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出会いと雑貨屋

出会いと雑貨屋1

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私の名前は平野南!
「行ってきます。」
家を出る。春の気持ちいい風が頬に当たる。
「今日から小学校だ!」
ズンズン足を早めていく。
すると後ろから声がした。
「平野さん」
入学式に会った鶴野晴美ちゃんだ!声を掛けてくれた!
私達の出会いはこんな感じだ。
~入学式~
「新一年生、起立!」
校長先生が喋り始めた。
「立つのダル~」
みんなが文句を言う。
私もその中の一人だった。
でも一人だけ何も言わずにただ立っている人がいた。
もう、何も言ってない人が一人しかいない時点でこの学校はやばいのだが、ひとまずそこは置いといて、その後、
ある女の子が男の子にいじめられていた。
よく見てみたら、いじめられていたその子は、入学式で何も言わずに立っていた女の子だった。
私は思わず言ってしまった。
「やめなさい!弱い者いじめは!」
「あぁ!なんだよ」
そこでしばらく喧嘩してやっといじめていた男の子は降参した。
「ありがとうございました」
その女の子は言った。
「いいよいいよ。人間としてやるべきことをやっただけだし!名前なんていうの?」
そうやって私達の会話は始まった。
「私、鶴野晴美」
「私、平野南!じゃあ今日から呼び名はハルとミナね!」
~翌日~
「おはよう」
「おはよう!」
そんなこんなで冒険への切符を手に入れた私達だった。
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