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14話 四人の連携
巨大な熊に遭遇。魔力はそこそこあるとはいえ、力任せに突っ込んで来るだけ。そこまで強くなさそうだし、エミリの力を拝見させてもらおう。
「エミリ、せっかくなんだし一緒に戦ってみようよ」
「でも、うち──役に立てるかわからないっすよ」
「大丈夫。何かあったら俺達がカバーするから。そんな事より、今はエミリの力を見てみたい」
「うん。ピンチになったら、私が絶対に駆けつけるから」
アンネの言葉に、エミリは心配そうにコクリと頷いた。パーティーを首に
なった手前、自信を取り戻せていないのだろうか。
その自信も、このクエストで少しでも取り戻せるようにしていきたい。素質はありそうなのだから。
そして、俺達はグリズリーと対峙。前衛にアンネとエミリ。後衛に俺とエルム。
水晶髑髏の力を三人に供給。
「おおっ! みなぎってきた!!」
「マジっすか? こんな強い魔力、初めてっす!!」
俺が供給する力に、驚くエミリ。今まではここまでの力は与えられなかったのだろうか。
「これがシュウ君の力だよ。みんな、絶対に勝とうね」
「はいっす」
「了解しました」
そして、突っ込んできたのはグリズリー側だった。エルムは突っ込んできたグリズリーをかわしながら、少しずつ攻撃を入れて体力を削っていく。
しかし──けた違いのパワーに押され気味になってしまう。
「何これ、腕の感覚がなくなるんだけど」
流石は熊だ。力比べだと人間のこっちは分が悪い。俺達も援護するけど、まずはアンネを援護しないと。
「エミリ、魔力を送るから援護して」
「わかったやってみるっす」
エミリは一瞬戸惑った表情をするが、すぐにアンネの方へ向かっていった。俺も、サポートのために接近。
エミリはすぐにグリズリーと接近。俺の魔力もあり、上手く応戦しながら力比べを回避して攻撃を受ける。
エミリの強さを確認。強さはCランクレベルといったところ。強敵相手に戦うのは難しいが、並みの相手だったり前衛が来るまで敵の対応をするには十分な強さだ。それに、直線的な強さのアンネと比べると攻撃の受けの技術が高い。
隣にいたアンネも、エミリの攻撃を見て驚いていた。
「これ、本当に後方の人の動き? すごいね」
「ありがとうっす」
グリズリーはエミリに攻撃を続ける。俺はエミリに与える魔力を増やす。ちょっと消耗が激しいが、エミリだって必死に戦っているんだ。俺だけ弱音を吐いているわけには行かない。
「さあ、攻撃を与えてみるっす」
「グォォォォォォォォォォォォォォォ──!!」
グリズリーは攻撃が通らないことにフラストレーションを感じたのかどんどん前のめりになり、攻撃がどんどん力任せになっていく。
それは、周囲への注意が薄れていってることへの裏返しでもあった。もうグリズリーの視線は、エミリにしか向いていない。周囲のことは、視界に入っていない。
これは、勝負を決めるチャンス。
「アンネ、チャンス」
「そうだね。一気に決めるよ1!」
そして、アンネはグリズリーの背後に回って突っ込んでいく。グリズリーは防御に回っているエミリに集中して完全に周りを見ていない。
「力纏いて現れろ 闇を引き裂く一閃!! ブレード・スラッシュ」
アンネの攻撃がグリズリーの背中にヒット。グリズリーは背中に大きな傷を負って大きくのたうち回り暴れまわるが、アンネはその攻撃に対応。今度はアンネに集中攻撃。
大きくスキが出来た。後は、このチャンスをものにするだけ。
「エルム行くよ」
「わかりました」
「逆巻く輝きよ。今希望の光になりて我が胸に宿れ! 雷の化身、ここに降臨! ボルテックス・ストリーム!!」
「秘めたる力を、その身に纏いて解放せよ ストーンヘンジシュート」
エルムの稲妻の攻撃。俺のオーパーツの魔力を纏った10個近い岩石がグリズリーを襲う。
エルムと俺の攻撃がグリズリーに直撃。大きな爆発音を上げ、グリズリーは大きく後方に吹き飛んだ。後方にある壁に激突しそのまま倒れこむ。
グリズリーから魔力が消える。意識を失ったのかピクリとも動かない。
どうやら、勝負はあったようだ。
「何とか倒しましたね」
「うん。ありがとう、二人とも大丈夫?」
「大丈夫だよ? 今日もありがと、シュウ君」
そこまで消耗はしてないみたい。少し休めば、普通に回復しそう。そして、エミリの方に視線を向けた。
「エミリ、ありがと。普通に強いじゃん。優秀だよエミリは」
素直に感想を述べた。当然だ、どんなポジションもこなせて強い力の相手でも対応できている。エミリはその言葉がとても嬉しかったのかにヘらと笑い言葉を返す。
「そ、そ、そこまでほめられると、照れちゃうっす。お世辞は結構っすよ。えへへ」
「お世辞じゃないよ。本音で言ってるよ。得意じゃない前衛なのに、しっかり戦えてるし。魔力任せじゃなくて、技術も持ってる。優秀だよエミリは」
「こんな優秀なのに、追放されたのが信じられないくらいです」
「まあ、こうでもしないと生き残れないっすからね。後衛なんかに何で魔力を送んなきゃいけないんだって、アナトリがいつも言ってたっす。だから、魔力の援護はいつも前衛だけで、何とかしてたっす」
