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第九話
混迷の守護者と、三色の火花
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試験の日から、カイルは壊れた時計のように自分を疑い続けていた。
(俺はあいつに救われた。あの、女みたいな無能に……。……いや、あいつは無能なんかじゃない)
目を閉じれば、煤を拭ってくれたレオンの細い指先と、慈悲深い瞳が浮かぶ。屈辱のはずなのに、思い出すたびに心臓がうるさい。
そんな時だった。旧校舎の裏から、楽しげな話し声が聞こえてきたのは。
「――ふふっ、すごいわレオン! この液体、混ぜるだけでこんなに光るなんて!」
「君の魔力で少し刺激してくれたおかげだよ、シシル。良いサンプルが取れた」
カイルが物陰から覗くと、そこにはレオンとシシルが親密そうに実験器具を囲んでいた。
(……シシルまで、あんな顔で笑うのか。あいつの前でだけ)
胸の奥が焼けるような嫉妬。カイルは思わず、二人の後を追った。
二人が向かったのは、人気の無い演習場の裏。そこには、かつてのカイルの取り巻きだったいじめっ子たちが、卑劣な罠を仕掛けて待ち構えていた。
『おい、レオン! カイル様をたぶらかして、試験を台無しにしやがって!』
『まとめて魔法で消し飛ばしてやるよ!』
逆恨みした彼らが、容赦なく攻撃魔法を放とうとした、その瞬間――。
「……やめろ、お前らァ!!」
轟音と共に、カイルが二人の前に割り込んだ。
大剣を振るい、放たれた火球を力任せに叩き落とす。
「カイル様!? なぜ……そいつは、ただのゴミですよ!」
「ゴミなもんか……。こいつに触れていいのは、俺だけだ!!」
叫んだカイル自身、自分の言葉に驚いていた。だが、もう止まれない。
背後で、シシルが目を丸くして叫ぶ。
「ちょっと! あなた、レオンをいじめてた張本人でしょ!? 急に何なのよ!」
「うるさい、黙って見てろ! ……レオン、怪我はないか!?」
「……君。僕を助けるなんて、計算外の行動だね」
レオンは驚きつつも、どこか楽しげに口角を上げた。
「シシル、怒るのは後だ。カイルが前衛(壁)になってくれるなら、僕たちの実験はもっと派手にできる。……二人とも、僕の指示通りに魔法を撃てるかい?」
シシルの雷、カイルの炎、そしてレオンが撒き散らす「特殊な化学溶剤」。
今、学園始まって以来の、**魔法と科学の三位一体(トリニティ)**による反撃が始まろうとしていた。
(俺はあいつに救われた。あの、女みたいな無能に……。……いや、あいつは無能なんかじゃない)
目を閉じれば、煤を拭ってくれたレオンの細い指先と、慈悲深い瞳が浮かぶ。屈辱のはずなのに、思い出すたびに心臓がうるさい。
そんな時だった。旧校舎の裏から、楽しげな話し声が聞こえてきたのは。
「――ふふっ、すごいわレオン! この液体、混ぜるだけでこんなに光るなんて!」
「君の魔力で少し刺激してくれたおかげだよ、シシル。良いサンプルが取れた」
カイルが物陰から覗くと、そこにはレオンとシシルが親密そうに実験器具を囲んでいた。
(……シシルまで、あんな顔で笑うのか。あいつの前でだけ)
胸の奥が焼けるような嫉妬。カイルは思わず、二人の後を追った。
二人が向かったのは、人気の無い演習場の裏。そこには、かつてのカイルの取り巻きだったいじめっ子たちが、卑劣な罠を仕掛けて待ち構えていた。
『おい、レオン! カイル様をたぶらかして、試験を台無しにしやがって!』
『まとめて魔法で消し飛ばしてやるよ!』
逆恨みした彼らが、容赦なく攻撃魔法を放とうとした、その瞬間――。
「……やめろ、お前らァ!!」
轟音と共に、カイルが二人の前に割り込んだ。
大剣を振るい、放たれた火球を力任せに叩き落とす。
「カイル様!? なぜ……そいつは、ただのゴミですよ!」
「ゴミなもんか……。こいつに触れていいのは、俺だけだ!!」
叫んだカイル自身、自分の言葉に驚いていた。だが、もう止まれない。
背後で、シシルが目を丸くして叫ぶ。
「ちょっと! あなた、レオンをいじめてた張本人でしょ!? 急に何なのよ!」
「うるさい、黙って見てろ! ……レオン、怪我はないか!?」
「……君。僕を助けるなんて、計算外の行動だね」
レオンは驚きつつも、どこか楽しげに口角を上げた。
「シシル、怒るのは後だ。カイルが前衛(壁)になってくれるなら、僕たちの実験はもっと派手にできる。……二人とも、僕の指示通りに魔法を撃てるかい?」
シシルの雷、カイルの炎、そしてレオンが撒き散らす「特殊な化学溶剤」。
今、学園始まって以来の、**魔法と科学の三位一体(トリニティ)**による反撃が始まろうとしていた。
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作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
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