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連載
番外編 花売りゴブリン、ではなくクエスト
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「ゴブー、ゴブー……」
寒い夜、一体のゴブリンが籠に入った花を売ろうと、通り過ぎる人々へ悲し気な声で花を差し出していた。
しかし、足を止める人はいない。だがそれでも項垂れることなく、ゴブリンは花を売ろうと必死に訴えかけていた。
「ゴブー、ゴブゴブー」
と、いうことを想像しながら花を売るゴビーを見ていた。まさか本当にこんなことをする日が来るとは思っていなかったが、生きている間に花を売る日もあるものだろう。
ちなみに少し離れたところには、こちらへなんとも言えない顔を向けている人がいた。
「また変なことをしています……」
「あれは近づくのに勇気がいるよね」
お前に言われたくない、と思いつつも二人へ目は向けない。今、俺たちは助けを求めている悲しい花売りでなくてはならないからだ。
誰も買ってくれないこと数分。ふと一人の男性がゴビーの前で足を止めた。
「やぁ美しいお嬢さん。こんな寒い夜更けにどうしました?」
「ゴブー……」
ちなみに全く寒くはない。だがシチュエーションを大事にしたいので、これでいいのだ。
ゴビーへ話しかける紳士ことカイルさんは、恐らく分かっていないだろうが深く頷き、お金を差し出した。
「分かった、なら僕が全部買おう。……そうだ! うちに来れば温かいスープもある。ぜひ寄って行ってくれたまえ」
ノリノリである。しかし、このまま終わらせることはできない。出番が来たなと、俺はゴビーたちへ近づいた。
足をガニ股にし、下から睨め上げるような歩き方。自分でいうのもあれだが、中々うまくできていると思う。
「おいおい、兄ちゃん。うちの子をなーに口説いてくれてんだ? あぁ!?」
「き、君は一体なんだ? 僕はただ可哀想なゴブリンへ手を差し伸べようと……」
「じゃかぁしいわボケェ! そいつには今日中に花を千本売ってもらわないとあかんのや! 連れて行きたいなら残りも全部買ってかんかい!」
ふっ、完璧だ。いつの間にかできていた人だかりも、足を止め動向を観察している。
どうよ! とアリスさんたちを見た。
「センスが古いですね」
「あははっ! おもしろーい!」
ふ、古いだと!? ぬぐぐ、かなりいい脚本だと思ったのに……というか、よく見たら周囲の人たちも失笑気味じゃないか! おかしい、一体なにがいけなかったのだろうか。
しかし、ここまで来たら退くこともできない。恥ずかしさで顔を赤くしながらも、俺はカイルさんを睨みつけた。
「ど、どうするんですか! 買うのか買わないのかハッキリしてください!」
「ヴンダーくん、素が出ているよ」
「ゴブゴブ」
「そこは流してください!」
俺一人辱められているように感じている中、カイルさんがこほんと一つ咳払いをした。どうやら気を取り直したらしい。
彼の表情がキリッとし、黄色い声援が上がる。さすがと思う反面、羨ましい妬ましいと思ったことは当たり前のことだった。
「分かった、買おうじゃないか! ……しかし、一人で全てを買えるほどのお金を持っていない。誰か! 誰か一緒に花を買ってくれないか! この可哀想なゴブリンを救うために、手を差し伸べてほしい!」
よし、そろそろこの小芝居も終わりだ。後は「そんなやつがおるわけないやろ!」と一括するだけ。そう思っていたのだが、言う前に周囲の人たちが笑いながら近づいてきた。
一本、また一本と売れていく。元手はタダなのにと思うが、芝居への見物料といったところだろう。そして瞬く間に全ての花が売れ、俺たちは大量の小銭を手に入れた。
「いえーい」
「ゴブー」
「いえーい」
「やったー」
四人でハイタッチをする。先ほどまでお金を集めていた少女は、屈託のない笑顔を向けてくれた。
