屋が暑いのは部活時間終わったからか。

「たぶん部活の時間終わってるから消したのかも」

わたしは沙耶と共に部屋の出口に歩いた。

「お姉ちゃん、帰りパフェでも食べない?」

沙耶は優しい笑顔見せる。

「週末だし何か冷たくて甘い物でも食べようか」

わたしたちはパフェを食べることにした。
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