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まずは街の中へ
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「あなたのカメラマンのシェルリ、よろしくね」
突然の出来事に驚く幸乃。
それもそうである、その言葉は動物からではなくなんと幸乃の頭脳に直接話しかけてくる声あったからであった。
さらにシェルリは私は奈美さんからあなたに付き添ってカメラマンをするようにと説明し、さらに説明を続ける。
カメラマンという規約上あなたに指示は与えられない、そして言葉はあなたの脳裏にテレパシーという形でしか伝えられないということ、そしてあなたにカメラを向けている間はすべてHSBに届いていることだった。
そして最後に幸乃に封等を出現させ渡す、幸乃が何の封等なのか問いかけると幸乃の脳裏にテレパシーとして言葉を返した。
「そこには幸乃さんがこの世界でやらなければいけないことを書いてあるよ」
幸乃かその言葉を聞き封等を開ける。 そこにはこう書かれていた。
「幸乃へ、奈美より」
「え?」
その言葉に幸乃は驚き、すぐに封筒を開ける。 するとそこには7枚ほどの手紙が入っていた。
手紙を開けて幸乃は中身を読みはじめ、20分ほどでその手紙を幸乃は読み終える。
最初に書いてある内容はこの国の都市のひとつであるストレンセというところに向かう指示だった。
「色々書いてあるけれどとりあえずストレンセというところに行けばいいわけね」
するとシェルリが幸乃の頭の中に……
「そう、じゃあカメラ回すからその説明と掛け声よろしくね……」
「え?やるの、わ、わかったわよ!!」
そしていつもの営業用のスマイルを作り彼女のカメラの前で幸乃は説明を始め出す。
「え~~っと、私は異世界というところに来ました、見てくださいこの周りの風景、とっても景色はいいでしょう、これからですね~~私はなんと勇者になる旅をするんですよ~~」
「じゃあそれでは異世界への勇者旅、いっきま~~す!!」
そう言いながら幸乃は神殿を下り始め、そこからさっき神殿から見た東の道に足を進める。
神殿から南側に街は見えたがあれがストレンセとは限らない、とはほかにいく宛がないためいえまずはそこに行ってみようと考えた。
そして幸乃がとった行動は……
「ノーマネ―OK?ノーマネ―OK?サンキュー」
幸乃は通りかかった馬車にスマイルを見せてそう礼を言いハイタッチをした。
そう、ヒッチハイクだった──
神殿から見たところ、大きな街までは5,6キロくらいありそうだと判断した幸乃は徒歩では疲れると判断し何か移動手段が無いか判断した。
そして大きな道に入った瞬間に1台の馬車を発見し、その馬車を運転している30代くらいの整ったひげが生えた男性に交渉し、南の街に入るか聞いてみたところ、そこがストレンセらしく荷物がのっかっている後ろの荷台でよければそこまで乗せてくれるというのだった。
また、この会話のやりとりで幸乃はこの世界の言葉を理解でき、しゃべれることを理解した。
運転している人の言葉は自身の知っている言葉ではなかった。しかし彼の言っている言葉はまるでその言葉を知っているかのように理解することは出来た。
また、彼に話すと、自分が言っている事が勝手にこの世界の言語に変換されているようだった。
そして幸乃は荷台に乗り、座り込む、そして馬車は進み始める。
カメラが回っている中で馬車に乗りながら幸乃は考えた。
まずストレンセですることはこの世界の文明のレベル、自分の世界との差、この世界で常識となっている事の理解、そして奈美からもらった手紙に書いてある事の実行だという事を決める。
馬車の荷台に乗りながら幸乃は道を進む、問題もなく馬車は道を進む、時折他の馬車と行き違い、その馬車の運転士にあいさつをしながらストレンセを目指した。
馬車の中で幸乃はシェルリと会話していた。
「シェルりちゃん、だっけ……話しがあるんだけどいいかな?」
するとシェルリは首を縦に振る、幸乃はさらに話しかける。
「シェルりちゃんは何者なの? どうしてカメラマンなんかしているの? あとさぁ、案内人っていうんだったらなんかヒントとか教えてくれないの?」
するとシェルリは幸乃の頭に直接言葉を贈る。