そして小芝居が終わったところでようやく近づく気になったのか。二人が俺たちの元へと近寄って来た。
「それで、一体さっきのはなんだったんですか?」
「いやー、実は学校の壁が壊れたらしくてさ。寄付金集めに頑張ってみたんだ」
「うぅっ、良かったよ。ゴビーはこれで売られないで済むんだね。変なおっさんに、毎日割れた壺を片付けさせられたりはしないんだね」
芝居だと言っているのに、ポワンは泣いていた。感極まった、というやつだろうか。感受性の豊かなやつだ。
話が終わり納得してくれたのか、俺たちは全員で少女の学校へと向かうことにした。今さらながらだが、少女の名前はカンカン。パンダみたいな名前をした、前に財布を落とした少女だ。
途中で資材を買い揃え、学校へと辿り着く。後は直すだけなのでもう一歩だ。
「それにしても、このクエストは中々厄介だったね。お金は戦う以外の方法で稼ぎ、学校を修繕せよ、とは予想外だったよ」
「えぇ、ですがうまくお金を稼げて――」
「これクエストだったんですか!?」
アリスさんが驚いた声を出す。いや、クエストじゃなければなんだというのか。まさかなんの目的もなく、ただ芝居をし少女を助けようとしてたとでも? ははっ、そんなまさか。
と伝えたのだが、ゴビーとアリスさんは俺のことを躊躇わず指差していた。た、確かに財布を落としたカンカンを助けたね、うん。
なにはともあれ、俺たちは学校の修繕を始めた。
足の折れた椅子を直し、板の壊れた机を直す。まさかゲームの中で大工作業をやるとは思っていなかったが、これはこれで悪くないものだ。
……しかし、人手が足りない。ゲームなので素材を合わせトンカチで叩けば直っていくのだが、壊れている箇所が多すぎる。もしかして、これは複数で挑むべきクエストだったんじゃないか?
このままでは数日かかってしまう。仕方ないと言えばそれまでなのだが、なにか良い手はないものだろうか。
悩んでいると、アリスさんが俺の肩を叩いた。
「ヴンダーさん、人を集めませんか? 調べたところ、同じクエストを受けてもらえば報酬は全員一律もらえるらしいです」
「なるほど、それはいい手だね。……でも、どうやって集める?」
掲示板にでも書き込んでみるのかな? と思っていたのだが、彼女は笑顔で先ほどまでゴビーが被っていた、ボロい布を見せた。
まさか、まさかだが……。
「もう一公演お願いしますね!」
「ご、ご冗談を……」
「よーし! 次はあたしが花売り少女をやるね!」
「まじかよ」
やる気満々なポワンへ引きずられ、俺はまた広場へ戻ることになった。
今回の演劇名は花売りのポワン。ただ名前をつけただけじゃねぇかと言ってやりたかった。
「お花を、お花を買ってくださーい」
そこへゴビーが現れる。
「ゴーブゴブゴブゴブ!」
「え? 全部買ってくれるの? ありがとー!」
悲しそうな素振りが一切見えない。しかし、終わった後にクエストの話をしたら数人が学校へと向かってくれた。もう最初から普通に頼めばいいんじゃないだろうか……。
そして第三公演。花売りのアリスが始まった。みんなただ楽しんでいる気だけに見えるが、まぁいいのかな。
「……お花を、お花を買ってください。この花が全部売れないと、お腹のポッコリした四十代の貴族に身を売らなければなりません。そして毎晩毎晩この体を弄ばれ、しまいには――」
「はいストップ! そこまでだ! お花は全部俺が買おう! だからそのリアルな感じやめよう!?」
お花を買う役だった俺は予定よりも早く割って入り、すぐさま花の入った籠を取り上げた。
しかし、アリスさんの演技は様になっていたと思う。だからこそ、ポワンみたいに感受性豊かなやつらが反応してしまっていた。
「おいおい、お前まさか、そのシスターさんを……」
「いえ、誤解です。ただの芝居ですから!」
「ひどいやつだ、人を売って金を稼ごうなんてやつがいるとは思わなかった」
「ゴ、ゴブ……」
なんかやばい空気だ。というか、どうしてそんな簡単に信じてしまうのだろう。演技だよ演技! ただの芝居だから!
