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走る牛娘と酔っぱらいイケ猫
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会場はワルツの音楽が軽やかに鳴り響く…
舞台中央には物語に登場する様な王子様とお姫様がくるくると回り軽やかなダンスを披露し、周りの観衆が美しい容姿と華麗なダンスに魅了されいるはず…
そして私といえば無我夢中で走る…とにかく人が居ない場所へと無我夢中でドタドタと、まさにミノタウル牛娘にお似合いな猪突猛進ダッシュを行いせっかくのドレスも台無しにしてただただひた走る。
すれ違う人が慌てて私を避ける、そして私の表情をみてギョッとするがそんな事に構っている余裕などない、きっとお化粧もグチャグチャでドロドロになってるはず、まさに生きる屍ゾンビ容姿になり猛スピードで廊下をひた走っていれば、周りは不振人物が凄い勢いで走っている。近付くなヤバそうな牛娘がいると注目を浴びている、でもしかしやっとこさ目的地に到着することが出来のだ。
一人になりたかったでも初めて来た場所で、どこなら一人になれるかなんかわからない。
ならば此処しかないと逃げ込んだのは、化粧室いそいで個室に閉じ籠り鍵をかけ、後は思う存分声を殺して溢れる涙を垂れ流した…
嘘つき嘘つき嘘つき
騙された騙された騙された
「ウゥゥゥ…ぐやしぃ…惨めだよ…情けないよぉ」
30分ぐらい泣くだけ泣いたら少し落ち着いてくる…さてさてゆっくり頭を整理しよう…
----りっちゃんに騙された-----
いや騙させわけではない、私が常識知らずで世間知らずだったのだ、無知とはある意味罪なのだから…騙されたと被害者ぶって悲劇のヒロインになるのは簡単だけど、自分自分に落ち度が無かったといえば嘘になる
ならどうする……?
前に進みたい…
前に進むってどうやって…?
ちゃんと話そうそう前みたいに母親ポジションに戻ろう。あの子が幸せで笑顔で居られるならそれでいいじゃないか、あの子は何千年も自分の罪の枷を償ってきた、そしてようやく魂の片割れ運命の番と結ばれるのだ、なら祝福してあげるのが親の義務だろう…
そして帰ろう…一人であの村に…
落ち着いてたら存分に失恋女を堪能しよう、ウジウジジメジメして酒でも煽ってカイザー兄さんに絡んで、クッキーさんに沢山愚痴を聞いてもらって号泣するんだ、きっとカイザー兄さんはなんかんだ言っても慰め奢ってくれるはず。クッキーさんはメッチャ怒るんだろうな~なんだか楽しくなってきたやっと窮屈で肩身の狭かったこの国から出れる、私を必要としてくれるあの村に帰れると考えたらなんだか希望がパァーとわいてくる
ちゃんと祝福してお別れして帰ろう!!
散々独占した個室から出て、パンダになった顔をバシャッバシャッと水で洗いながす、素っぴんになってしまったが仕方ない。
いそいそと化粧室をやっとの事脱出した。
「ユイカさん…大丈夫ですか…?」
壁によりかかりタキシードに身を包んだ黒猫の獣人イケ猫のクロさんが居た。
「クロさん…何故此処に…」
スラリと長い足を動かして、私に近付いてくる。優しく頭を撫でられ労るような優しい瞳で見下ろさないで我慢した涙がまた溢れそうになるじゃないか止めてくれぇぇぇ!
