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バードランド編
兄妹の力
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ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!
今までに見たことが無いくらいの衝撃音と衝撃波が発生する。
球体は地面に衝突するとそのあたりから30kmほどの場所を廃墟から更地に変えてしまった。
「何これ?どう立ち向かえばいいのよ!!」
そう叫びながら何とか力を振り絞ってたちあがる幸乃、しかし魔力を使い尽くした幸乃になすすべはなく絶望していた。
「ミリート、リルカ、今あの化け物をなんとかできるには貴様ら2人だけじゃ」
「2人の全力を奴にぶつけるのじゃ!!」
シェリンが指示を繰り出す、彼の言葉通りだった、ベルは遠距離攻撃が出来ず、幸乃は魔力をすべて使い尽くした状態。
なんとか奴に反撃できるのはリルカとヴルトゥームの支配から逃れたミリートだけであった。
ミリートは今までヴルトゥームに精神を支配され、彼の力を使用してきた。
だから自分の魔力はまだ使用していなかったのである
そして2人は静かに見つめあう。
「リルカ、俺は今まで」
「今は言わないでくださいお兄様──」
ミリートは言おうとした、自分は今まで許されざることをしてきた、そんな自分には妹に顔を合わせる機会なんてないと……
リルカもミリートがそう言う感情を抱えていることは十分読んでいた、だからこそ叫んだのである、今はそんなこと考えないでほしいと……
「お兄様がどれだけ謝ったって罪は償いきれません、唯一出来る事があるとすれば今目の前にある敵を消滅させることです、そう、今まで自分自身に取り付いてきた敵そのものを……」
「だから今はヴルトゥームを打倒すことに専念してください、それが今のお兄様にできる唯一の出来る事だと思っています」
リルカは優しくも毅然とした態度でミリートに語りかける。
ミリートは何も言わずに目の前の敵をじっと見る、そしてリルカに向って叫ぶ。
「リルカ、行くぞ!!」
「はい、お兄様」
そして2人は今の自分の精いっぱいの力を込めて叫ぶ。
斬撃のスペルピア・ストリーム
コズミック・ブレイズ・エクスプローション・フィールド!!
そして2人の放った術式がヴルトゥームの胴体をめがけて放たれる。
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
兄妹の全力を出し切った攻撃がヴルトゥームに直撃し、天地がひっくり返るほどの衝撃を受けて大爆発する。
ヴルトゥームは2人の攻撃を受けて人間の言語では表せないような不気味で今日を連想させるような奇声を上げる。
そして煙が晴れていく……
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
ヴルトゥームはその強い攻撃を受けてまるで蒸発していくかのように下半身から順に消滅していった
「どうやら、勝負はついたようじゃなのう……」
シェリンはその姿を見てほんのりと笑みを浮かべてそう囁く。
ミリートはその場に倒れこみ、意識を失った。周りがそれに驚く、するとベルは今までの経験から推理する。
「恐らくはあまりにも一度に魔力を消費しすぎて体力を消耗しすぎたんでしょう、大丈夫です、息はあるようなので」
ベルのその言葉に幸乃とリルカは安心する。
敵が消滅したのを確認した後、リルカは何とか意識を失ったミリートをおぶって元来た道を帰還しようとする。
「大丈夫ですか? リルカさんは体力を結構消耗しているはずです、よければ私がおぶった方が」
「いいえ、大丈夫です。つらいけどこれは私にやらせてください、私は小さいころからお兄様に頼りっきりで助けられてばかりでした。だから今度は私がお兄様を助ける番です。」
ベルの声かけにリルカは気丈に反応する。
そして一行はバードランドへ戻っていった。
ジャゴバイト宮殿に戻った4人
幸乃、ベル、リルカ、カラブロは宮殿の大広間の椅子に座っていた。
そしてその周りにはベナリーをはじめとする種族の長達が勢ぞろいしていた。
まるでネイティブアメリカンのような外見だった鳥人族の最高指導者エリクセン=チャドリがそこにいた。
ここに4人が来たのは彼らが冥王たちの一味を倒したからである、あの戦いの後、カラブロが自らの教団の兵長というそれなりに地位がある事を利用して3人の手柄をチャドリたちに報告した、そして彼らが4人をこの大広間に集めたのだった。
まず彼は4人の手を強く握った。あなたたちは英雄だと、他の人たちも4人に喜びの言葉を贈る。
さらにこれが私たちの気持ちだと言って彼らが報酬を4人に送った。
「え?」 こんなにですか?」
ベルがその金額に思わず驚く。その金額はなんと400万eau。
日本円にしておよそ400万円であった。
幸乃とリルカ、カラブロも無言で驚いた表情をしていた。
冒険者の私たちにとってはとてつもない大金。
そんな金があったら貧しい人たちに回してほしい、私たちは冒険者でそんなに大金をもらっても使い方に困る、と3人は困惑しながら説明する。