俺とゴビーは両手を振り、違う違うとアピールしていたのだが、気付けば囲まれている。絶体絶命、ってやつはこういうことを言うのだろう。
だが人混みを縫って俺たちの前へアリスさんが現れる。その顔は険しく怒っているように見えた。
全員を睨みつけた後、アリスさんはスーッと息を吸い、一気に捲し立てた。
「違います! 誤解です! 今のは芝居で、ヴンダーさんは友達です! 本当です! 最初から親切にしてもらっています! もし信じられないのなら、学校へ行ってください。そこでクエストを進めていますから! ついでにクエストも受けてくださいね!」
シスターに言われると人は弱いのだろうか。そこまで言うのなら、といった感じに一同は学校へと移動を始めた。。
うん、なにはともあれクエストは達成できそうだ。ホッとし、俺はアリスさんへ礼を述べた。
「ありがとう、助かったよ」
「ヴンダーさんは別に悪いことをしていませんからね。それなのにあの人たちひどいです!」
「ゴブゴブ!」
まぁまぁ、と二人を宥める。ゴビーは俺と一緒にボコられる直前だったわけだが、怒ってくれるのはありがたいことだしいいだろう。
しかし、友達か。ゲーム内で友達を作ることは不思議ではなく、むしろ趣味の近い相手を見つけられる、という意味では当たり前のことだろう。同じゲームをやっているわけだからね。
俺は少し恥ずかしさを感じつつ、アリスさんへ手を出した。
「その、これからも友達としてよろしく」
「……はい!」
「ゴブー!」
三人で代わる代わる握手をする。こういうのもMMOの醍醐味だ、と俺たちは笑った。
そして学校へと戻り、他の冒険者たちと修繕をしてクエストクリア。まぁみんなの力を合わせればこんなもんよ!
寒い夜、一体のゴブリンが籠に入った花を売ろうと、通り過ぎる人々へ悲し気な声で花を差し出していた。
しかし、足を止める人はいない。だがそれでも項垂れることなく、ゴブリンは花を売ろうと必死に訴えかけていた。
「ゴブー、ゴブゴブー」
と、いうことを想像しながら花を売るゴビーを見ていた。まさか本当にこんなことをする日が来るとは思っていなかったが、生きている間に花を売る日もあるものだろう。
ちなみに少し離れたところには、こちらへなんとも言えない顔を向けている人がいた。
「また変なことをしています……」
「あれは近づくのに勇気がいるよね」
お前に言われたくない、と思いつつも二人へ目は向けない。今、俺たちは助けを求めている悲しい花売りでなくてはならないからだ。
誰も買ってくれないこと数分。ふと一人の男性がゴビーの前で足を止めた。
「やぁ美しいお嬢さん。こんな寒い夜更けにどうしました?」
「ゴブー……」
ちなみに全く寒くはない。だがシチュエーションを大事にしたいので、これでいいのだ。
ゴビーへ話しかける紳士ことカイルさんは、恐らく分かっていないだろうが深く頷き、お金を差し出した。
「分かった、なら僕が全部買おう。……そうだ! うちに来れば温かいスープもある。ぜひ寄って行ってくれたまえ」
ノリノリである。しかし、このまま終わらせることはできない。出番が来たなと、俺はゴビーたちへ近づいた。
足をガニ股にし、下から睨め上げるような歩き方。自分でいうのもあれだが、中々うまくできていると思う。
「おいおい、兄ちゃん。うちの子をなーに口説いてくれてんだ? あぁ!?」
「き、君は一体なんだ? 僕はただ可哀想なゴブリンへ手を差し伸べようと……」
「じゃかぁしいわボケェ! そいつには今日中に花を千本売ってもらわないとあかんのや! 連れて行きたいなら残りも全部買ってかんかい!」