細身なくせに大きな荷物を軽々と持ち上げ運ぶ細マッチョだったこのイケ猫、あっという間に大きな身体に包まれたら、味方が居たって思っちゃう
ん?って微笑まないで優しくハグしてヨシヨシしないでぇ~
「辛かったですね…」
ええ…本当にって答えたいけど、どこまで私の心情を理解してるかわからないし泣かないよ、私泣かないんだからちゃんとりっちゃんにバイバイしてから泣くんだから、このイケ猫に泣かされてしまいそうになるのをぐっと堪える
「ぐっうっっっ!!」
「ぷっ!!すごい顔…でも目は真っ赤だ…」
くぅぅぅぅ!なぜハグから脱出出来ないのか、必死に脱け出そうとするのにクロさんに制止され、抱き付いたままクロさんを見上げる事しか出来ない
「ユイカさん泣きましたね…」
「泣いてません!離してぇぇ」
「鼻声で泣いた事バレバレですよ…せっかく真紅の淡いドレスがお似合いなのに…」
ますます悲しくなる事言わないで、私に用意されていたドレスはりっちゃんの瞳とおんなじ真紅のドレス…りっちゃんの番の王妃様ともろかぶりの色なのだ…結婚式では花嫁とおんなじ白い衣装を着てはならないと暗黙の了解があるが、まさに私は花嫁ともろかぶりな色を着たた痛い娘になっていた…
「艶やかな黒髪に黒い瞳…真紅のドレスが本当に似合ってますよ…」
「クロさん酔っぱらい…?」
「ふふふ…」
なんて優しく笑うのだ…抱き付いてる身体が熱いしきっと酔っぱらい猫だな、マタタビでも舐めてしまったのかな…
「酔っぱらいクロさん…お願いがあるんです」
「酔っぱらいじゃないですけどなんですか?」
なんだかクロさんが今日は甘いぞ…私をプンスカ怒ってお説教してたクロさんはどこ行ったのだ
「私帰りたいんです…ちゃんとりっちゃんとお話して祝福してケジメをつけたらあの村に帰りたいのです…」
「いいですね!一緒に帰りましょう!!」
「何でクロさんが嬉しいそうなんですか?」
「ふふふふ~秘密です♪喜んで帰り道も同行させて貰いますよ」
「助かります…いい加減離して貰えませんか?」
「え~あと少しだけ…やっとチャンスが回って来そうなのに逃したくないなぁ~」
「なんのチャンスですか…」
ジタバタ暴れたらやっとクロさんのお胸から解放された。名残惜しいそうに頭を優しく撫でないでぇ~完全に子供扱いされている、私はチビではない周りが背が高過ぎるのだ。プンプン
「子供扱いしないでください…」
「ユイカさんが可愛いらしいのが悪いんですよ」
「クロさんマタタビ舐めすぎですよ、こんな甘いセリフを吐くイケ猫じゃなかったはずです!!」
「おやイケ猫と思ってくれていたんですか?」
「もぉぉぉーーー!!」
「さすが牛娘ユイカさん!」
「からかってますねぇぇぇ!」
悔しいけどおどけるクロさんの対応にクスリと笑ってしまった。
「やっと笑った…」
ええ笑いましたけど何か?さっきまでトイレに籠ってビービー泣いてましたが、でも成人した大人ですから前に進むと決めた今泣いてる場合じゃないんです。でもクロさんが雰囲気を替えてくれた事には感謝しなければ…
「クロさんありが……」
「ユイカ!!!」
私がお礼を述べるのと被せるように、怒鳴る声が聞こえる。
誰だ…!!
いや悔しいかな声でわかるけど…
慌ててそちらを見れば物語の王子様とお姫様が仲睦まじく腕を組んでこちらを見ていた…
舞台中央には物語に登場する様な王子様とお姫様がくるくると回り軽やかなダンスを披露し、周りの観衆が美しい容姿と華麗なダンスに魅了されいるはず…
そして私といえば無我夢中で走る…とにかく人が居ない場所へと無我夢中でドタドタと、まさにミノタウル牛娘にお似合いな猪突猛進ダッシュを行いせっかくのドレスも台無しにしてただただひた走る。
すれ違う人が慌てて私を避ける、そして私の表情をみてギョッとするがそんな事に構っている余裕などない、きっとお化粧もグチャグチャでドロドロになってるはず、まさに生きる屍ゾンビ容姿になり猛スピードで廊下をひた走っていれば、周りは不振人物が凄い勢いで走っている。近付くなヤバそうな牛娘がいると注目を浴びている、でもしかしやっとこさ目的地に到着することが出来のだ。
一人になりたかったでも初めて来た場所で、どこなら一人になれるかなんかわからない。
ならば此処しかないと逃げ込んだのは、化粧室いそいで個室に閉じ籠り鍵をかけ、後は思う存分声を殺して溢れる涙を垂れ流した…
嘘つき嘘つき嘘つき
騙された騙された騙された
「ウゥゥゥ…ぐやしぃ…惨めだよ…情けないよぉ」
30分ぐらい泣くだけ泣いたら少し落ち着いてくる…さてさてゆっくり頭を整理しよう…
----りっちゃんに騙された-----
いや騙させわけではない、私が常識知らずで世間知らずだったのだ、無知とはある意味罪なのだから…騙されたと被害者ぶって悲劇のヒロインになるのは簡単だけど、自分自分に落ち度が無かったといえば嘘になる
ならどうする……?
前に進みたい…
前に進むってどうやって…?
