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2章 魔法学校

11-6-2 視点:セルク 《激怒》

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「さて、それじゃあヴィランもああ言っているし、客室に行こうか」

「キョロ…分かりました」

「ははは、は初めてかい?」

「いえ、そういう訳では無いのですが…」

…明らかに敵意を持っている奴が居るな。しかも、そこら中に気配が出ているな。警戒しておかないと…

『マス「(分かっている)あの、ここってヴィランの家って聞いたのですが、ヴィランは毎日帰ってきているんですか?」

「…ははは、夜だけだがな!全く、貸してくれるのはありがたいが少し寂しいよ」

この言葉は多分嘘、寂しいと言っていた時、殺意が"ヴィラン"という名前に反応するように殺意が出てきたから。
やはり、この家を乗っ取ろうとしているのか?この調子なら、ヴィランが持っている財産の方も危ないかもしれないな。

「メイド達、お客さんにお茶とお菓子を」

「ああ、いえ。大丈夫ですよ、気にしないで下さい」

『あの、マスター。ちょっと良いですか?とあるスキルが発動しているんですけど』

奇遇だな、俺も丁度そのスキルに気付いたよ。

『「(これ、毒の入ったお茶だよね)ですよね」』

はぁ…これは、早く帰っておっさんにどうにかしてもらうか。
早くヴィランが来ないかなぁ。

「セルク君、1つお願いをしても良いかい?」

「なんですか?」

「君の…奴隷のヴィランの所有権を僕に譲ってくれないか?勿論、無償で」

…は?こいつ、今なんて言った?

「あれ?聞こえなかったのかな?あいつの所有権を僕に渡せと言っているんだ。君は平民なんだ。あいつの所有権を持つべき者じゃないんだよ」

『ま、マスター!落ち着いて下さい!』

…うるせぇよ、もうこいつは許さない。絶対…絶対に地獄に落としてやる。

「おい、言っておくがな。俺の仲間に手を出そうとしてみろ。地獄に落としてやるよ。もちろん、この家の奴ら全員をな(空間転移)」

『マスター』

大丈夫だ。こいつらを殺すような真似はしねぇよ。

「まずは腕から行こうか」

「ん?若、どうしたんだ?」

チッ…ヴィランが、もう来てしまったのか。

「いや、なんでもない。紹介してもらっていたんだ」

…空間転移:王宮

よし、後でおっさんに手伝ってもらうか。

「それじゃあ、明日にでもダンジョンに向かうか」

「そうだな、分かった。今日はこの後どうするんだ?」

「ちょっと行きたい所があるから、ヴィランは先に帰っておいてくれ」

「?分かった、学校の部屋で良いんだよな?」

「ああ、そこで良い。あと、ついでだから冒険者ギルドで魔石を売っておいてくれるか?」

「ああ、分かった。貯金の方はどうするんだ?」

「白金貨以上だけ貯金してくれ。それじゃあ、俺は先に言っておくな」

空間転移
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