人魚姫とよばれた美少女は、王子様を助けた為に魔女にゴブリンにされましたが全く問題ありません

ハートリオ

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第一章

1の20 おい、通訳達?

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うん?


ラメールの港で、出港準備が整うのを待っているのだが。


‥‥王城の方からぎゃあぎゃあと煩い一団がやって来る。


あれは‥‥

残念王家か?



【お待ち下さいッ!
やっぱり納得出来ませんッ!
せっかく美しく魅力的なこの私がお連れ下さいと申し出ているのに、どうして醜いシレーヌなどを連れて行くのですかぁッ!?】

「シレーヌ!
戻って来なさい!
愛人が嫌なら側妃にしてあげるから!」

「父上!
シレーヌを娶るのは私です!
さぁ、私の許へおいで!
可愛い私のシレーヌ!」



残念第二王女はボニート王国語で私に、その他の残念王家はラメール王国語でシレーヌ姫に何か‥‥多分戻る様に言っているのだろう。


‥‥やはり刎ねるか?



【そちらの王女殿下!
シレーヌ姫は大変美しく、実に魅力的ですぞ!】

【ラメール王国の‥‥
いいえ、あなたの美的感覚は捻じれている様ですが、一般的にシレーヌ姫は誰が見ても神秘的な超絶美少女ですぞ!】

【ラメールの国王陛下と王太子殿下に聞いてごらんなさい!
何故、異常にシレーヌ姫に執着するのか!】



‥‥私はまだ何も言っていないのに、通訳が勝手に通訳し出したな‥‥



【大体、誰がシレーヌ姫を醜いなどと有り得ない嘘を言っているのですか?】

【大方、美し過ぎるシレーヌ姫に嫉妬したあなたを宥める為にあなたの周りの侍女などが言っているだけでしょう?
有りがち過ぎて吐きそうですな!】

【あなただってそれが嘘だと気付いているクセに、大声で言い散らかす事で本当にしようとしているのがバレバレですぞ?】

【傍から見てどれだけ見苦しいか、いい加減気付いたらいかがです?】



何やら畳み掛けている。

通訳達、ノリノリじゃないか‥‥

残念王家達は絶句して赤くなったり青くなったりしている。

どうやら適切な事を言っている様だ。

放っとこう。
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