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35 神殺しの女王と下僕
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「さぁ…死にたいやつからかかってきなさい!」
«おらおらァ!俺らのもんに手ぇ出したんだ!死ぬ覚悟は出来てんだろうな!»
〖くっ…全員、敵を迎え撃ちなさい!〗
〖〖うぉぉぉぉ!〗〗
«グシャッ…んーまずい!不味いぜお前らは!悪意だらけで不味すぎる!»
「ザシュッ…やっぱり脆いわねぇ…あはっ!いいこと考えたわ…」
«あん?»
「流るる血は我が支配下…一を以て全を統一する。
我が鮮血姫を以て、ここに宣言しよう!
血界の王冠よ、我が権力を以てここに存在を認める!」
«お、おお!?なんだこれは!?»
「さぁ…貴女達の血は皆私のモノよ。流れた血で…こういうことも出来るようになるわ。罪人を処刑せよ、血装騎士」
«グォォォォ!»
〖なっ!こ、この力は…吸血姫の能力…いや、更にその上に位置する能力ですよ!?何故人間である貴女が…!?〗
〖ほぉ、随分と面白い事をやっているのだな。鮮血姫…いや、瑞季よ〗
「あれ、創造神じゃん」
〖ふぅむ…それにしても…あの呪いの出処はここであったか〗
「この国の事知ってたの?」
〖む?…うむ、神には幾つか種類があってな。まず、この国である亜神。
これは、旧神が分身を作るのだが、その分身達が支配下として新たな生物を創り出す。その時に生まれるものが亜神だ。
次に、神帝国である神紙の住まう国だが、これは分身体達が暮らしつつ世界を管理している場所だ。この国では、管理の他にも開拓や研究などもしている。
そして、最後にエデンと呼ばれる始まりの国であり、ここは旧神のみが入れる場所だ〗
「…旧神はオリジナル…って感じかな」
〖うむ。しかし、ある日制約が創られたのだ。これにより、
分身体の国を中央とし、その中央とエデン、中央と神国は干渉できるが、神国とエデンは干渉できなくなったのだ〗
「…ああ、干渉の原因は私か」
〖うむ。人間でありつつ、我が力と全く同じ力を持っているお前がここに来ることにより、制約にバグが生じたのだ〗
「なるほどねぇ…ま、別にいいわ。私は現世に戻るだけだし」
«おーい、こっちは終わったぞ»
「ありがとね、ヴィラン」
«おう!»
んー、頼りがいがあるねぇ…
「ま、そういうことだから私はこれで失礼するよ」
〖うむ〗
それにしても…亜神は随分と弱すぎた。いくら、偽物の神だとしても、あれ程までに弱い訳では無いはず…原作で登場した際は、迎えに来た主人公達ですら近付けぬ程の力を有していたほどだ…
なのに、何故私達の攻撃はあそこまで通った?
旧神の力を持っていたから?いや、これは違う。あの時、私は…私達は旧神の力は使っていなかったからだ。
となると、原因は…
「まさか…原作キャラはバグキャラに干渉できない?」
それなら、可能性はある…ただし、具体的に言えば恐らく少し違うはず…
仮定を立てるとすれば…
バグキャラが行使する攻撃などは、この世界の“正常”からすれば対処不可能の未知の力であり、それらは全て災害でしかない…
「…ああ、なるほど。ヴィラン」
«ん?なんだ?»
「ザシュッ…はぁ、全く…想定外ね」
«ゴポッ…な、何を…»
「…はぁ、これだから原作は信用出来ないのよ」
«バタッ…»
«おらおらァ!俺らのもんに手ぇ出したんだ!死ぬ覚悟は出来てんだろうな!»
〖くっ…全員、敵を迎え撃ちなさい!〗
〖〖うぉぉぉぉ!〗〗
«グシャッ…んーまずい!不味いぜお前らは!悪意だらけで不味すぎる!»
「ザシュッ…やっぱり脆いわねぇ…あはっ!いいこと考えたわ…」
«あん?»
「流るる血は我が支配下…一を以て全を統一する。
我が鮮血姫を以て、ここに宣言しよう!
血界の王冠よ、我が権力を以てここに存在を認める!」
«お、おお!?なんだこれは!?»
「さぁ…貴女達の血は皆私のモノよ。流れた血で…こういうことも出来るようになるわ。罪人を処刑せよ、血装騎士」
«グォォォォ!»
〖なっ!こ、この力は…吸血姫の能力…いや、更にその上に位置する能力ですよ!?何故人間である貴女が…!?〗
〖ほぉ、随分と面白い事をやっているのだな。鮮血姫…いや、瑞季よ〗
「あれ、創造神じゃん」
〖ふぅむ…それにしても…あの呪いの出処はここであったか〗
「この国の事知ってたの?」
〖む?…うむ、神には幾つか種類があってな。まず、この国である亜神。
これは、旧神が分身を作るのだが、その分身達が支配下として新たな生物を創り出す。その時に生まれるものが亜神だ。
次に、神帝国である神紙の住まう国だが、これは分身体達が暮らしつつ世界を管理している場所だ。この国では、管理の他にも開拓や研究などもしている。
そして、最後にエデンと呼ばれる始まりの国であり、ここは旧神のみが入れる場所だ〗
「…旧神はオリジナル…って感じかな」
〖うむ。しかし、ある日制約が創られたのだ。これにより、
分身体の国を中央とし、その中央とエデン、中央と神国は干渉できるが、神国とエデンは干渉できなくなったのだ〗
「…ああ、干渉の原因は私か」
〖うむ。人間でありつつ、我が力と全く同じ力を持っているお前がここに来ることにより、制約にバグが生じたのだ〗
「なるほどねぇ…ま、別にいいわ。私は現世に戻るだけだし」
«おーい、こっちは終わったぞ»
「ありがとね、ヴィラン」
«おう!»
んー、頼りがいがあるねぇ…
「ま、そういうことだから私はこれで失礼するよ」
〖うむ〗
それにしても…亜神は随分と弱すぎた。いくら、偽物の神だとしても、あれ程までに弱い訳では無いはず…原作で登場した際は、迎えに来た主人公達ですら近付けぬ程の力を有していたほどだ…
なのに、何故私達の攻撃はあそこまで通った?
旧神の力を持っていたから?いや、これは違う。あの時、私は…私達は旧神の力は使っていなかったからだ。
となると、原因は…
「まさか…原作キャラはバグキャラに干渉できない?」
それなら、可能性はある…ただし、具体的に言えば恐らく少し違うはず…
仮定を立てるとすれば…
バグキャラが行使する攻撃などは、この世界の“正常”からすれば対処不可能の未知の力であり、それらは全て災害でしかない…
「…ああ、なるほど。ヴィラン」
«ん?なんだ?»
「ザシュッ…はぁ、全く…想定外ね」
«ゴポッ…な、何を…»
「…はぁ、これだから原作は信用出来ないのよ」
«バタッ…»
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