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7 騎士団長

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チュンチュン…これがホントの朝チュンってやつね…

「…はぁ、憂鬱だわ」

「大丈夫ですか?お嬢様」

「ええ、大丈夫よ」

《姫、今日は皇子とその後友人共が訪問してくるようだ。
それと、騎士団長も来るらしい》

「ええ、分かったわ。ただし、皇子達は入れないようにしておいて頂戴」

《分かった》

「お嬢様?」

「大丈夫よ」

《姫、念話の使用をお勧めする。
念話は、他者と魔力を繋ぐことで可能になる。1度繋げれば、その後は永遠に続けられる》

「(…これでどうかしら?)」

《うむ、出来た様だ》

「…終わりました」

「そう、ありがとうね。それじゃあ、下に降りましょうか」

《姫、どうやらもう来たようだけど、どうする?》

「(どっちが?)」

《騎士団長の方だよ》

「(なら、通してちょうだい)」

呼び出しの鈴…

「お客様よ、通しなさい」

「かしこまりました」

さてと…剣術…の他にも護身術とかも習っておきたいかな…さて、どうしようかな…多分、当分は剣術だけだろうけど…

「…お父様、どうやら来たようです」

「うん、さっき聞こえたよ。せっかくだし、ご飯を一緒に食べようか。レックス」

「…待て、このお嬢さんか?」

「うん、そうだよ」

「よろしくお願いします」

「あ、ああ…女なら細剣が良いだろうが…火力を求めるなら、普通に始めようと思っているがどうする?」

「そうですね…出来れば、通常通りお願いします」

「分かった…お、これ美味いな」

顔は…好みなんだよねぇ…後は性格だけど…

「んー、そうだな…身体強化をすればある程度は行けるが…剣を振るのには筋力も必要だから、これからは剣術を含め、自主練で筋トレも追加するか?あまりお勧めはしないが…」

「あら、どうしてかしら?」

「嬢ちゃんみたいな可愛い女には傷付いてほしくないんだ」

「そ、そう…」

《姫、ならば我らが筋トレメニューを考えよう。内側に筋肉を作り、外側は女性の肌を保つ方法がある》

「(ええ、それじゃあお願いね)そうですね…では、筋トレの方はこちらで考えておきます」

「あ、ああ…」

…あ~もうほんと、やばい…耐性ないからいきなりはお世辞でも嬉しすぎる…

《あれ、姫?どうしたの?》

《これは…恋、かしら》

「(オシリス、1週間魔力禁止ね)」

《ごめんなさい》

「(次は気を付けなさい)…それでは、私は庭で準備運動をしてきます」

「ん?ああ」

「…さて、レックス」

「あ?なんだ?」

「出来れば…ローズマリーの味方をしてほしいんだ」

「あ?そりゃどういう…」

「ローズマリーは、実は精霊姫な様なんだ。ただ、王族にも薄々気付かれている。
でも…僕達はローズマリーには幸せになってほしい。
でも、ローズマリーは僕達には頼ろうとせず、1人で何とかしようとしているみたいなんだ。もちろん、昔からそうなんだけどさ…だから、今までで一番身近にいられるレックス、君には彼女の味方になって欲しいんだ」

「あ?んなもん勿論だろ。弟子は大切にする」

「ふふ、変わらないね」

「だが…俺がどうこうしてもあっちが離れりゃ意味はねぇぞ?」

「あ、それなら大丈夫だよ。多分、ローズマリーは君に好意を持っているから。ちなみに…手を出したら、潰すよ?」

「…お前の潰す宣言は社会的に潰すって意味なのは分かってるが…目が笑ってないぞ」

「ふふ、そもそも笑っていないからね」

「ああ、そうか…ま、それなら了解だ」
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