けど、そんな状況でも周囲のせいにしないで一生懸命自分で何とかしていたのもすごいと思うしそれがエミリのいい所でもあるんだと思う。
「エミリ、せっかくなんだし一緒に戦ってみようよ」
「でも、うち──役に立てるかわからないっすよ」
「大丈夫。何かあったら俺達がカバーするから。そんな事より、今はエミリの力を見てみたい」
「うん。ピンチになったら、私が絶対に駆けつけるから」
アンネの言葉に、エミリは心配そうにコクリと頷いた。パーティーを首に
なった手前、自信を取り戻せていないのだろうか。
その自信も、このクエストで少しでも取り戻せるようにしていきたい。素質はありそうなのだから。
そして、俺達はグリズリーと対峙。前衛にアンネとエミリ。後衛に俺とエルム。
水晶髑髏の力を三人に供給。
「おおっ! みなぎってきた!!」
「マジっすか? こんな強い魔力、初めてっす!!」
俺が供給する力に、驚くエミリ。今まではここまでの力は与えられなかったのだろうか。
「これがシュウ君の力だよ。みんな、絶対に勝とうね」
「はいっす」
「了解しました」
そして、突っ込んできたのはグリズリー側だった。エルムは突っ込んできたグリズリーをかわしながら、少しずつ攻撃を入れて体力を削っていく。
しかし──けた違いのパワーに押され気味になってしまう。
「何これ、腕の感覚がなくなるんだけど」
流石は熊だ。力比べだと人間のこっちは分が悪い。俺達も援護するけど、まずはアンネを援護しないと。
「エミリ、魔力を送るから援護して」
「わかったやってみるっす」
エミリは一瞬戸惑った表情をするが、すぐにアンネの方へ向かっていった。俺も、サポートのために接近。
エミリはすぐにグリズリーと接近。俺の魔力もあり、上手く応戦しながら力比べを回避して攻撃を受ける。
エミリの強さを確認。強さはCランクレベルといったところ。強敵相手に戦うのは難しいが、並みの相手だったり前衛が来るまで敵の対応をするには十分な強さだ。それに、直線的な強さのアンネと比べると攻撃の受けの技術が高い。
隣にいたアンネも、エミリの攻撃を見て驚いていた。
「これ、本当に後方の人の動き? すごいね」
「ありがとうっす」
グリズリーはエミリに攻撃を続ける。俺はエミリに与える魔力を増やす。ちょっと消耗が激しいが、エミリだって必死に戦っているんだ。俺だけ弱音を吐いているわけには行かない。
「さあ、攻撃を与えてみるっす」
「グォォォォォォォォォォォォォォォ──!!」
グリズリーは攻撃が通らないことにフラストレーションを感じたのかどんどん前のめりになり、攻撃がどんどん力任せになっていく。
それは、周囲への注意が薄れていってることへの裏返しでもあった。もうグリズリーの視線は、エミリにしか向いていない。周囲のことは、視界に入っていない。
これは、勝負を決めるチャンス。
「アンネ、チャンス」
「そうだね。一気に決めるよ1!」
そして、アンネはグリズリーの背後に回って突っ込んでいく。グリズリーは防御に回っているエミリに集中して完全に周りを見ていない。
「力纏いて現れろ 闇を引き裂く一閃!! ブレード・スラッシュ」
アンネの攻撃がグリズリーの背中にヒット。グリズリーは背中に大きな傷を負って大きくのたうち回り暴れまわるが、アンネはその攻撃に対応。今度はアンネに集中攻撃。
大きくスキが出来た。後は、このチャンスをものにするだけ。
「エルム行くよ」
「わかりました」
「逆巻く輝きよ。今希望の光になりて我が胸に宿れ! 雷の化身、ここに降臨! ボルテックス・ストリーム!!」
「秘めたる力を、その身に纏いて解放せよ ストーンヘンジシュート」
エルムの稲妻の攻撃。俺のオーパーツの魔力を纏った10個近い岩石がグリズリーを襲う。
エルムと俺の攻撃がグリズリーに直撃。大きな爆発音を上げ、グリズリーは大きく後方に吹き飛んだ。後方にある壁に激突しそのまま倒れこむ。
グリズリーから魔力が消える。意識を失ったのかピクリとも動かない。
どうやら、勝負はあったようだ。
「何とか倒しましたね」
「うん。ありがとう、二人とも大丈夫?」
「大丈夫だよ? 今日もありがと、シュウ君」
そこまで消耗はしてないみたい。少し休めば、普通に回復しそう。そして、エミリの方に視線を向けた。
「エミリ、ありがと。普通に強いじゃん。優秀だよエミリは」
素直に感想を述べた。当然だ、どんなポジションもこなせて強い力の相手でも対応できている。エミリはその言葉がとても嬉しかったのかにヘらと笑い言葉を返す。
「そ、そ、そこまでほめられると、照れちゃうっす。お世辞は結構っすよ。えへへ」
「お世辞じゃないよ。本音で言ってるよ。得意じゃない前衛なのに、しっかり戦えてるし。魔力任せじゃなくて、技術も持ってる。優秀だよエミリは」
「こんな優秀なのに、追放されたのが信じられないくらいです」
「まあ、こうでもしないと生き残れないっすからね。後衛なんかに何で魔力を送んなきゃいけないんだって、アナトリがいつも言ってたっす。だから、魔力の援護はいつも前衛だけで、何とかしてたっす」
けど、そんな状況でも周囲のせいにしないで一生懸命自分で何とかしていたのもすごいと思うしそれがエミリのいい所でもあるんだと思う。
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