上 下
43 / 75

41. なんかもう規格外だよね

しおりを挟む
「さてと...結月、自室って欲しいか?」

『ん、あまり必要ない。でも、貰えるなら私は自室は使うよ?三日月ちゃんも、通常サイズに戻りたいって言ってるし』

「そうか。なら、作るか。ってことで、10億人出してと。半分はここのダンジョンに、もう半分は踏破度埋めるついでに出来るだけ狩ってこい」

いやぁ...分身は影で出来てるから良いが、こうも影が大量にあったら明らかにやばいよなぁ...影分身の鍛錬してた時、ダンジョンが影の色で一杯になってたしなぁ。

「あ、そうだ。その三日月ってどれくらいまで大きくなるんだ?」

『この子はうーん...半径500km位?でも、この子が普段やっているサイズは、100km位かな?』

てことは、最低でも1000kmは必要って事か。かなり必要だな。11000が100kmだから、×10で、110000。これで、1000kmか。あ、ドラゴン魔石要らなかったな。まあ、今後必要になるかもしれないし別に良いか。

「んー...この素材は見たことないな。今までは砂とかそういう近場にもある物は大丈夫だったが...闇夜の欠片っていうのと、星の欠片っていうのが足りないのか。結月、これって見覚えあるか?」

『えっと...うん、見たことあるよ。星の欠片はその名前の通りで、星を粉状にしたものだよ。闇夜の欠片っていうのは、月読が住んでいる星だけにあるものなんだけど、特定の月読だけが宇宙にある物質の1部を吸収して素材を作れる』

「ちなみに、結月は作れるのか?」

『勿論作れる。私は、月読の長よりも強いから』

てことは、種族最強なのか。凄いな。

「んーどうするか。素材を買うか、もしくは宇宙まで行くか...」

『その2つが必要なの?』

「ん?ああ、いや...月が巨大化するなら夜の方が良いだろ?だから、擬似的だが宇宙を作ろうと思ってな。調べてみたらこの2つが足りないんだ」

『なら、私が作ろうか?私と三日月ちゃんなら、ここでも作れるよ?三日月ちゃんは、宇宙物質を自動生成出来るから』

「月読達が必要ないなら良いよ」

『なら作る。三日月ちゃんに聞いたけど、宇宙空間の中の方が落ち着くらしいから。私も故郷がそうだから安心する』

「そうか、なら作ってくれるか?」

よし、これで素材は完成したな。じゃあ...作成。

「お、やっぱり綺麗だな。こういう景色はずっと見ていられる...ちょ、危なっ!ゲホッ...はぁはぁ...ふぅ、宇宙は酸素が無いんだったな」

『?魔道具作れば?』

「え?魔道具ってダンジョンの宝箱から出るんじゃないのか?」

『え?確かにそれもあるけど、魔導っていうスキルさえ持っていれば作れるよ?』

「結月は作れるのか?」

『もちろん作れるよ?教えようか?私なら、簡単に教えられるけど』

...さて、どうするか。結月が魔道具を作れるとなると、今後色んな魔道具を改良していける筈だ。それに、俺も覚えれば生産量が上がるよな。...うん、デメリットも無いし教わるか。

「なら、教えてくれるか?」

『分かった。じゃあ始めるよ』
しおりを挟む

処理中です...