「私は奈美さんの知り合いなの、それでね、奈美さんの世界で勇者になれるくらいの逸材がある人がいたって聞いたから付き添ってねっていわれたの、でもそこから具体的なことは教えちゃだめだって奈美さんから言われた、そうするとあなたが成長しないからだって、成長しないまま答えだけ教えて敵と戦わせたら絶対負けるからだって」
「ああ、そう──」
望みが断たれた幸乃はしょんぼりした表情でがくんと肩を落とした。
※
馬車は1時間ほど進むとストレンセに街中に入る。
遠くにはシェーンブルン宮殿のような外見をした宮殿があった、あそこに王族でも住んでいるのではないかと幸乃は考えた、そして10分ほどで街の大通りのようなところに入る。
すると幸乃はこの世界の情報を少しでも吸収するため辺りを見回した。
ここは大通りなのかごった返したように人々が大勢いてその中をかき分けるように馬車は進んでいた。
まず服装、現代風の洋服の者はどこにもいなく、黒いローブをまとっている者、西洋風の鎧をかぶって騎士の格好をしている者など様々だった。
また、彼らの中には槍や斧、剣などの武器を持っている者も存在し髪型も十人十色といっていいほど様々な髪の色をしている人たちがあった。
黒髪の人物やピンクの髪の色の亜人、中には緑と赤の2色の髪をした少年や蟹のような髪型をした青年もいた。
さらに良く見ると「獣耳」をした人たちもいた。
頭の髪の毛の中に猫耳や犬の耳を生やしているような人たちもいた。
「シェルリ、カメラ回して!!」
その掛け声をすると彼女はカメラを出現させ周りを映し始める、そしてそれに合わせて幸乃が笑顔でナレーションをする。
「見てください、いろんな亜人に中世のヨーロッパみたいな豪華な宮殿、なんか異世界って感じがでてわくわくする~~これから私、ここで活動するんですよ~~」
「ほらー、あの建物なんかすごいですねー本当に別世界って感じですよ!!」
そんな案内をひとまず終えると運転席の男性が幸乃に街のどこで降ろせばいいのかを質問する。
幸乃はどういう所がいいのか思考を張り巡らせた。
そして出した結論としてどうせなら繁華街のようにしてもらった方がよいと考え繁華街のようなところに降ろしてもらえるよう交渉する。
そして交渉は成立し、5分ほどでそれらしき場所に馬車は到着した。
「ありがとうございますぅ~~」
ペコッ。
幸乃はにっこりとした笑顔でお礼を言って頭を下げた。
馬車はそのまま去っていった……
突然の出来事に驚く幸乃。
それもそうである、その言葉は動物からではなくなんと幸乃の頭脳に直接話しかけてくる声あったからであった。
さらにシェルリは私は奈美さんからあなたに付き添ってカメラマンをするようにと説明し、さらに説明を続ける。
カメラマンという規約上あなたに指示は与えられない、そして言葉はあなたの脳裏にテレパシーという形でしか伝えられないということ、そしてあなたにカメラを向けている間はすべてHSBに届いていることだった。
そして最後に幸乃に封等を出現させ渡す、幸乃が何の封等なのか問いかけると幸乃の脳裏にテレパシーとして言葉を返した。
「そこには幸乃さんがこの世界でやらなければいけないことを書いてあるよ」
幸乃かその言葉を聞き封等を開ける。 そこにはこう書かれていた。
「幸乃へ、奈美より」
「え?」
その言葉に幸乃は驚き、すぐに封筒を開ける。 するとそこには7枚ほどの手紙が入っていた。
手紙を開けて幸乃は中身を読みはじめ、20分ほどでその手紙を幸乃は読み終える。
最初に書いてある内容はこの国の都市のひとつであるストレンセというところに向かう指示だった。
「色々書いてあるけれどとりあえずストレンセというところに行けばいいわけね」
するとシェルリが幸乃の頭の中に……
「そう、じゃあカメラ回すからその説明と掛け声よろしくね……」
「え?やるの、わ、わかったわよ!!」
そしていつもの営業用のスマイルを作り彼女のカメラの前で幸乃は説明を始め出す。
「え~~っと、私は異世界というところに来ました、見てくださいこの周りの風景、とっても景色はいいでしょう、これからですね~~私はなんと勇者になる旅をするんですよ~~」
「じゃあそれでは異世界への勇者旅、いっきま~~す!!」
そう言いながら幸乃は神殿を下り始め、そこからさっき神殿から見た東の道に足を進める。
神殿から南側に街は見えたがあれがストレンセとは限らない、とはほかにいく宛がないためいえまずはそこに行ってみようと考えた。
そして幸乃がとった行動は……
「ノーマネ―OK?ノーマネ―OK?サンキュー」
