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フタリザワは世界一の歌姫?!

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「ワタシは神だ!!」
教祖のような格好をしたその男は座席に💺💺💺💺すわるなり、ゼーゼーと荒い息をし始めた。
「アッ、そう。アタシは地下アイドルよ。文句ある!?😤 」
フタリザワが開き直った。
「あっ🤭なるほど」
神が恐縮した。
「神とコラボしないか?」
😳「歌?」
フタリザワが聞き返す。
「そう。神と顔が並の地下アイドル。これはウケるよ」
「やめた😪」
「どうして?」
「美意識の違い。価値観の相違は離婚の代表決定的事項だからね」
フタリザワがブーたれた。
「別に私たち結婚💒💒👰‍♀️🤵‍♂️👰‍♂️してるわけじゃあるまいし」
神がイヤアというような顔をした。
「女性が👄💋👄ご機嫌斜めになると、世界が金融危機に陥るって知ってた?」
 神が窓🪟🪟🪟の外に目をやりながら、ひとりごとのようにつぶやいた。
「相関関係は?」
フタリザワがツッコむ。
「🙀エッ!?」
神が驚いたように大きく両目を見開いた。
「女性と世界情勢に何らかの関係性があるのかって聞いてるの」
フタリザワがさらにツッコんだ。
「世界情勢なだけに」
神がそこまで言うと、
「じょうせい(女性)が欠かせないでしょう、とかだったら🪢ロープで🌀💫グルグル巻きにして、東京湾に沈めるからね」
「うまい😋😋😋🍽🍽‼️」
神が手放しで称賛した。
「うまいじゃないよ。パターンだよ、こんなもん」
😮‍💨
「キミは歌はうまい😋🍴🍽のかね?」
プロデューサーモドキが偉そうに質問した。
「そりゃあ、歌だけだったら誰にも負けないよ」
「ホィットニーヒューストンにも?!」
「もちろん」
「MISIAにも?」
「たぶん」
「マライアキャリーにも?」
「尊敬してます。高音でちょっと負けるかな」
「少し歌ってみてよ」
「そう?それじゃあ少し」
フタリザワが歌い始めた。
それはプロデューサーが今まで35年間生きて来て聴いた、最も素晴らしい歌声だった。
「どうですか?!」
「いいと思う」
「本当ですか?」
「まあ、まだ原石だけどね」
プロデューサーが名刺を1枚フタリザワに渡した。
「やる気があるならいつでも連絡をください。ボクはねキミを世界初のタクシーの中だけで歌う世界一歌のうまいドライバーズシンガーに育てあげたいんだよ。それじゃあね」
プロデューサーはタクシーを降りて行った。
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