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第4章 禁術の魔法
禁術の魔法 7
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白石で作られた会議室の壁は明るく、部屋には陽光が降り注ぎ、暖炉をつけずとも暖かい空気で満たされていた。中には15名ほどの騎士がいて、中央の円卓に火除のアームカバーを付けた年配の騎士が6名座っている。中には背中の曲がった老翁の騎士もいた。
パレルーマに連れられ中に入ると、「アルマーマ、それにトーブか?」と老翁の騎士が声をかけた。
「アルマーマ達の班は援護に入ってもらう……そちらに行きなさい」
パレルーマが差した方向には、見知った顔の騎士が何名かいた。
「シーネス班長!」とレイ。
「いや、いまはもう君たちの班長じゃないがね」
短髪の髪をかきながらシーネスが笑った。レイとトーブがシエンナで壁外警備をしていた時の最初の班長だ。面倒見が良く、いろいろ詳しく教えてくれたのを思い出した。その笑顔を見て心がホッとする。
「シーネスは、こいつらを知っているのか?」
「レイとトーブだけですが」
「では、あとでよく役割を説明してやってくれ。こいつらは別働隊で最前線には立たせるな後方だけだ」
「え、前線で」とアルマーマが言おうとしたが、
「後方だけだ!」と強い口調でパレルーマが制した。
「……」
パレルーマは叱るような目でアルマーマを見ながら空いている席の一つについた。
パレルーマに連れられ中に入ると、「アルマーマ、それにトーブか?」と老翁の騎士が声をかけた。
「アルマーマ達の班は援護に入ってもらう……そちらに行きなさい」
パレルーマが差した方向には、見知った顔の騎士が何名かいた。
「シーネス班長!」とレイ。
「いや、いまはもう君たちの班長じゃないがね」
短髪の髪をかきながらシーネスが笑った。レイとトーブがシエンナで壁外警備をしていた時の最初の班長だ。面倒見が良く、いろいろ詳しく教えてくれたのを思い出した。その笑顔を見て心がホッとする。
「シーネスは、こいつらを知っているのか?」
「レイとトーブだけですが」
「では、あとでよく役割を説明してやってくれ。こいつらは別働隊で最前線には立たせるな後方だけだ」
「え、前線で」とアルマーマが言おうとしたが、
「後方だけだ!」と強い口調でパレルーマが制した。
「……」
パレルーマは叱るような目でアルマーマを見ながら空いている席の一つについた。
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