チャドリも私たちが倒せなかった冥王たちを倒してくれたのだからこれくらいは当然だと言い張る。
今までに見たことが無いくらいの衝撃音と衝撃波が発生する。
球体は地面に衝突するとそのあたりから30kmほどの場所を廃墟から更地に変えてしまった。
「何これ?どう立ち向かえばいいのよ!!」
そう叫びながら何とか力を振り絞ってたちあがる幸乃、しかし魔力を使い尽くした幸乃になすすべはなく絶望していた。
「ミリート、リルカ、今あの化け物をなんとかできるには貴様ら2人だけじゃ」
「2人の全力を奴にぶつけるのじゃ!!」
シェリンが指示を繰り出す、彼の言葉通りだった、ベルは遠距離攻撃が出来ず、幸乃は魔力をすべて使い尽くした状態。
なんとか奴に反撃できるのはリルカとヴルトゥームの支配から逃れたミリートだけであった。
ミリートは今までヴルトゥームに精神を支配され、彼の力を使用してきた。
だから自分の魔力はまだ使用していなかったのである
そして2人は静かに見つめあう。
「リルカ、俺は今まで」
「今は言わないでくださいお兄様──」
ミリートは言おうとした、自分は今まで許されざることをしてきた、そんな自分には妹に顔を合わせる機会なんてないと……
リルカもミリートがそう言う感情を抱えていることは十分読んでいた、だからこそ叫んだのである、今はそんなこと考えないでほしいと……
「お兄様がどれだけ謝ったって罪は償いきれません、唯一出来る事があるとすれば今目の前にある敵を消滅させることです、そう、今まで自分自身に取り付いてきた敵そのものを……」
「だから今はヴルトゥームを打倒すことに専念してください、それが今のお兄様にできる唯一の出来る事だと思っています」
リルカは優しくも毅然とした態度でミリートに語りかける。
ミリートは何も言わずに目の前の敵をじっと見る、そしてリルカに向って叫ぶ。
「リルカ、行くぞ!!」
「はい、お兄様」
そして2人は今の自分の精いっぱいの力を込めて叫ぶ。
斬撃のスペルピア・ストリーム
コズミック・ブレイズ・エクスプローション・フィールド!!
そして2人の放った術式がヴルトゥームの胴体をめがけて放たれる。
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
兄妹の全力を出し切った攻撃がヴルトゥームに直撃し、天地がひっくり返るほどの衝撃を受けて大爆発する。
ヴルトゥームは2人の攻撃を受けて人間の言語では表せないような不気味で今日を連想させるような奇声を上げる。
そして煙が晴れていく……
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
ヴルトゥームはその強い攻撃を受けてまるで蒸発していくかのように下半身から順に消滅していった
「どうやら、勝負はついたようじゃなのう……」
シェリンはその姿を見てほんのりと笑みを浮かべてそう囁く。
ミリートはその場に倒れこみ、意識を失った。周りがそれに驚く、するとベルは今までの経験から推理する。
「恐らくはあまりにも一度に魔力を消費しすぎて体力を消耗しすぎたんでしょう、大丈夫です、息はあるようなので」
ベルのその言葉に幸乃とリルカは安心する。
敵が消滅したのを確認した後、リルカは何とか意識を失ったミリートをおぶって元来た道を帰還しようとする。
「大丈夫ですか? リルカさんは体力を結構消耗しているはずです、よければ私がおぶった方が」
「いいえ、大丈夫です。つらいけどこれは私にやらせてください、私は小さいころからお兄様に頼りっきりで助けられてばかりでした。だから今度は私がお兄様を助ける番です。」
ベルの声かけにリルカは気丈に反応する。
そして一行はバードランドへ戻っていった。
ジャゴバイト宮殿に戻った4人
幸乃、ベル、リルカ、カラブロは宮殿の大広間の椅子に座っていた。
そしてその周りにはベナリーをはじめとする種族の長達が勢ぞろいしていた。
まるでネイティブアメリカンのような外見だった鳥人族の最高指導者エリクセン=チャドリがそこにいた。
ここに4人が来たのは彼らが冥王たちの一味を倒したからである、あの戦いの後、カラブロが自らの教団の兵長というそれなりに地位がある事を利用して3人の手柄をチャドリたちに報告した、そして彼らが4人をこの大広間に集めたのだった。
まず彼は4人の手を強く握った。あなたたちは英雄だと、他の人たちも4人に喜びの言葉を贈る。
さらにこれが私たちの気持ちだと言って彼らが報酬を4人に送った。
「え?」 こんなにですか?」
ベルがその金額に思わず驚く。その金額はなんと400万eau。
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幸乃とリルカ、カラブロも無言で驚いた表情をしていた。
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そんな金があったら貧しい人たちに回してほしい、私たちは冒険者でそんなに大金をもらっても使い方に困る、と3人は困惑しながら説明する。
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