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第一章
1の10 大国の第二王子はヤバいヤツ
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【大変失礼を致しました。
ブルーフィン王国第二王子殿下の通訳を続けさせて頂きます】
と通訳が軽く詫びを入れてから会話が再開される。
【‥‥シレーヌ王女、
私の愛しい人魚姫!
私は君に夢中なのだ!
君が欲しくて堪らないのだッ!!】
ギョギョギョ!?
第二王子殿下、その澄ました顔でそんな事言ってたの!?
本当?
通訳ミスじゃ‥‥
ああ‥‥いや、こんな内容通訳したくないよね‥‥
それで絶句してたんだね‥‥
こんな、国同士の外交の場でする話じゃないしね‥‥
ホラ、コッチもソッチも、皆赤面して下向いてるじゃん‥‥
【私は子供だとお伝えしたはずです。
子供に対して発するべきではない言葉の数々に困惑せずにはいられません!
埋めようのない常識の違いは明らかです。
やはり私にはとても無理です】
もう嫌悪感と恐怖しかない!
思わず忖度無しに拒否ってしまったけど大丈‥‥ひッ!?
こ、こっち来る!?
今まで第二王子殿下との間には6メートルぐらいの距離があったんだけど‥‥
もともと、謁見の間では軽く挨拶を交わして、直ぐに歓談の間に移る予定だった。
だから謁見の間の奥側にはラメール王国が国王を中心に王族、貴族たち、と並んで立っている。
対して入り口側にブルーフィン王国側が第二王子殿下を中心にお偉いさんや騎士を引き連れて立っている。
両国の間は6メートルぐらい。
私は国王陛下の少し後ろにいたんだけど、陛下が当てにならないので前に出てしまっていて、陛下の1メートルほど横に立っている。
その私に向かって第二王子殿下が歩いて来ている‥‥
どうしよう‥‥怒った?
た、帯剣はしてないみたいだけど。
長身でスラリとしている彼だが‥‥
近付いて来るほどに体が大きい、強いというのがビッシビシ伝わって来て痛い。
殴られたら‥‥
ウン、死ぬかも‥‥
これは戦っても無理なので私はファイティングポーズを取らない。
無抵抗の子供を殴らないだろうという期待を込めて。
あぁ‥‥ブルーフィン王国側の人達も青褪めて‥‥
多分彼等にとっても、この第二王子殿下はヤバいヤツなのね‥‥
詰んだ‥‥
スッ‥‥クイッ
ッ!!?
ウソ‥‥
顎クイされてるッ
ブルーフィン王国第二王子殿下の通訳を続けさせて頂きます】
と通訳が軽く詫びを入れてから会話が再開される。
【‥‥シレーヌ王女、
私の愛しい人魚姫!
私は君に夢中なのだ!
君が欲しくて堪らないのだッ!!】
ギョギョギョ!?
第二王子殿下、その澄ました顔でそんな事言ってたの!?
本当?
通訳ミスじゃ‥‥
ああ‥‥いや、こんな内容通訳したくないよね‥‥
それで絶句してたんだね‥‥
こんな、国同士の外交の場でする話じゃないしね‥‥
ホラ、コッチもソッチも、皆赤面して下向いてるじゃん‥‥
【私は子供だとお伝えしたはずです。
子供に対して発するべきではない言葉の数々に困惑せずにはいられません!
埋めようのない常識の違いは明らかです。
やはり私にはとても無理です】
もう嫌悪感と恐怖しかない!
思わず忖度無しに拒否ってしまったけど大丈‥‥ひッ!?
こ、こっち来る!?
今まで第二王子殿下との間には6メートルぐらいの距離があったんだけど‥‥
もともと、謁見の間では軽く挨拶を交わして、直ぐに歓談の間に移る予定だった。
だから謁見の間の奥側にはラメール王国が国王を中心に王族、貴族たち、と並んで立っている。
対して入り口側にブルーフィン王国側が第二王子殿下を中心にお偉いさんや騎士を引き連れて立っている。
両国の間は6メートルぐらい。
私は国王陛下の少し後ろにいたんだけど、陛下が当てにならないので前に出てしまっていて、陛下の1メートルほど横に立っている。
その私に向かって第二王子殿下が歩いて来ている‥‥
どうしよう‥‥怒った?
た、帯剣はしてないみたいだけど。
長身でスラリとしている彼だが‥‥
近付いて来るほどに体が大きい、強いというのがビッシビシ伝わって来て痛い。
殴られたら‥‥
ウン、死ぬかも‥‥
これは戦っても無理なので私はファイティングポーズを取らない。
無抵抗の子供を殴らないだろうという期待を込めて。
あぁ‥‥ブルーフィン王国側の人達も青褪めて‥‥
多分彼等にとっても、この第二王子殿下はヤバいヤツなのね‥‥
詰んだ‥‥
スッ‥‥クイッ
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ウソ‥‥
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