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56. 完成した武器

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「...んで、この無限収納の中に禍々しい武器とか神々しい武器とかはなんだ?」

『いえ、その...鍛治スキルのレベル上げをしている内にエクストラスキル:鍛冶神へと進化しまして...つい楽しくなって色々と作ってしまいました...で、でも!そのおかげか強い武器や役に立ちそうな武器が沢山出来ましたので!』

「見た目がなぁ...これなんて、柄の部分に目があるし、勝手にベラベラと喋ってるんだぞ?この鎌は...まあ、別に良いか。これは吸収登録しておくか。んじゃ、廃棄処分対象を出していくか。この...呪いの武器?みたいなのは処分確定な。んで...この...黒と青の剣はなんだ?」

『マスターの記憶にあったアニメ?というものに出てきた武器です!勿論、不壊属性の他、斬撃超上昇++等、様々な効果もあります!』

...まあ、これはこれで良いか。だが、これは一応無限収納に仕舞っておくか。

「んじゃ次だ。この白い剣とか、金色の剣とかはなんだ?」

『宝剣と聖剣ですね。宝剣は、過去にその武器を使っていた者の技術を引き継いでいる武器です。
聖剣はまあ...勇者が持つ剣とか、神聖な気配を纏っている剣とかが由来としてありますね。瘴気を持っている敵に対して攻撃力が上昇します』

「...なるほど、まあ一応これらも無限収納に置いておくか。んじゃ、後はこの禍々しい色や模様の剣や槍、刀とかか...」

『妖刀、魔槍、魔剣ですね。
妖刀は、主を選ぶ刀なのですが、その刀が決めた者以外が持つと死の未来を呼び起こす刀です。
魔槍は、先程言ったような効果を持つ場合もありますが、今回は意志を持つ魔槍で名称はグングニル。
別名は世界樹の鍵という名前で、世界樹が世界に張っている魔界・人間界・精霊界を完全に切り離す為に作られた結界の解除をする為の鍵です。
最後に魔剣ですが、魔剣は正式名称がありまして、正確には魔法剣です』

「ふーん、で。なんの魔法剣だ?」

『...』

「おい、鑑定しても良いんだぞ?」

『...』

看破

魔剣──意志を持っており、主を選ぶ武器。主に対しては情報や剣技等も教えることがある剣で、世間では呪われた剣とも言われている。主が見つからない場合、夜な夜な泣いたりするため、非常に迷惑な剣。

「...おい、おい!普通に呪われているって書いてんじゃねぇか!処分確定だわ!」

はぁ...んで、結局残ったのは宝剣・聖剣・鎌・青と黒の双剣、後は手頃な投擲武器とか弓とかか。

「あ、そうだ。俺がやってみたい奴も作っておくか。叡智神、和弓って作れるか?ほら、弓道とかで使うようなやつ」

『はい、可能です。ですが、マスターには他の弓がありますので、必要ないかと』

「いや、弓道とか竹刀とかを使ったスポーツってのを1度でもいいからやってみたくてな」

『なるほど、直ぐに作りましょう...完成しました。あ、木工スキルが増えま...スキルが統合されて加工というスキルに変わりました』

「んじゃ、的作りとかしていくか。まずはどんなのか調べてと...へぇ、こんな感じなんだな。先に調べておいて良かった。んじゃ、作っていくか。材料を購入して魔道具で部屋を作ってと...よし、完成だな」

弓の撃ち方はテレビとかでも見たから何となく分かる...こんな感じだったか。

「ん、何となく分かったな。弓を引く際に力任せに引くのではなく、少しずつ胸を張るように引いていくことで力が入りやすくなって弓が簡単に引けるな。
姿勢を真っ直ぐにしたら、弓が揺れずに安定もする。
ふむ...こんな感じか?...お、真ん中にいったな。だが...やっぱりか。2回目はズレた」

『マスター、弓道をする際は、的の中心を出来るだけ集中することで狙いが定まるようになります』

集中か...ふぅ...

「キリキリキリ...シュッ!おお、真ん中に刺さったな」

『中る...と言います』

「2発目...よし、成功だ。心を落ち着かせるにはこれが今のところ1番楽だな」

せっかくだし、弓道の服とかも作れないか?

『可能です、運動着や剣道の方と含めて作っておきましょう』

ありがとうな。んじゃ、次は剣道か。

「と、言ったは言いもののやり方は知らないしな。取り敢えず振るだけ振っておくか」

真っ直ぐ、正確に振る。相手の頭にきっちりと真っ直ぐ、かつ素早く正確に当てるイメージをしながら振る...

「こんな感じか?」

『基礎としては、そんな感じです。あ、マスター。叔父様が近くまで来ております』

「お、丁度良かった。どうするのか聞いてみるか」
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