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第一章
3-2 野生の勇者
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基本的に道は開けている。
さすがに王都近く、町の近くにならなければ石畳などは敷かれていないが、モンスターの襲撃などに備え、せめて見やすくしようと考えられたらしい。
こちらは気ままな二人旅。並びながら、話をしつつ進む。
……普段はそうなのだが、ここ数日、勇者様の様子がおかしかった。眉間に皺を寄せ、なにかを考え込んでいる時間が多い。
力になりたいとは思うのだが、「大丈夫。これはたぶん、わたしが解かないといけないパターンだわ」と言っていた。勇者でないと分からないことがあるのかもしれない。
そんな順調でありつつ悩ましい旅ではあるのだが、立て看板のところで足を止めた。
「見てください、勇者様。ここが王都とサニスの町の境目となっています」
「なるほど。管理が変わるということかしら?」
「まぁ全て王国の管理下ではあるのですが、町には町長がおり、ある程度の権限が与えられています」
「サニスの町長、というのは周辺の村までを含めて管理している領主ということね」
「正にその通りです。他の国では領主といった言葉を使うところもありますが、ミューステルム王国では、そういった言葉は禁止されましたがね」
「禁止? どうして?」
大した話では無いので、端的に伝える。
ミューステルム王国は、元々は別の国だった。
しかし、良き王ではなく、良き貴族でもなく、民衆は苦しめられていた。
それに反旗を翻したのが、現在のミューステルム王族の初代国王陛下。確か、傭兵団かなにかを率いていた人物だったらしい。
俺が思うにだが、ヘクトル様みたいな人だったのだろう。好戦的で、強い人間だ。
まぁなにはともあれ、反乱軍は革命を成功させた。そして新たな王として選ばれたのが、初代国王陛下だった、というわけだ。
話が終わると、勇者様が驚いた顔をしていた。
「それだけで一本書けそうだけれど、もう一度王国を作ったというのがすごいわね」
「……え、っと。どういうことですか?」
よく意味が分からずに聞き返すと、勇者様が眼鏡をクイッと押し上げた。
「わたしたちの世界では、王政は廃れていったのよ。そしてもっと民主的な方法をとるべきだと、投票などで国のトップを決める形になったわ」
「お金がある人が、上に立つということですか?」
「もちろんお金があることも条件だと思うわ。お金を稼げない人では、国を豊かにできないからね」
「お金を稼ぐのが得意な商人、ですか? 軍事的にはどうなのでしょう。力がある人は反発しないのでしょうか?」
「うーん、そういう決まりだから、誰もが納得するしかない、って感じかしら。そもそも、最低限の条件を満たしているからこそ、その場に至れたわけじゃない? だから、嫌だとしても仕方ない、と思うのよ」
「????」
正直、王政ではいけないのだろうか? と感じてしまう。
王族というのは、国民を幸せにするため、産まれたときから特別な教育を受けている。魔法のことなら魔法使いなように、国のことなら王族。専門家に任せるのが一番だ。
勇者様は笑いながら、世界が違えば発展の仕方も違うかもしれないし、もしかしたら同じ道を辿るかもしれないわ、と言っていた。
おっと、だいぶ話が逸れていた。別世界のことは興味深いが、まず確認しなければならないことがある。
俺は一つ咳払いをして、勇者様に聞いた。
「――続けますか?」
なにを、などとは勇者様も聞かない。
そして俺はこの質問を、彼女に何度でも問いかけるつもりだ。
勇者様はしばし空を眺めた後、コクリと頷いた。
「えぇ、続けるわ。まだ、わたしは旅を続けられるから」
力強い返事に安心感を覚える。
「分かりました。ここから先はコブリン以外のモンスターもちらほらと増えていきますが、今の勇者様なら心配はありませんね」
「待って?」
「そうそう、王都から離れると山賊なども現れます。しかし、勇者様なら問題ないでしょう」