ちゃんと話そうそう前みたいに母親ポジションに戻ろう。あの子が幸せで笑顔で居られるならそれでいいじゃないか、あの子は何千年も自分の罪の枷を償ってきた、そしてようやく魂の片割れ運命の番と結ばれるのだ、なら祝福してあげるのが親の義務だろう…
そして帰ろう…一人であの村に…
落ち着いてたら存分に失恋女を堪能しよう、ウジウジジメジメして酒でも煽ってカイザー兄さんに絡んで、クッキーさんに沢山愚痴を聞いてもらって号泣するんだ、きっとカイザー兄さんはなんかんだ言っても慰め奢ってくれるはず。クッキーさんはメッチャ怒るんだろうな~なんだか楽しくなってきたやっと窮屈で肩身の狭かったこの国から出れる、私を必要としてくれるあの村に帰れると考えたらなんだか希望がパァーとわいてくる
ちゃんと祝福してお別れして帰ろう!!
散々独占した個室から出て、パンダになった顔をバシャッバシャッと水で洗いながす、素っぴんになってしまったが仕方ない。
いそいそと化粧室をやっとの事脱出した。
「ユイカさん…大丈夫ですか…?」
壁によりかかりタキシードに身を包んだ黒猫の獣人イケ猫のクロさんが居た。
「クロさん…何故此処に…」
スラリと長い足を動かして、私に近付いてくる。優しく頭を撫でられ労るような優しい瞳で見下ろさないで我慢した涙がまた溢れそうになるじゃないか止めてくれぇぇぇ!
細身なくせに大きな荷物を軽々と持ち上げ運ぶ細マッチョだったこのイケ猫、あっという間に大きな身体に包まれたら、味方が居たって思っちゃう
ん?って微笑まないで優しくハグしてヨシヨシしないでぇ~
「辛かったですね…」
ええ…本当にって答えたいけど、どこまで私の心情を理解してるかわからないし泣かないよ、私泣かないんだからちゃんとりっちゃんにバイバイしてから泣くんだから、このイケ猫に泣かされてしまいそうになるのをぐっと堪える
「ぐっうっっっ!!」
「ぷっ!!すごい顔…でも目は真っ赤だ…」
くぅぅぅぅ!なぜハグから脱出出来ないのか、必死に脱け出そうとするのにクロさんに制止され、抱き付いたままクロさんを見上げる事しか出来ない
「ユイカさん泣きましたね…」
「泣いてません!離してぇぇ」
「鼻声で泣いた事バレバレですよ…せっかく真紅の淡いドレスがお似合いなのに…」
ますます悲しくなる事言わないで、私に用意されていたドレスはりっちゃんの瞳とおんなじ真紅のドレス…りっちゃんの番の王妃様ともろかぶりの色なのだ…結婚式では花嫁とおんなじ白い衣装を着てはならないと暗黙の了解があるが、まさに私は花嫁ともろかぶりな色を着たた痛い娘になっていた…
「艶やかな黒髪に黒い瞳…真紅のドレスが本当に似合ってますよ…」
「クロさん酔っぱらい…?」
「ふふふ…」
なんて優しく笑うのだ…抱き付いてる身体が熱いしきっと酔っぱらい猫だな、マタタビでも舐めてしまったのかな…
「酔っぱらいクロさん…お願いがあるんです」
「酔っぱらいじゃないですけどなんですか?」
なんだかクロさんが今日は甘いぞ…私をプンスカ怒ってお説教してたクロさんはどこ行ったのだ
「私帰りたいんです…ちゃんとりっちゃんとお話して祝福してケジメをつけたらあの村に帰りたいのです…」
「いいですね!一緒に帰りましょう!!」
「何でクロさんが嬉しいそうなんですか?」
「ふふふふ~秘密です♪喜んで帰り道も同行させて貰いますよ」
「助かります…いい加減離して貰えませんか?」
「え~あと少しだけ…やっとチャンスが回って来そうなのに逃したくないなぁ~」
「なんのチャンスですか…」
ジタバタ暴れたらやっとクロさんのお胸から解放された。名残惜しいそうに頭を優しく撫でないでぇ~完全に子供扱いされている、私はチビではない周りが背が高過ぎるのだ。プンプン
「子供扱いしないでください…」
「ユイカさんが可愛いらしいのが悪いんですよ」
「クロさんマタタビ舐めすぎですよ、こんな甘いセリフを吐くイケ猫じゃなかったはずです!!」
「おやイケ猫と思ってくれていたんですか?」
「もぉぉぉーーー!!」
「さすが牛娘ユイカさん!」
「からかってますねぇぇぇ!」
悔しいけどおどけるクロさんの対応にクスリと笑ってしまった。
「やっと笑った…」
ええ笑いましたけど何か?さっきまでトイレに籠ってビービー泣いてましたが、でも成人した大人ですから前に進むと決めた今泣いてる場合じゃないんです。でもクロさんが雰囲気を替えてくれた事には感謝しなければ…
「クロさんありが……」
「ユイカ!!!」
私がお礼を述べるのと被せるように、怒鳴る声が聞こえる。
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