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1章 成人後

3-1 筋トレ

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「んー…筋トレをする前にその道具を作るか」

黒鋼で大剣、ダンベル等の筋トレ道具を3種類ほど作成っと。

「今で10ptか。長いなぁ…」

よし、筋トレを始めるか。

「腕立て伏せ、素振り、上体起こし、ランニング、ダンベル類で腕の筋トレと…よし、やっていこう」

『では、私は素材の整理などをしてきますね』

ああ、よろしくな。

「セ…セル…セルク、ゼルク!おい、セルク!」

「ん?あ、父さんどうしたんだ?」

「飯が出来たから呼んでるのに来ないから迎えに来たんだよ」

「あ、そうなの?なら、今すぐ行くよ」

何セットくらいやってたっけなぁ…

『各50回を10セット、途中から100回に変更し、そこから43セット目です』

おー…結構、いやめっちゃしてるな。だが…まだまだ行けそうだな。

『それはマスターの身体が成長してきているからです。この肉体の成長スピードは少し異常ですよ…もう腹筋が割れてきていますよ?』

?そうなんだ。

「あ、そうだ。父さん、母さんにこれ渡しておいてくれないか?」

「?これは?」

「包丁の研石だよ。この前確か切れ味が悪くなって来ているって言っていただろ?」

「あー確かに言っていたな。分かった、渡しておこう」

〘気配察知(大)が(激)に進化しました〙

うん?激?これって最大はなんなんだ?

『小<中<大<激<超<超絶<極<逸<伝説<神の10個です。
例えば、剣術なら極で剣聖と呼ばれています。これは、過去に極以上の者が居なかったから極が最大と思われていたようですね。神様とかなら神を超えてユニークスキル等というスキルを持つ者も居ますよ。ほら…創造神とかがその例ですね』

あ~確かに。なるほどな、じゃあ気配察知は出来るだけ切らないようにした方が良いな。

『まあ、マスターに会得させた気配察知は会得方法が難しいので持っているだけでもかなり凄いですけどね』

は?ちょっと待て、それどう言うことだ?

『え?範囲によって魔力消費量が大きくなるからまともに索敵が出来ない気配察知が欲しかったのですか?それはすみません。
レベルが上がる度にどんどん範囲が広がっていくだけで、魔力なども何も消費しないのでこちらの方が使い易いと思ったんですけど…』

あれ、魔力を使うのってそういうスキルなのか?なら、こっちで十分か。

「ご馳走様、んじゃ俺はちょっと裏庭で鍛錬してくるわ」

あと50ptか…魔力が尽きる寸前まで鉄を素材に指輪を作成。

「うっ…流石にしんどいな…さてと…指輪の数は…49個…あと1つか…回復したら作るか…」

鍛冶王、こんなかで特殊効果があるのってどれか分かるか?

『それとこれ…あ、あとそっちの6つもそうですね。あ、その手前のもそうです。…全部で12個ですね。ですが、使えるか使えないかで言えば使えるのは4つですね。他は、歩く時に疲れないとかそういったものなので…神器に吸収させて能力だけ神器に引き継がせたら良いと思います』

…ん?神器に能力を引き継がせるって?

『え?言ってませんでしたっけ?神器は特殊能力がある物を吸収させるとその特殊能力を引き継ぐ事が出来るんですよ』

…言ってなかったぞそんなこと。なら、こいつら全部吸収させても良いじゃねぇかよ。手間だったんだよな、一々付けるの。

『それはすみませんでした。あ、ですが妖刀は吸収させないでくださいね。幾ら能力を引き継ぐとは言え、神器は1つなので二刀流が出来なくなりますので』

ああ、分かった。

「これで良しと。これで特殊能力は全部この神器に入ったのか?」

『神器:特殊能力一覧と言えば表示されます』

「神器:特殊能力一覧」

神器:特殊能力
歩行補助
走行補助
魔力補給
魔力自動回復
体力自動回復
俊敏力上昇
腕力・攻撃力上昇
防御力上昇
即死攻撃無効化
読解速度上昇
体力上昇
魔力貯蓄
魔力自動吸収