ふっ、完璧だ。いつの間にかできていた人だかりも、足を止め動向を観察している。
どうよ! とアリスさんたちを見た。
「センスが古いですね」
「あははっ! おもしろーい!」
ふ、古いだと!? ぬぐぐ、かなりいい脚本だと思ったのに……というか、よく見たら周囲の人たちも失笑気味じゃないか! おかしい、一体なにがいけなかったのだろうか。
しかし、ここまで来たら退くこともできない。恥ずかしさで顔を赤くしながらも、俺はカイルさんを睨みつけた。
「ど、どうするんですか! 買うのか買わないのかハッキリしてください!」
「ヴンダーくん、素が出ているよ」
「ゴブゴブ」
「そこは流してください!」
俺一人辱められているように感じている中、カイルさんがこほんと一つ咳払いをした。どうやら気を取り直したらしい。
彼の表情がキリッとし、黄色い声援が上がる。さすがと思う反面、羨ましい妬ましいと思ったことは当たり前のことだった。
「分かった、買おうじゃないか! ……しかし、一人で全てを買えるほどのお金を持っていない。誰か! 誰か一緒に花を買ってくれないか! この可哀想なゴブリンを救うために、手を差し伸べてほしい!」
よし、そろそろこの小芝居も終わりだ。後は「そんなやつがおるわけないやろ!」と一括するだけ。そう思っていたのだが、言う前に周囲の人たちが笑いながら近づいてきた。
一本、また一本と売れていく。元手はタダなのにと思うが、芝居への見物料といったところだろう。そして瞬く間に全ての花が売れ、俺たちは大量の小銭を手に入れた。
「いえーい」
「ゴブー」
「いえーい」
「やったー」
四人でハイタッチをする。先ほどまでお金を集めていた少女は、屈託のない笑顔を向けてくれた。
そして小芝居が終わったところでようやく近づく気になったのか。二人が俺たちの元へと近寄って来た。
「それで、一体さっきのはなんだったんですか?」
「いやー、実は学校の壁が壊れたらしくてさ。寄付金集めに頑張ってみたんだ」
「うぅっ、良かったよ。ゴビーはこれで売られないで済むんだね。変なおっさんに、毎日割れた壺を片付けさせられたりはしないんだね」
芝居だと言っているのに、ポワンは泣いていた。感極まった、というやつだろうか。感受性の豊かなやつだ。
話が終わり納得してくれたのか、俺たちは全員で少女の学校へと向かうことにした。今さらながらだが、少女の名前はカンカン。パンダみたいな名前をした、前に財布を落とした少女だ。
途中で資材を買い揃え、学校へと辿り着く。後は直すだけなのでもう一歩だ。
「それにしても、このクエストは中々厄介だったね。お金は戦う以外の方法で稼ぎ、学校を修繕せよ、とは予想外だったよ」
「えぇ、ですがうまくお金を稼げて――」
「これクエストだったんですか!?」
アリスさんが驚いた声を出す。いや、クエストじゃなければなんだというのか。まさかなんの目的もなく、ただ芝居をし少女を助けようとしてたとでも? ははっ、そんなまさか。
と伝えたのだが、ゴビーとアリスさんは俺のことを躊躇わず指差していた。た、確かに財布を落としたカンカンを助けたね、うん。
なにはともあれ、俺たちは学校の修繕を始めた。
足の折れた椅子を直し、板の壊れた机を直す。まさかゲームの中で大工作業をやるとは思っていなかったが、これはこれで悪くないものだ。
……しかし、人手が足りない。ゲームなので素材を合わせトンカチで叩けば直っていくのだが、壊れている箇所が多すぎる。もしかして、これは複数で挑むべきクエストだったんじゃないか?