幸乃は通りかかった馬車にスマイルを見せてそう礼を言いハイタッチをした。
そう、ヒッチハイクだった──
神殿から見たところ、大きな街までは5,6キロくらいありそうだと判断した幸乃は徒歩では疲れると判断し何か移動手段が無いか判断した。
そして大きな道に入った瞬間に1台の馬車を発見し、その馬車を運転している30代くらいの整ったひげが生えた男性に交渉し、南の街に入るか聞いてみたところ、そこがストレンセらしく荷物がのっかっている後ろの荷台でよければそこまで乗せてくれるというのだった。
また、この会話のやりとりで幸乃はこの世界の言葉を理解でき、しゃべれることを理解した。
運転している人の言葉は自身の知っている言葉ではなかった。しかし彼の言っている言葉はまるでその言葉を知っているかのように理解することは出来た。
また、彼に話すと、自分が言っている事が勝手にこの世界の言語に変換されているようだった。
そして幸乃は荷台に乗り、座り込む、そして馬車は進み始める。
カメラが回っている中で馬車に乗りながら幸乃は考えた。
まずストレンセですることはこの世界の文明のレベル、自分の世界との差、この世界で常識となっている事の理解、そして奈美からもらった手紙に書いてある事の実行だという事を決める。
馬車の荷台に乗りながら幸乃は道を進む、問題もなく馬車は道を進む、時折他の馬車と行き違い、その馬車の運転士にあいさつをしながらストレンセを目指した。
馬車の中で幸乃はシェルリと会話していた。
「シェルりちゃん、だっけ……話しがあるんだけどいいかな?」
するとシェルリは首を縦に振る、幸乃はさらに話しかける。
「シェルりちゃんは何者なの? どうしてカメラマンなんかしているの? あとさぁ、案内人っていうんだったらなんかヒントとか教えてくれないの?」
するとシェルリは幸乃の頭に直接言葉を贈る。
「私は奈美さんの知り合いなの、それでね、奈美さんの世界で勇者になれるくらいの逸材がある人がいたって聞いたから付き添ってねっていわれたの、でもそこから具体的なことは教えちゃだめだって奈美さんから言われた、そうするとあなたが成長しないからだって、成長しないまま答えだけ教えて敵と戦わせたら絶対負けるからだって」
「ああ、そう──」
望みが断たれた幸乃はしょんぼりした表情でがくんと肩を落とした。
※
馬車は1時間ほど進むとストレンセに街中に入る。
遠くにはシェーンブルン宮殿のような外見をした宮殿があった、あそこに王族でも住んでいるのではないかと幸乃は考えた、そして10分ほどで街の大通りのようなところに入る。
すると幸乃はこの世界の情報を少しでも吸収するため辺りを見回した。
ここは大通りなのかごった返したように人々が大勢いてその中をかき分けるように馬車は進んでいた。
まず服装、現代風の洋服の者はどこにもいなく、黒いローブをまとっている者、西洋風の鎧をかぶって騎士の格好をしている者など様々だった。
また、彼らの中には槍や斧、剣などの武器を持っている者も存在し髪型も十人十色といっていいほど様々な髪の色をしている人たちがあった。
黒髪の人物やピンクの髪の色の亜人、中には緑と赤の2色の髪をした少年や蟹のような髪型をした青年もいた。
さらに良く見ると「獣耳」をした人たちもいた。
頭の髪の毛の中に猫耳や犬の耳を生やしているような人たちもいた。
「シェルリ、カメラ回して!!」
その掛け声をすると彼女はカメラを出現させ周りを映し始める、そしてそれに合わせて幸乃が笑顔でナレーションをする。
「見てください、いろんな亜人に中世のヨーロッパみたいな豪華な宮殿、なんか異世界って感じがでてわくわくする~~これから私、ここで活動するんですよ~~」
「ほらー、あの建物なんかすごいですねー本当に別世界って感じですよ!!」
そんな案内をひとまず終えると運転席の男性が幸乃に街のどこで降ろせばいいのかを質問する。
幸乃はどういう所がいいのか思考を張り巡らせた。
そして出した結論としてどうせなら繁華街のようにしてもらった方がよいと考え繁華街のようなところに降ろしてもらえるよう交渉する。
そして交渉は成立し、5分ほどでそれらしき場所に馬車は到着した。
「ありがとうございますぅ~~」
ペコッ。
幸乃はにっこりとした笑顔でお礼を言って頭を下げた。
馬車はそのまま去っていった……
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