「ねぇ、待って!?」
「では行きましょうか!」
勇者様はうぎぎぎぎぎ、と妙な声を上げ、俺を睨みながら足を進ませた。
しかし、勇者様は成長途中。きっとこれくらいでいいのだ。
俺もその背に続き、足を進ませるのだった。
看板から一時間ほど歩いただろうか。ピンク色の太い縄に似た生物、ミーミブの群れを見つける。踏まないように気を付けて進もうと――。
「ラックスさん!? どうしてあの異常なサイズのミミズを避けずに進もうとしているの!?」
「ミミズ、というのはミーミブの勇者様の世界での呼び名ですね。どうです、自分も察しが良くなって来たと思いませんか?」
「そうそうその通りよ。わたしたちもお互いを理解してきたわね。……じゃないから! どうしてそのまま進もうとしているのよ! あれ、どう見てもモンスターでしょ!? 全然理解ができないわ!」
勇者様曰く、あちらの世界にいるミミズというのは、手の平に乗るほどに小さいらしく、よく干からびているとか。
だが土を綺麗にするなど、似た生態であることは変わらないようだ。
俺は逆に、勇者様に聞くことにした。
「危害を加えるどころか、良いことをしてくれる生物を、どうして倒さなければならないんですか?」
「そうね、見た目でモンスターだと決めつけたのは悪かったわ。でも、避けて通るべきじゃないかしら?」
「あんなに広がっていますし、避けるのは面倒です。それに踏んだって潰れやしませんよ。このまま行きましょう」
「嫌悪感とかは無いの!?」
「これっぽっちもありませんが……」
理解はできないが、どうしたいかは分かる。
選択肢は二つ。
このまま待つか、一時的に森の中を進むかだ。
ちなみに、じゃあ自分がミミーブを掴んで移動させます、という提案もしたのだが、それもそれで嫌らしい。勇者様は気難しい。
「……待つ場合、どれくらいかかるの?」
「それはミミーブに聞いてください」
「ミミーブさん、ちょっと道を空けてくれないかしら? ……って答えてくれるわけないじゃない!」
「ハッハッハッハッ」
本当に聞いた勇者様が可愛らしいなと笑っていたのだが、彼女は可愛らしくない威力の肘を脇腹に入れてきた。鎧を着ているのにめちゃくちゃ痛かった。
しかし、こうなれば仕方ない。
「ゴホッ……一時的に森の中を進みますか。まぁよくあることですよ」
「羊の群れが道を塞いでいます、くらいなノリで言われても困るわ」
そんなこんなではあるのだが、俺たちは森の中を進むことにした。
だが、まさかあんなことになるとは……。
「ひゃっほおおおおおおおおおお!」
「……」
最初のうちは良かった。足元に気を付けて進みましょうとか、当たり前のことを気にして進んでいた。慎重に、怪我のないように、だ。
だが途中で勇者様が飛び上がり、枝を掴んだところから、これは始まってしまった。
今の勇者様は野生の猿そのもの。どうも自分の身体能力がとてつもなく上がっているということを、森という悪路に入ったことで、ハッキリと自覚したらしい。
そして今は、どの程度動けるのかを調べるためという理由を付け、獣のように飛び跳ねているというわけだ。
「勇者様ー。迷子にならないでくださいよー」
「だーいじょーぶよーー」
本当に大丈夫なのだろうか? 正直、勇者様のことが心配でしょうがない。調子に乗っているせいか、野生の勇者様の声は徐々に遠くなっているし、走っても追いつけるとは思えないし……。
「そろそろ森から出ませんかー? もういいじゃ」
「――動くな」
カチャリと音が鳴り、首に冷たい物が触れる。
油断はしていた。素直に認める。だが、まるで気付かなかったところから、相手が上手だったことも間違いない。
「武器を捨てろ」
言われた通りに槍を手放し、腰の剣も外す。背負っているラウンドシールドは見逃してもらえた。ついでにコッソリと、マジックバッグだけは鎧の中に入れた。
「声を出さず進め。余計なことをすれば、大変なことをするぞ」
無言のまま頷く。
勇者様、申し訳ありません。どうやら自分は山賊に捕まったようです。
一難去ってまた一難。だが、オルベリアに命を狙われていることに比べれば、大したことじゃないと思える。俺も胆力がついたものだ。