「…?どれだ?使えない奴って…全部良さそうだが…」

『あ、すみません。4つの方が使えないものでしたね。えっと…魔力自動吸収・魔力貯蓄・歩行補助・読解速度上昇の4つですね』

?どこがだ?歩行補助は日常生活で疲れにくくなるし、魔力貯蓄は俺が入れるイメージをしなくても良くなるし、魔力自動吸収はさっき言った事と同じで楽になるし、読解速度上昇は勉強が捗るだろ?全部使えるじゃないか。

『そ、そうですかね?』

うし、んじゃ取り敢えず今日は筋トレして終わるか。…あ、魔力ちょっと回復してる。んじゃついでに1個作って…

〘レベル上昇!Lv.7に上昇したことにより、多種類の同時作成が出来るようになりました。
また、1回に使用する魔力量が少なくなりました。
同時作成に必要な魔力量は1回分です〙

「お、効率よくなったな。…なぁ、鍛冶王。この小さな街…と言うより、町ってさ。宿屋ここだけだよな」

『?そうですね』

「ならさ、もしかしてなんだが今こちらに向かってきている馬車の音ってさ…あの侯爵令嬢じゃないか?」

『?…あ、そうですね』

…はぁ…取り敢えず冒険者ギルドに行って必要ない素材は売っておくか。

「ちょっと冒険者ギルドに行ってきまーす」

ふぃぃ…今日は1日全部が充実したなぁ…今後は筋トレも増やさないとなぁ…

「こんにちは~!あ、受付嬢さんこんにちは。依頼とは別なんですけど魔物狩って来たのでちょっと買取とか出来ませんか?」

「あ、セルクさんこんばんは。魔物の買取ならこの隣にある解体屋の方で買取をして貰えますよ。ちなみに何を狩ってきたのですか?」

「え?えーっと…ウィンドウルフ、オーク、ラッシュボアですかね?」

「へぇ、凄いですね!ラッシュボアとオークの肉は美味しいんですよね。それに、ウィンドウルフの素材って魔道具に使えるんですよね」

「へぇー!ウィンドウルフって素材になるんですね。ちなみにどこが魔道具に使われているんですか?」

「魔石やウィンドウルフが体内から出してくる触手とかもそうですね。ですが、1度出てきた触手って劣化するので品質が悪いんですよね…」

解体時にあっ…たな。あの触手か。一応何かの素材として扱えるから保管しているんだが…

「触手ってこれですか?」

「あ、それですそれです。凄いですねー…ってえ?解体済みなんですか?」

「え?はい、そうですね。肉とかは美味しそうなので食べたいので先に解体したんですよね。あ、少しならあげますよ?いります?」

「え、くれるんですか?それはありがとうございます。では、素材の買取をさせていただきますね。少々お待ち下さい」

「あ、これオークとボアの肉です、どうぞ」

さてと、一応依頼を見ておくか。

「へぇ、薬草採取なんてのもあるのか。採取系と討伐系、後は護衛なんてのもあるのか…あ、調査もあるな…へぇ、色々とあるんだなぁ」

「あ、セルクさん。査定が終わったので来て貰えますか?」

「あ、はーい!今行きますね」

「では、こちら買取分の銀貨5枚と金貨20枚です」

「え、なんで金貨ですか?」

「えっと…あ、これですね。まず、銀貨5枚なのですが、こちらはオークの目玉が薬になりますのでその分としての報酬ですね。
そして、金貨20枚は、ウィンドウルフの触手ですね。ウィンドウルフの使用前の触手はかなり高価で、これを使うとかなり強力な魔道具が作れるので値段が高いのですよね。
ただ、一体だけ先端が劣化してしまっていたので、少し値段が下がりました」

「へぇ、それでも金貨20枚なんですね。ありがとうございました。あ、あと悪いんですけど…明日明後日ともしかしたら休むかもしれません。ちょっと職業レベルの方を上げたり、筋トレしたりとかもあって少し忙しくなると思いますので」

「ええっと…確かセルクさんはDランクですよね?なら、半月以内に依頼を受けてくだされば登録解除になりませんので大丈夫ですよ」

「あれ、そうなんですね。分かりました、ありがとうございました。では、そろそろ帰りますね」
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