このままでは数日かかってしまう。仕方ないと言えばそれまでなのだが、なにか良い手はないものだろうか。
悩んでいると、アリスさんが俺の肩を叩いた。
「ヴンダーさん、人を集めませんか? 調べたところ、同じクエストを受けてもらえば報酬は全員一律もらえるらしいです」
「なるほど、それはいい手だね。……でも、どうやって集める?」
掲示板にでも書き込んでみるのかな? と思っていたのだが、彼女は笑顔で先ほどまでゴビーが被っていた、ボロい布を見せた。
まさか、まさかだが……。
「もう一公演お願いしますね!」
「ご、ご冗談を……」
「よーし! 次はあたしが花売り少女をやるね!」
「まじかよ」
やる気満々なポワンへ引きずられ、俺はまた広場へ戻ることになった。
今回の演劇名は花売りのポワン。ただ名前をつけただけじゃねぇかと言ってやりたかった。
「お花を、お花を買ってくださーい」
そこへゴビーが現れる。
「ゴーブゴブゴブゴブ!」
「え? 全部買ってくれるの? ありがとー!」
悲しそうな素振りが一切見えない。しかし、終わった後にクエストの話をしたら数人が学校へと向かってくれた。もう最初から普通に頼めばいいんじゃないだろうか……。
そして第三公演。花売りのアリスが始まった。みんなただ楽しんでいる気だけに見えるが、まぁいいのかな。
「……お花を、お花を買ってください。この花が全部売れないと、お腹のポッコリした四十代の貴族に身を売らなければなりません。そして毎晩毎晩この体を弄ばれ、しまいには――」
「はいストップ! そこまでだ! お花は全部俺が買おう! だからそのリアルな感じやめよう!?」
お花を買う役だった俺は予定よりも早く割って入り、すぐさま花の入った籠を取り上げた。
しかし、アリスさんの演技は様になっていたと思う。だからこそ、ポワンみたいに感受性豊かなやつらが反応してしまっていた。
「おいおい、お前まさか、そのシスターさんを……」
「いえ、誤解です。ただの芝居ですから!」
「ひどいやつだ、人を売って金を稼ごうなんてやつがいるとは思わなかった」
「ゴ、ゴブ……」
なんかやばい空気だ。というか、どうしてそんな簡単に信じてしまうのだろう。演技だよ演技! ただの芝居だから!
俺とゴビーは両手を振り、違う違うとアピールしていたのだが、気付けば囲まれている。絶体絶命、ってやつはこういうことを言うのだろう。
だが人混みを縫って俺たちの前へアリスさんが現れる。その顔は険しく怒っているように見えた。
全員を睨みつけた後、アリスさんはスーッと息を吸い、一気に捲し立てた。
「違います! 誤解です! 今のは芝居で、ヴンダーさんは友達です! 本当です! 最初から親切にしてもらっています! もし信じられないのなら、学校へ行ってください。そこでクエストを進めていますから! ついでにクエストも受けてくださいね!」
シスターに言われると人は弱いのだろうか。そこまで言うのなら、といった感じに一同は学校へと移動を始めた。。
うん、なにはともあれクエストは達成できそうだ。ホッとし、俺はアリスさんへ礼を述べた。
「ありがとう、助かったよ」
「ヴンダーさんは別に悪いことをしていませんからね。それなのにあの人たちひどいです!」
「ゴブゴブ!」
まぁまぁ、と二人を宥める。ゴビーは俺と一緒にボコられる直前だったわけだが、怒ってくれるのはありがたいことだしいいだろう。
しかし、友達か。ゲーム内で友達を作ることは不思議ではなく、むしろ趣味の近い相手を見つけられる、という意味では当たり前のことだろう。同じゲームをやっているわけだからね。
俺は少し恥ずかしさを感じつつ、アリスさんへ手を出した。
「その、これからも友達としてよろしく」
「……はい!」
「ゴブー!」
三人で代わる代わる握手をする。こういうのもMMOの醍醐味だ、と俺たちは笑った。
そして学校へと戻り、他の冒険者たちと修繕をしてクエストクリア。まぁみんなの力を合わせればこんなもんよ!
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