危機的状況でありながら、自分の成長に心の中で頷くのだった。
さすがに王都近く、町の近くにならなければ石畳などは敷かれていないが、モンスターの襲撃などに備え、せめて見やすくしようと考えられたらしい。
こちらは気ままな二人旅。並びながら、話をしつつ進む。
……普段はそうなのだが、ここ数日、勇者様の様子がおかしかった。眉間に皺を寄せ、なにかを考え込んでいる時間が多い。
力になりたいとは思うのだが、「大丈夫。これはたぶん、わたしが解かないといけないパターンだわ」と言っていた。勇者でないと分からないことがあるのかもしれない。
そんな順調でありつつ悩ましい旅ではあるのだが、立て看板のところで足を止めた。
「見てください、勇者様。ここが王都とサニスの町の境目となっています」
「なるほど。管理が変わるということかしら?」
「まぁ全て王国の管理下ではあるのですが、町には町長がおり、ある程度の権限が与えられています」
「サニスの町長、というのは周辺の村までを含めて管理している領主ということね」
「正にその通りです。他の国では領主といった言葉を使うところもありますが、ミューステルム王国では、そういった言葉は禁止されましたがね」
「禁止? どうして?」
大した話では無いので、端的に伝える。
ミューステルム王国は、元々は別の国だった。
しかし、良き王ではなく、良き貴族でもなく、民衆は苦しめられていた。
それに反旗を翻したのが、現在のミューステルム王族の初代国王陛下。確か、傭兵団かなにかを率いていた人物だったらしい。
俺が思うにだが、ヘクトル様みたいな人だったのだろう。好戦的で、強い人間だ。
まぁなにはともあれ、反乱軍は革命を成功させた。そして新たな王として選ばれたのが、初代国王陛下だった、というわけだ。
話が終わると、勇者様が驚いた顔をしていた。
「それだけで一本書けそうだけれど、もう一度王国を作ったというのがすごいわね」
「……え、っと。どういうことですか?」
よく意味が分からずに聞き返すと、勇者様が眼鏡をクイッと押し上げた。
「わたしたちの世界では、王政は廃れていったのよ。そしてもっと民主的な方法をとるべきだと、投票などで国のトップを決める形になったわ」
「お金がある人が、上に立つということですか?」
「もちろんお金があることも条件だと思うわ。お金を稼げない人では、国を豊かにできないからね」
「お金を稼ぐのが得意な商人、ですか? 軍事的にはどうなのでしょう。力がある人は反発しないのでしょうか?」
「うーん、そういう決まりだから、誰もが納得するしかない、って感じかしら。そもそも、最低限の条件を満たしているからこそ、その場に至れたわけじゃない? だから、嫌だとしても仕方ない、と思うのよ」
「????」
正直、王政ではいけないのだろうか? と感じてしまう。
王族というのは、国民を幸せにするため、産まれたときから特別な教育を受けている。魔法のことなら魔法使いなように、国のことなら王族。専門家に任せるのが一番だ。
勇者様は笑いながら、世界が違えば発展の仕方も違うかもしれないし、もしかしたら同じ道を辿るかもしれないわ、と言っていた。
おっと、だいぶ話が逸れていた。別世界のことは興味深いが、まず確認しなければならないことがある。
俺は一つ咳払いをして、勇者様に聞いた。
「――続けますか?」
なにを、などとは勇者様も聞かない。
そして俺はこの質問を、彼女に何度でも問いかけるつもりだ。
勇者様はしばし空を眺めた後、コクリと頷いた。
「えぇ、続けるわ。まだ、わたしは旅を続けられるから」
力強い返事に安心感を覚える。
「分かりました。ここから先はコブリン以外のモンスターもちらほらと増えていきますが、今の勇者様なら心配はありませんね」
「待って?」
「そうそう、王都から離れると山賊なども現れます。しかし、勇者様なら問題ないでしょう」
「ねぇ、待って!?」
「では行きましょうか!」
勇者様はうぎぎぎぎぎ、と妙な声を上げ、俺を睨みながら足を進ませた。
しかし、勇者様は成長途中。きっとこれくらいでいいのだ。
俺もその背に続き、足を進ませるのだった。
看板から一時間ほど歩いただろうか。ピンク色の太い縄に似た生物、ミーミブの群れを見つける。踏まないように気を付けて進もうと――。
「ラックスさん!? どうしてあの異常なサイズのミミズを避けずに進もうとしているの!?」
「ミミズ、というのはミーミブの勇者様の世界での呼び名ですね。どうです、自分も察しが良くなって来たと思いませんか?」
「そうそうその通りよ。わたしたちもお互いを理解してきたわね。……じゃないから! どうしてそのまま進もうとしているのよ! あれ、どう見てもモンスターでしょ!? 全然理解ができないわ!」
勇者様曰く、あちらの世界にいるミミズというのは、手の平に乗るほどに小さいらしく、よく干からびているとか。
だが土を綺麗にするなど、似た生態であることは変わらないようだ。
俺は逆に、勇者様に聞くことにした。
「危害を加えるどころか、良いことをしてくれる生物を、どうして倒さなければならないんですか?」
「そうね、見た目でモンスターだと決めつけたのは悪かったわ。でも、避けて通るべきじゃないかしら?」
「あんなに広がっていますし、避けるのは面倒です。それに踏んだって潰れやしませんよ。このまま行きましょう」
「嫌悪感とかは無いの!?」
「これっぽっちもありませんが……」
理解はできないが、どうしたいかは分かる。
選択肢は二つ。
このまま待つか、一時的に森の中を進むかだ。
ちなみに、じゃあ自分がミミーブを掴んで移動させます、という提案もしたのだが、それもそれで嫌らしい。勇者様は気難しい。
「……待つ場合、どれくらいかかるの?」
「それはミミーブに聞いてください」
「ミミーブさん、ちょっと道を空けてくれないかしら? ……って答えてくれるわけないじゃない!」
「ハッハッハッハッ」
本当に聞いた勇者様が可愛らしいなと笑っていたのだが、彼女は可愛らしくない威力の肘を脇腹に入れてきた。鎧を着ているのにめちゃくちゃ痛かった。
しかし、こうなれば仕方ない。
「ゴホッ……一時的に森の中を進みますか。まぁよくあることですよ」
「羊の群れが道を塞いでいます、くらいなノリで言われても困るわ」
そんなこんなではあるのだが、俺たちは森の中を進むことにした。
だが、まさかあんなことになるとは……。
「ひゃっほおおおおおおおおおお!」
「……」
最初のうちは良かった。足元に気を付けて進みましょうとか、当たり前のことを気にして進んでいた。慎重に、怪我のないように、だ。
だが途中で勇者様が飛び上がり、枝を掴んだところから、これは始まってしまった。
今の勇者様は野生の猿そのもの。どうも自分の身体能力がとてつもなく上がっているということを、森という悪路に入ったことで、ハッキリと自覚したらしい。
そして今は、どの程度動けるのかを調べるためという理由を付け、獣のように飛び跳ねているというわけだ。
「勇者様ー。迷子にならないでくださいよー」
「だーいじょーぶよーー」
本当に大丈夫なのだろうか? 正直、勇者様のことが心配でしょうがない。調子に乗っているせいか、野生の勇者様の声は徐々に遠くなっているし、走っても追いつけるとは思えないし……。
「そろそろ森から出ませんかー? もういいじゃ」
「――動くな」
カチャリと音が鳴り、首に冷たい物が触れる。
油断はしていた。素直に認める。だが、まるで気付かなかったところから、相手が上手だったことも間違いない。
「武器を捨てろ」
言われた通りに槍を手放し、腰の剣も外す。背負っているラウンドシールドは見逃してもらえた。ついでにコッソリと、マジックバッグだけは鎧の中に入れた。
「声を出さず進め。余計なことをすれば、大変なことをするぞ」
無言のまま頷く。
勇者様、申し訳ありません。どうやら自分は山賊に捕まったようです。
一難去ってまた一難。だが、オルベリアに命を狙われていることに比べれば、大したことじゃないと思える。俺も胆力がついたものだ。
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